2026年6月10日、水曜の高負荷枠で地元最急坂の坂ダッシュ10kmを走った。平均4:24/km・心拍157bpmという数字は「速く走った練習」に見えるが、本質は5km目の+34m上りで心拍188・パワー439Wまで押し上げた坂刺激だ。走り終えて疲労は残っている——日曜のポイント練習に向けて、ここから調整が始まる。
- 水曜はLT層の高負荷日——インターバルや坂ダッシュで心拍を上げる枠。今日は地元最急坂の新コースで坂ダッシュを選択した
- 5km目が今日の核心——上昇+34mで心拍max 188bpm(LTHR 179bpm超)、パワーmax 439W。坂で閾値を超える刺激が意図どおり入った
- 右足すねの張りは走行中に消失——走前に感じた違和感は、走っていれば消えるタイプ。終了時に痛みなし
- 平均4:24/kmは平坦LT走ではない——標高獲得+82m。GAP 4:26/kmで、上り下りを織り込んだ10kmの総合負荷だ
- 日曜ポイント練習に向けて調整が必要——疲労残存を認め、木金のメニューで回復と刺激のバランスを取る
| エンティティ | 値 |
|---|---|
| VO2max | 61 |
| LTHR | 179 bpm |
| LT Pace | 3:57/km |
| 本日の距離 | 10.02 km |
| 本日の平均ペース | 4:24/km |
| 本日のシューズ | ASICS SUPERBLAST 3 |
📊 Condition:レディネス70、走れるが最高ではない
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 睡眠スコア | 69 |
| トレーニングレディネス | 70 |
| HRVステータス | 84 |
Garminの数値は「走れる」側に寄っている。睡眠69は十分とは言い切れないが、走るのを止めるほどではない。HRV 84は自律神経の回復が進んでいるサイン。レディネス70は高強度練習を前に置ける水準——水曜のLT層メニューと整合する。
走る前の体感は「だいぶ休息が取れている」。数値と身体感覚はおおむね一致していた。ただし、右足すねに最近多い張りの感覚があり、ここだけは監視対象として走り出した。
🎯 Intention:水曜LT層で、地元最急坂の坂ダッシュへ
水曜は週110kmのスケジュール上、LT層や高負荷トレーニングを入れる日だ。インターバルでも平坦のLT走でもよいが、今日は「今まで行ったことのない地元で一番急な坂」を使った坂ダッシュを選んだ。
狙いは明確だ。坂で心拍を上げる。平坦で閾値付近を刻む練習とは負荷の入り方が違う。上りで瞬間的にパワーと心拍を押し上げ、下りで回復しながら次の坂へ——この波を10kmに織り込む設計だ。以前の坂道100m×5への切り替えと同じく、レディネスが低い日に坂へ逃がすのではなく、今日はレディネス70で「坂に行く」判断が取れた。
シューズにSuperblast 3を選んだのもこの意図に沿っている。坂ダッシュでは推進力と反発のレスポンスが必要で、ジョグ用シューズでは刺激が足りない。
🏃 Data Result:10.02km・4:24/km、坂が作った高負荷10km
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 走行距離 | 10.02 km |
| タイム | 44:03 |
| 平均ペース | 4:24/km |
| GAP(勾配調整後) | 4:26/km |
| 平均心拍数 | 157 bpm |
| 最大心拍数 | 188 bpm |
| 平均ピッチ | 180 spm |
| 平均ストライド | 1.23 m |
| 標高獲得 | +82 m / -76 m |
平均ペース4:24/kmは、私のLT Pace(3:57/km)より27秒遅い。一見すると「そこまで速くない」ように見える。だが標高獲得+82mの坂コースでは、平坦換算のGAPも4:26/kmと平均ペースとほぼ同値——つまり、上り下りの負荷がペースに正直に反映されている。
平均心拍157bpmはLTHR 179bpmの約88%。ゾーン4下限〜ゾーン3上限の域だ。最大188bpmはLTHRを9bpm超えており、5km目の最急坂で記録された。平均パワー304W(5.29 W/kg)、最大439W(7.63 W/kg)——坂ダッシュとして十分な刺激が入った数字だ。
