- 2026年5月の走行は総距離383km・24本——4月の296kmから+87km。胃腸炎と風邪で2週間止まった4月からの「再構築」の月である。
- 元のペース・実力には戻り切らなかった——病み上がりと暑熱、どちらの影響かを体感で切り分けられないまま、4:45〜5:00/kmの20kmを淡々と積んだ。
- 木陰コースの発見が走り込みを支えた——日陰の周回コースを新たに使い始め、暑熱ダメージを抑えて週90〜108kmを安定維持できた。
- VO2max 61・LT Pace 3:57/kmは不変、PB更新なし——夏は能力更新ではなく「維持」の時期。再構築フェーズに記録は求めない。
- 6月も現状維持——夏のバテと怪我を避け、10〜11月の走り込みに向けた土台を守ることを最優先にする。
2026年5月、Garminに記録されたランは24本、総距離383km。4月は前半に週110kmを超える走り込みをした直後、胃腸炎と風邪で3日間完全停止し、その後も中途半端な復帰が長引いて月間296kmに沈んだ(214kmを踏んで3日間止まった4月の走行ログ)。5月はそこからの「再構築」である。体調は4月末に回復し、走れる時間も取れた。だが、失った2週間分の走力を元の水準に戻すのは容易ではなかった。そこへ暑さが加わる。病み上がりの影響なのか、暑熱の影響なのか——体感では切り分けられない。本稿では、CSVから抽出した走行データに基づき、月間サマリ・キー練習・推移を報告し、サブ3プロジェクトにおける5月の位置づけと6月の一手を述べる。
📊 Summary:5月の走行サマリ
| 項目 | 5月実績 | 4月実績 | 3月実績 |
|---|---|---|---|
| 総距離 | 383km | 296km | 315km |
| 走行本数 | 24本 | 21日 | 31本 |
| 走行日数 | 24日(休足7日) | 21日(3日完全停止) | 24日(休足7日) |
| 週別(概算) | 第1週 91km / 第2週 94km / 第3週 90km / 第4週 108km | 前半213km(12日)→3日停止→後半82km(15日) | 第1週 106km / 第2週 80km / 第3週 55km / 第4週 73km |
| 最重要セッション | 30km走 2:30:31 | 30km走(病気直前) | 板橋Cityマラソン 3:18:44 |
| PB更新 | なし | なし | フル 3:18:44 |
5月の総走行距離は383km、走行日数24日(休足7日:5/1, 4, 7, 9, 19, 23, 30)。週別では第1週(5/1-8)91km、第2週(5/9-15)94km、第3週(5/16-22)90km、第4週(5/23-31)108km。週110km設計からは1割前後下回るが、注目すべきは各週の振れ幅が小さいことだ。4月のように「前半213km→3日完全停止→後半82km」と二極化することなく、90〜108kmのレンジに収めて4週間を積み切った。距離の絶対値より、停止せず継続できたこと自体が5月の成果である。
強度面では、平均心拍160bpmを超えたセッションは5/2(165bpm)・5/5(164bpm)・5/15(161bpm)の3本のみ。いずれも20km前後のミドルランで、明確なインターバルやTTではない。LTHR 179bpmに迫る高強度練習は5月にほぼ存在しなかった。気温が上がるなかで同じペースを刻めば心拍は上がる。だからこそ、強度を追わずにボリュームで土台を組み直す——それが再構築フェーズの設計だった。
🎯 Highlight:5月のキー練習
| 日付 | 種目 | 距離 | タイム | 平均ペース | 平均心拍 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/2 | 復帰後の20km | 20.01km | 1:35:52 | 4:48/km | 165bpm |
| 5/5 | 20km(月内最速) | 20.03km | 1:35:01 | 4:45/km | 164bpm |
| 5/6 | 400mインターバル | 16.68km | 1:26:20 | 5:10/km | 154bpm |
| 5/10 | ファルトレク21km | 21.02km | 1:42:23 | 4:52/km | 156bpm |
| 5/24 | ロング30km | 30.01km | 2:30:31 | 5:01/km | 157bpm |
| 5/28 | クルーズIV | 12.31km | 1:00:45 | 4:56/km | 156bpm |
| 5/31 | ロング(21kmで切り上げ) | 21.46km | 1:46:10 | 4:57/km | 152bpm |
月初の20km×2本(5/2・5/5)——病み上がりでも4:45/kmは戻った
