体調不良明け15km Eペース走完走。レディネス24と心拍155bpm——湿度が書き換えた「Eペース」の解釈

体調不良明け15km Eペース走完走。レディネス24と心拍155bpm——湿度が書き換えた「Eペース」の解釈

2026年6月30日の15kmは、走力の確認ではなく体の再起動テストだった。レディネス24という数字は「休め」と言っている。それでも15kmを5:21/kmで刻み切り、走り終えて「気持ちよかった」。矛盾ではない。Eペースの定義が、夏の湿度によって1段階ずれた——それが今日の結論だ。

📌 この記事の結論
  • 体調不良明けのEペース走は完走できた——15.01km / 5:21/km。Eペース基準(5:00/km)より21秒/km遅いが、回復確認走として妥当な帯域
  • レディネス24は嘘をついていない——睡眠67・HRV79と並べると「走れるが、強度は抑えろ」という合図。数値と体の違和感なしは一致した
  • 心拍155bpmの主犯はペースではなく環境——平均気温25.3℃・湿度。LAP9〜11で心拍166bpm・ペース5:37/kmまで落ちたが、LAP13で心拍137bpmまで回復。脚の故障ではなく熱負荷のシグナル
  • Adistar 4は「走らせる」シューズではなく「走らせ続ける」シューズ——中盤の失速時も接地247ms・ピッチ174spmを維持。LSD/E専用の役割どおり機能した
  • 明日のポイント練習は「レディネス30以上+起床時違和感ゼロ」が条件——今日の気持ちよさを根拠に突っ込まない。データが許可した日だけ強度を戻す
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離15.01 km
本日の平均ペース5:21/km
本日のシューズadidas Adistar 4
目次

📊 Condition:レディネス24の朝、体は軽かった

項目数値
睡眠スコア67
トレーニングレディネス24
HRVステータス79

Garminは「低い準備状態」を示している。24という数字だけ見れば、走るべきではない日に見える。10km疲労抜きジョグを5:37/kmで完走。レディネス24と「張り」が示した、土日に向けた現実的な回復ラインでも同じ24を記録していた——低レディネス=完全休養、ではない。

睡眠67は中途半端だ。深い回復とは言い切れないが、寝不足でもない。HRV79は「自律神経は完全に死んでいない」ライン。3指標を総合すると、強度を入れる日ではなく、Eペースで「動けるか」を確かめる日という解釈になる。

走る前、体に違和感はなかった。体調不良明けという文脈を踏まえても、踵の腫れ・内側広筋の張りは今日の走行を阻害するレベルではなかった。数値の警告と体の実感は、Eペース走という選択においては一致した。

🎯 Intention:体調不良明けの「再起動テスト」

今日の目的は明確だった。体調不良明けの体調確認Eペース走。週110kmの水曜ミドル15kmメニューではあるが、本来の意図——脚の持久力を積む——より優先したのは「走っても壊れないか」の検証だ。

サブ3プロジェクトのフェーズは「42kmで使い切る」期間。だが使い切る以前に、走れる状態を取り戻す必要がある。VO2max 61・LT Pace 3:57/kmという能力値は、体調不良で止まれば一時的に無意味になる。今日はその能力値を使わない日だった。

シューズにAdistar 4を選んだ理由も同じだ。LSD・Eペース専用。Superblast 3やEVO SLの「軽快さ」は今日不要。長距離の負担を最小化し、フォームを保ったまま距離を稼ぐ——Adistar 4の設計思想が、体調確認走と完全に一致する。

🏃 Data Result:15km / 5:21/km——Eペースだが心拍は「夏モード」

項目数値
走行距離15.01 km
タイム1:20:23
平均ペース5:21/km
GAP(勾配調整後)5:25/km
平均心拍数155 bpm
最大心拍数182 bpm
平均ピッチ174 spm
平均ストライド1.05 m
標高獲得+88 m

平均5:21/kmは、私のEペース(5:00/km)から21秒/km遅い。LTHR179bpmに対し平均心拍155bpm——有酸素域の上限付近だ。Eペース走のつもりが、環境要因で「やや強めのE」になった。