🔬 Analysis:坂が刻んだ心拍の波と、すねの張りの行方
5km目+34m——心拍188の正体
Fact:5km目はペース4:24/km、上昇+34m、心拍165→188bpm、平均パワー350W・最大439W。10ラップ中、心拍max・パワーmaxともにここで記録された。
Qualia:最急坂に入った瞬間、脚の重さではなく「心拍が一気に上がる」感覚があった。呼吸が浅くなり、意識的にリズムを維持する必要が出てきた。
Analysis:これが今日の練習の核心だ。平坦で3:57/kmを維持するLT走とは刺激の質が違う。坂では同じペースでも筋仕事量が跳ね上がり、心拍がLTHRを超える。188bpmはLTHR 179bpm基準の強度設計において、坂区間では許容される瞬間値だ。5km目だけでなく、3km目(+22m・心拍172)や10km目(+10m・心拍180)でも上りで心拍が跳ねている——コース全体が「心拍を上げる装置」として機能した。
下りで心拍が落ちる——6km目と8km目の回復パターン
Fact:6km目は-27mの下りで4:12/km、心拍151〜168bpm。8km目は4:38/kmと最遅だが、心拍は146〜169bpmでラップ内最低の146bpmを記録。9〜10km目は再び4:23〜4:34/km、心拍153〜181bpm。
Qualia:下りでは「脚が軽くなる」と同時に「ペースを抑えないと心拍が上がりすぎる」という二重の感覚があった。8km目は意図的にペースを落とした記憶は薄いが、明らかに脚の回復を優先した区間だった。
Analysis:坂コース特有の「上りで心拍を上げ、下りで回復」パターンがはっきり出ている。6km目の4:12/kmは下りの重力利用だが、心拍151bpmまで落ちている——回復が機能している証拠。8km目の4:38/km・心拍146bpmは、10kmの中盤で一度ペースを落とし、後半の坂に備えた調整と読める。平坦のテンポ走では見られない心拍の波——これが坂ダッシュの価値だ。
右足すねの張り——走前に感じ、走中に消えた
Fact:走前に右足すねの張りを感じたが、走行中は消失。終了時に痛み・違和感なし。平均接地222ms、上下動8.9cm——フォーム指標に大きな異常なし。
Qualia:「最近前から右足すねが張ることが多い」——走り出し直後にその感覚があった。だが走っていればすぐなくなるタイプで、走り終わった時には特に感覚がなかった。
Analysis:すねの張りは走前の「予兆」として記録に値するが、今日の走行では悪化しなかった。2月のMP走20km中断(1km地点からすねの張り)とは状況が違う——今日は張りが走行中に消失し、10km完走後も痛みなし。怪我管理の判断基準として、「走前に感じるが走行中に消える」は監視継続、だが中止基準には達していない。日曜ポイント練習前に、右足すねのストレッチとセルフケアを入れる。
👟 Gear Choice:Superblast 3——坂ダッシュの推進力と反発
坂ダッシュにSuperblast 3を選んだ理由は3つ。上りでの推進力、反発のレスポンス、10kmの高負荷に耐える安定感。
実走感は、最急坂(5km目)でパワー439Wまで出せたことからも分かる通り、上りで「止まらずに登れる」推進力があった。Superblast 3レビューで書いた通り、テンポ〜閾値域の練習との相性は高い。平均ピッチ180spm、歩幅1.23m——坂でもピッチを維持できており、脚のリズムが崩れなかった。
今日のコンディション(レディネス70)・メニュー(坂ダッシュ)との相性は良好。すねの張りも悪化しなかった。次回同シューズを使う条件:水曜のLT層・坂トレーニング・心拍を上げる高負荷日。Eペースジョグやリカバリー走には向かない——6/7のEペース12kmのように、強度を落とす日は別のシューズを選ぶ。
🎯 Next Strategy:日曜ポイント練習に向けた疲労管理
❓ FAQ
- 平坦のLT走ではなく坂ダッシュを選んだ理由は?
-
水曜の目的は「心拍を上げる」こと。平坦で3:57/kmを刻むより、最急坂で瞬間的にLTHRを超える方が、同じ10kmでも刺激の質が変わる。新コースへの変更は、いつもと同じ負荷パターンを避けるためでもある。
- 心拍188bpmは高すぎないか?