5月の入りは悪くなかった。5/2に20.01kmを4:48/km(HR165)、ゴールデンウィーク中の5/5には20.03kmを4:45/km(HR164)で走り切った。これは月内最速の20kmである。4月後半が5:02〜5:44/kmの域に沈んでいたことを思えば、ペース域は明らかに戻ってきていた。GWで走る時間がまとまって取れたことも大きい。ただし、心拍は164〜165bpmまで上がっている。冬場なら同じ4:45/kmはもっと低い心拍で刻めた。ペースは戻っても、それを支える効率はまだ完全ではない——データはそう示していた。
5/24の30km走 2:30:31——夏のロング、5:01/kmで組む土台
5/24、月内最長の30.01kmを2時間30分31秒(5:01/km、HR157)で完遂した。冬場の30km走は4:53/km前後で回していたが、この日は5:01/km。8秒/kmの差は、暑熱と病み上がりの複合だ。だが、目的は速さではない。気温が上がる中で30kmを止まらず走り切り、夏のロング耐性を確認することにあった。後半は心拍がドリフトしたが、ペースは大きく崩れていない。サブ3の本番ペース(4:15/km)には遠いが、再構築フェーズの「土台」としては十分な内容だった。
5/27中断 → 5/28完走——痛みで止め、シューズを替えて翌日刻む
5/27はインターバルを予定していたが、ADIZERO EVO SLを履いて走り出すと右足だけが強く痛んだ。本編に入る前、3.65kmで中断した。無理に押せば故障につながる——痛みを停止条件に置いた判断だ。翌5/28はSuperblast 3に履き替えて走り出し、2km×4本のクルーズインターバル(12.31km・4:56/km)を完走した。痛みが消えたわけではないが、シューズを替えることで負荷の出方が変わり、刺激を入れられた。「止める日」と「刻む日」を1日で切り替えた、再構築期らしい判断である。
5/31の21km切り上げ——筋トレ疲労と足裏・膝裏の痛みで30kmを断念
月末の5/31、30km走を予定していたが21.46kmで切り上げた。理由は筋トレの影響だ。足の裏がかなり痛く、膝裏にも痛みが出ていた。疲労も濃かった。冬の走り込みに向けて脚を残すなら、ここで30kmを押し通す意味はない。21kmを4:57/km(HR152)で終え、無理せず月を締めた。距離契約を守ることより、怪我を避けて夏を越すことを優先した結果である。
📈 Analysis:4月→5月の変化と「再構築」の実像
| 観点 | 4月 | 5月 |
|---|---|---|
| 月間距離 | 296km | 383km(+87km) |
| 走行の質 | 前半好調→胃腸炎で3日停止→中途半端な復帰 | 病み上がりからの再構築、停止なしでフル稼働 |
| ペース域 | 後半5:02〜5:44/km | 4:45〜5:00/kmの20kmが複数 |
| 新しい変数 | 免疫ケアプロトコルの追加 | 木陰コースの発見 |
| 主な課題 | 高強度後の免疫管理 | 暑熱適応と実力の再構築 |
| PB更新 | なし | なし |
296km→383km。4月から87km増えたが、これは「成長」ではなく「復元」だ。4月に失った2週間分を取り戻し、走れる体に戻す——その作業が5月だった。最大の収穫は、距離の二極化が消えたことだ。4月は前半に週110km超を踏んだ反動で胃腸炎を招き、後半は82kmに沈んだ。5月は90〜108kmのレンジで4週間を均し、一度も長期停止しなかった。継続性こそが再構築の本体である。
一方で、明確に解けなかった問題がある。暑熱と病み上がり、どちらが走力低下の主因か切り分けられないことだ。5:01/kmの30km、164bpmまで上がる4:45/kmの20km——これらが「病み上がりで戻り切っていない」のか「暑さで出力が抑えられている」のか、体感では判別できなかった。ただ、対処法は見つけた。近所の公園にある木漏れ日の周回コースだ。木が多く日陰が続くこのコースを新たに使い始めてから、暑さにやられずに走り続けられている。気温そのものは変えられないが、走る場所は選べる。コントロールできる変数に集中する——4月に学んだ姿勢が、5月の木陰コースという形で結実した。
🎯 Position:サブ3PJ 2.0における5月の位置づけ
5月は、来シーズンのサブ3に向けた長い助走の「再構築」期にあたる。3月に板橋CityマラソンでフルのPBを15分28秒更新し、サブ3プロジェクトは「能力向上→使い切る」の第1サイクルを終えた(サブ3PJの全貌)。本来なら夏はスピード強化に充てたい局面だが、4月の病気で計画は一度仕切り直しになった。VO2max 61、LTHR 179bpm、LT Pace 3:57/kmはいずれも5月末時点で不変。PB更新もない。それでいい。夏は記録を更新する季節ではなく、失わない季節だ。
怪我の状況も整理しておく。左足踵の腫れは完治した。内側広筋の張りは、もともとフルマラソン本番の後半でしか出ない症状のため「完全に治った」とは言い切れないが、日常のトレーニングで問題は出ていない。脚のコンディション自体は良好だ。5月の痛み(5/27の右足、5/31の足裏・膝裏)は慢性故障ではなく、シューズと筋トレ由来の一時的なもの。深追いせず止める判断ができている時点で、管理は機能している。
➡️ Next Action:6月は「維持」——夏を越えて冬の走り込みへ
