雨の10km JOGで心拍141bpm。Cloudsurfer Trailとカッパが示した、ゆっくり走の「高心拍」パラドックス

雨の10km JOGで心拍141bpm。Cloudsurfer Trailとカッパが示した、ゆっくり走の「高心拍」パラドックス

2026年6月9日、雨のため怪我予防のゆっくりJOGに切り替えた。10.46km・平均5:37/kmという数字は意図どおりだ。だが心拍141bpmは、Eペース(5:00/km前後)のジョグとしては1段階高い。ペースは休養、心拍は仕事——カッパの保温効果が、Garminに正直に記録された。

📌 この記事の結論
  • 雨の日はペースより心拍で判断する——5:37/kmでも141bpmは、LTHR 179bpmの79%域。カッパ着用による体温上昇が主因の可能性が高い
  • レディネス74は明日のポイント練習を許容する数値——睡眠75・HRV 86と合わせ、今日のJOGは「休養の確認」として機能した
  • 7km目の5:11/kmは意図外の加速——勾配+4mのわずかな下りでも、心拍148bpm・歩幅1.06mまで伸びた。雨の中でも脚は勝手に動く
  • Cloudsurfer Trailは雨JOGの正解——湿地・滑りやすい路面でクッションと接地感のバランスが取れた。怪我管理フェーズの選択として妥当
  • 次の一手は明日のポイント練習——今日は強度を抑え切った。左足踵と内側広筋への負荷も最小限に留めた
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離10.46 km
本日の平均ペース5:37/km
本日のシューズOn Cloudsurfer Trail
目次

📊 Condition:レディネス74、休息は取れている

項目数値
睡眠スコア75
トレーニングレディネス74
HRVステータス86

Garminの数値はいずれも「走れる」側に寄っている。睡眠75は十分、HRV 86は自律神経の回復が進んでいるサインだ。レディネス74は最高値ではないが、明日のポイント練習(火曜メニュー)を前日に置くなら、今日は強度を落とすべき日——週110kmのスケジュール上、月曜はリカバリー枠だ。

走る前の体感は「休息は取れている」。数値と身体感覚は一致していた。雨が降っていたが、それ自体は走る理由を変える要因ではない。路面が滑る、視界が悪い、体温調節が難しい——これらは「ゆっくり走る」根拠になる。

🎯 Intention:雨の日は怪我予防JOGに切り替える

今日の目的は明確だった。雨のため、けが予防のゆっくりJOG。

左足踵の腫れと両足内側広筋の張りは、週110kmを維持する上で常に監視している課題だ。雨の日にペース走やインターバルに行く合理性はない。路面リスク、視界、体温——どれを取っても「強度を上げる日」ではない。

狙いは3つ。有酸素域での血流促進(回復促進)、左足・内側広筋への低負荷走行(怪我管理)、明日のポイント練習に向けた体調の維持。シューズにCloudsurfer Trailを選んだのも、この意図に沿っている。湿地でのグリップ、クッション、ロード用レースシューズより低い衝撃——雨JOGの条件に合致する。

🏃 Data Result:10.46km・5:37/km、心拍だけが先に行った

項目数値
走行距離10.46 km
タイム58:52
平均ペース5:37/km
GAP(勾配調整後)5:38/km
平均心拍数141 bpm
最大心拍数161 bpm
平均ピッチ177 spm
平均ストライド1.00 m
標高獲得+53 m

ペース5:37/kmは、私のLT Pace(3:57/km)より1分40秒以上遅い。完全なEペース以下の強度だ。平均パワー241W(4.19 W/kg)も、高強度域とは言えない。

だが心拍141bpmは、同程度のペースで走ったリカバリーラン(6月1日・13km・5:40/km・心拍136bpm)より5bpm高い。ラップを見ると、前半1〜6kmは124〜141bpm、後半7〜10kmは148〜154bpmまで上がっている。心拍ドリフトがはっきり出ている。

🔬 Analysis:雨とカッパが作った「ペースと心拍の乖離」

前半124bpm→後半154bpm、心拍ドリフトの正体

Fact:1km目124bpmから始まり、6km目141bpm、10km目154bpm。10km走で30bpmの上昇。ペースは5:41〜5:48/kmでほぼ一定。

Qualia:「ゆっくり走っているのに、心拍が高めに出ている気がする」——走行中の感覚は、データと一致していた。カッパを着ていた。雨が降り、体が温まる。汗が蒸発しにくい。

Analysis:心拍ドリフトの主因は、グリコーゲン枯渇ではない(10km・低強度)。気温21.5℃は走るには快適だが、カッパによる保温で体感温度はそれ以上だ。外因性の体温上昇→心拍上昇、という説明が最も整合する。LTHR 179bpmの79%域で走っている計算になるが、ペース換算なら70%前後のはず——乖離の差分はおおよそカッパと雨の分だと見積もれる。