-
LTHR 179bpmに対して+9bpm。坂の最急区間での瞬間値であり、10km全体の平均157bpmが88%域に収まっている。平坦で188bpmを維持するのとは意味が違う。坂区間での閾値超えは、今日の練習意図どおりだ。
- 平均4:24/kmなのに「疲労が残る」のはなぜ?
-
ペースだけ見ると速くない。標高+82m・心拍max 188・パワーmax 439W——これらが積み上がった結果、主観的疲労が残る。坂トレーニングは平坦走より筋疲労が残りやすい。日曜ポイント練習前に、木金で回復を優先する。
📊 Appendix:全ラップデータ
| ラップ | タイム | 累積 | 距離(km) | ペース | GAP | 心拍 | 心拍max | 上昇(m) | 下降(m) | パワー(W) | W/kg | パワーmax | 最大W/kg | ピッチ | 接地(ms) | GCT | 歩幅(m) | 上下動(cm) | 上下動比(%) | 最高ペース | 最高ピッチ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4:22.6 | 4:22.6 | 1.00 | 4:23 | 4:27 | 137 | 153 | 1 | 1 | 303 | 5.27 | 342 | 5.95 | 179 | 223 | — | 1.25 | 9.1 | 7.3 | 4:12 | 187 |
| 2 | 4:18.0 | 8:40.5 | 1.00 | 4:18 | 4:22 | 154 | 163 | 2 | 0 | 312 | 5.43 | 360 | 6.26 | 182 | 219 | — | 1.25 | 8.9 | 7.1 | 4:00 | 188 |
| 3 | 4:18.6 | 12:59 | 1.00 | 4:19 | 4:09 | 157 | 172 | 22 | 0 | 343 | 5.97 | 414 | 7.20 | 183 | 219 | — | 1.23 | 8.8 | 7.1 | 4:06 | 188 |
| 4 | 4:11.7 | 17:11 | 1.00 | 4:12 | 4:17 | 168 | 172 | 0 | 13 | 308 | 5.36 | 334 | 5.81 | 185 | 216 | — | 1.29 | 9.0 | 7.0 | 4:00 | 188 |
| 5 | 4:24.1 | 21:35 | 1.00 | 4:24 | 4:09 | 165 | 188 | 34 | 7 | 350 | 6.09 | 439 | 7.63 | 178 | 222 | — | 1.23 | 8.8 | 7.2 | 4:01 | 190 |
| 6 | 4:12.4 | 25:47 | 1.00 | 4:12 | 4:34 | 151 | 168 | 3 | 27 | 275 | 4.78 | 361 | 6.28 | 178 | 218 | — | 1.29 | 9.1 | 7.1 | 4:00 | 188 |
| 7 | 4:33.6 | 30:21 | 1.00 | 4:34 | 4:32 | 169 | 175 | 9 | 14 | 296 | 5.15 | 366 | 6.37 | 182 | 227 | — | 1.20 | 8.9 | 7.4 | 4:16 | 188 |
| 8 | 4:37.8 | 34:59 | 1.00 | 4:38 | 4:57 | 146 | 169 | 0 | 7 | 263 | 4.57 | 358 | 6.23 | 176 | 229 | — | 1.17 | 8.7 | 7.5 | 4:03 | 188 |
| 9 | 4:23.0 | 39:22 | 1.00 | 4:23 | 4:25 | 166 | 181 | 1 | 4 | 303 | 5.27 | 359 | 6.24 | 184 | 222 | — | 1.23 | 8.9 | 7.2 | 3:59 | 188 |
| 10 | 4:34.3 | 43:56 | 1.00 | 4:34 | 4:36 | 153 | 180 | 10 | 4 | 293 | 5.10 | 372 | 6.47 | 177 | 227 | — | 1.20 | 8.9 | 7.5 | 3:49 | 188 |
| 11 | 0:06.9 | 44:03 | 0.02 | 4:48 | 4:40 | 160 | 161 | 0 | 0 | 297 | 5.17 | 315 | 5.48 | 177 | 236 | — | 1.18 | 9.2 | 7.8 | 4:46 | 179 |
| 概要 | 44:03 | 44:03 | 10.02 | 4:24 | 4:26 | 157 | 188 | 82 | 76 | 304 | 5.29 | 439 | 7.63 | 180 | 222 | — | 1.23 | 8.9 | 7.3 | 3:49 | 190 |

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