6月の方針は明確だ。現状維持である。夏に長距離で結果を出すのは難しい。だからこそ無理に距離や強度を追わず、木陰コースを活用しながら今の走行量を淡々と巡航させる。本当の勝負は10〜11月以降、冬の走り込み期にどれだけ積めるかだ。そこで質の高い走り込みをするための「健康な脚と体」を、夏のあいだに守り切る——それが6月の唯一にして最大のタスクである。
具体的には3つ。①怪我をしない——5/27・5/31のように、痛みが出たら迷わず止める。②夏のバテを避ける——強度より継続を優先し、木陰コースと早朝ランで暑熱負荷を最小化する。③距離を可能な範囲で積む——木陰を使えている間に、週90〜110kmのベースを維持する。能力の更新は涼しくなってからでいい。夏は土台を腐らせないことに徹する。
📋 Appendix:5月の走行一覧(全24本)
| 日付 | 種目 | 距離(km) | タイム | 平均ペース | 平均心拍 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5/2 | 20km | 20.01 | 1:35:52 | 4:48 | 165 |
| 5/3 | Eペース | 14.12 | 1:21:43 | 5:47 | 140 |
| 5/5 | 20km(月内最速) | 20.03 | 1:35:01 | 4:45 | 164 |
| 5/6 | 400mインターバル | 16.68 | 1:26:20 | 5:10 | 154 |
| 5/8 | 20km | 20.01 | 1:46:27 | 5:19 | 151 |
| 5/10 | ファルトレク21km | 21.02 | 1:42:23 | 4:52 | 156 |
| 5/11 | リカバリー | 10.08 | 55:49 | 5:32 | 141 |
| 5/12 | 20km | 20.02 | 1:40:08 | 5:00 | 152 |
| 5/13 | クルーズIV | 12.62 | 1:02:55 | 4:59 | 153 |
| 5/14 | リカバリー | 10.30 | 57:15 | 5:33 | 140 |
| 5/15 | 20km | 20.06 | 1:39:00 | 4:56 | 161 |
| 5/16 | 20km | 20.17 | 1:47:31 | 5:20 | 148 |
| 5/17 | ロング26km | 26.01 | 2:07:57 | 4:55 | 158 |
| 5/18 | リカバリー | 5.46 | 31:41 | 5:48 | 131 |
| 5/20 | リカバリー | 10.06 | 55:54 | 5:33 | 145 |
| 5/21 | Eペース | 14.08 | 1:15:41 | 5:22 | 150 |
| 5/22 | Eペース | 14.36 | 1:11:00 | 4:57 | 153 |
| 5/24 | ロング30km | 30.01 | 2:30:31 | 5:01 | 157 |
| 5/25 | リカバリー | 10.44 | 1:02:38 | 6:00 | 129 |
| 5/26 | 20km | 20.01 | 1:39:11 | 4:57 | 155 |
| 5/27 | インターバル(中断) | 3.65 | 16:30 | 4:31 | 148 |
| 5/28 | クルーズIV | 12.31 | 1:00:45 | 4:56 | 156 |
| 5/29 | リカバリー | 10.39 | 58:57 | 5:40 | 143 |
| 5/31 | ロング(21kmで切り上げ) | 21.46 | 1:46:10 | 4:57 | 152 |
❓ FAQ:5月の走行結果に関する質問
- 2026年5月の総走行距離は?
-
383kmである。走行本数は24本、走行日数は24日(休足7日)。胃腸炎と風邪で2週間止まり月間296kmに沈んだ4月から+87km。距離の二極化なく週90〜108kmで4週間を積み切った「再構築」の月である。
- 風邪・胃腸炎明けからどう走り始めた?
-
4月末に体調が回復したのを転機に、5月から本格的に再開した。走力を元の水準へ戻すのは容易ではなかったが、近所の公園にある木漏れ日(日陰)の周回コースを新たに活用することで暑熱ダメージを抑え、週90〜108kmを安定して継続できた。
- 5月にPBやVO2maxの更新はあった?
-
いずれもなし。VO2max 61、LTHR 179bpm、LT Pace 3:57/kmは5月末時点で不変、各距離のPBも更新なし。夏は能力を更新する季節ではなく維持する季節と位置づけており、記録は求めていない。
- なぜ5/31の30km走を21kmで切り上げた?
-
筋トレの影響で足の裏に強い痛みがあり、膝裏の痛みと濃い疲労も重なったためである。冬の走り込みに向けて脚を残すなら30kmを押し通す意味はないと判断し、21.46kmで終えた。距離契約より怪我回避を優先した。

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