7km目5:11/km——意図しない加速の痕跡

Fact:7km目だけ5:11/km(前後ラップより30秒/km速い)。心拍148bpm、歩幅1.06m(全体平均1.00m)、ピッチ179spm。最高ペース4:40/kmもこの区間で記録。

Qualia:意識的に速く走った記憶はない。雨の中、ゆっくり——そう思っていた。

Analysis:勾配データは+4m/-3mと平坦に近い。わずかな下りか、無意識のペースアップの可能性がある。歩幅が6cm伸び、ピッチも179spmと高め——脚は「休養モード」のつもりでも、一定リズムに乗ると勝手に動く。7km以降、心拍149〜154bpmで落ち着かないのは、この加速の余波もある。雨JOGで「完全に抑える」のは、思っているより難しい。

141bpmは「高すぎ」ではないが、解釈を誤らない

Fact:最大心拍161bpm。10km JOGとしては高めだが、LTHR比79%でゾーン3下限。パワーmax 339W(5.90 W/kg)は7km目の瞬間的な値。

Qualia:心拍が高いと感じたが、きつさはなかった。呼吸は楽、脚の重さも平常。

Analysis:「心拍が高い=きつい」ではない。今日は外因(保温・湿度)が心拍を押し上げ、主観的きつさは低い——この組み合わせが起きた。データを信じるなら、141bpmを「走りすぎの証拠」とは読まない。ただし、同じペースで心拍136bpmだった日(6/1リカバリー)との差5bpmは、カッパ着用の影響として記録に残す価値がある。

👟 Gear Choice:Cloudsurfer Trail——雨JOGの合理的選択

Cloudsurfer Trailを選んだ理由は3つ。湿地でのグリップ、ロードレースシューズより低い衝撃、左足踵・内側広筋への負荷分散。

実走感は、雨の中でも接地が安定していた。Cloudsurfer Trail WPでの雪上ラン以来、悪条件下での使用経験があるが、今日も同様に「滑らない・足が痛くならない」という最低条件をクリアした。推進力より安定感——雨JOGに求める性能はそこだ。

平均接地249ms、上下動8.5cm——フォームに大きな崩れは見られない。10.46km走っても、左足踵の違和感は増幅しなかった。次回同シューズを使う条件:雨天・湿地・怪我管理フェーズのJOG。ペース走やポイント練習には向かない。

🎯 Next Strategy:明日のポイント練習に向けて

  • 火曜(6/10)ポイント練習を予定どおり実施——レディネス74・睡眠75・HRV 86。今日のJOGは回復目的として機能した
  • 左足踵・内側広筋を継続監視——今日10km走って違和感なし。明日の高強度前にストレッチと軽いセルフケアを入れる
  • 雨の日はカッパ着用時、心拍+5bpmを許容幅に入れる——ペース5:37/kmで141bpmは異常値ではない。同条件では136bpm前後を基準にする
  • 7km目以降の無意識加速に注意——JOGでも「脚が勝手に動く」区間がある。意図的にペースを確認するラップを1km挟む

❓ FAQ

5:37/kmなのに心拍141bpmは高すぎませんか?

LTHR 179bpmの79%域。Eペース換算なら70%前後が目安だが、カッパ着用による体温上昇で+5〜10bpm上振れは珍しくない。6/1の同ペース・136bpmとの差が参考になる。きつさがなければ、走りすぎとは判断しない。

雨の日にJOGする意味はありますか?

血流促進と低負荷走行による回復促進。左足踵・内側広筋の課題がある状態では、完全休養より「ゆっくり動く」方が週110kmの継続に有利な日もある。ただし強度は落とす——今日がその典型だ。

明日ポイント練習して大丈夫?

レディネス74、睡眠75、HRV 86。数値は許容範囲。今日10km JOG後の脚感も問題なし。左足の違和感が増えなければ、予定どおり火曜メニューに入る。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:46.75:46.71.005:475:54124139532324.032784.831722550.978.68.85:14178
25:41.311:281.005:415:37134139442414.193085.361792480.988.38.55:31184
35:47.617:161.005:485:48135140792324.033015.231782510.978.38.65:33184
45:46.023:021.005:465:45136143652364.102824.901742520.988.48.65:31181
55:46.828:481.005:475:55133146262283.972824.901752530.978.48.75:18181
65:41.234:301.005:415:40141147892414.193055.301772500.998.58.65:23181
75:10.939:401.005:115:13148158432624.563395.901792421.068.68.14:40184
85:33.545:141.005:345:33149158562444.243335.791782471.018.58.44:47182
95:31.850:461.005:325:26151161742504.353105.391782471.028.58.45:16183
105:27.356:131.005:275:29154161582474.302995.201782471.028.58.45:11183
112:38.758:520.465:425:40151155002374.122554.431762511.008.68.65:26179
概要58:5258:5210.465:375:3814116153572414.193395.901772491.008.58.54:40184
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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