6月4日の20km Eペース走(Adistar 4 / 心拍151bpm)と比較すると、距離5km短いのに心拍は4bpm高い。ペースを落としたのに心拍は上がった——ペースを落としたのに心拍は上がった。これが湿度と気温の影響だ。

狙いとの乖離は「距離は計画どおり、強度は環境が上乗せした」という形。想定外ではない。想定内の夏だ。

🔬 Analysis:心拍166bpmの正体——脚ではなく熱

LAP1〜5——128bpmから160bpmへ、序盤の心拍ドリフト

Fact:LAP1は心拍128bpm・5:05/km。LAP3〜5で心拍150〜160bpm・ペース5:03〜5:10/km。5km時点で既に160bpm台。

Qualia:走り始めは軽かった。だが3kmを過ぎる頃から、同じペースなのに息が浅くなる感覚があった。湿度と温度で心拍が上がっている——走りながらそう感じていた。

Analysis:LAP1の128bpmは「本当のE」だ。だが25〜28℃・湿度の高い湘南の朝、心拍ドリフトの起点が5km以前に来た。ペース5:10/kmはEペース域だが、環境負荷で代謝コストが1段上がっている。能力不足ではなく、熱適応前の夏のEペースという解釈が正しい。

LAP9〜12——心拍166bpm・ペース5:37/km、中盤の「夏の壁」

Fact:LAP9〜11で心拍164〜166bpm・ペース5:29〜5:37/km。ストライド1.00〜1.02m(序盤1.12mから短縮)。LAP12は5:55/km・心拍155bpm——最遅ラップ。GCT256ms・ピッチ171spm。

Qualia:中盤、明らかに脚が重くなった。ペースを落としても心拍が下がらない——典型的な熱ストレスの感覚。LAP12で一度ペースを大きく落とした。

Analysis:心拍166bpmはLTHR179bpmの93%。Eペース走でこの数値は高い。だがGAP(5:32〜5:48/km)を見ると、地形補正後も心拍は高止まり。グリコーゲン枯渇ではなく、体温上昇による心拍代償のパターンだ。ストライド短縮・GCT延長は、脚力不足より「効率を落として熱を逃がす」フォーム変更。LAP12の5:55/kmは、意図的なペースダウン——走り続けるための判断。

LAP13〜16——心拍137bpmへの回復、脚は生きていた

Fact:LAP13で心拍137bpm・5:25/km——16km中最低心拍(LAP1除く)。LAP15〜16で5:16/km・5:08/km、心拍153〜155bpm。最終0.91kmは4:41/km(5:08/km換算)。

Qualia:LAP13あたりから、突然楽になった。走り終わった後、「気持ちよく走れた」と感じたのは、この後半の回復が記憶に残っているからだ。

Analysis:心拍137bpmへの急落は、LAP12のペースダウン+微風・日陰・水分補給の効果と推測される。脚が壊れたのではなく、熱負荷がピークを過ぎた証拠。最終3kmで5:16/kmまで戻せた時点で、体調不良明けの確認走としての目的は達成。走力の問題ではなく、夏のEペースは心拍で管理する必要がある——今日の最大の学びだ。

👟 Gear Choice:Adistar 4——「止めない」クッション

体調確認走にAdistar 4を選んだのは、迷いがなかった。LSD・Eペース専用。中盤でペースが5:37/kmまで落ちたとき、Adistar 4は推進力ではなく安定性で支えた。接地247ms・上下動8.7cm——フォームの崩れは最小限。

6月4日の20km E走と同じシューズだが、今日は距離が短く、代わりに環境負荷が大きかった。Adistar 4の「重さ」は、夏の中盤失速時に足を保護する役割を果たした。軽いシューズなら、LAP12の5:55/kmでフォームが崩れ、踵や内側広筋に負担が集中していた可能性がある。

次回Adistar 4を使う条件:Eペース〜LSD、レディネス40未満、気温25℃以上。逆に、ポイント練習・レース前の軽さが必要な日はEVO SLかAdios Pro 4——Adistar 4レビューで整理した使い分けどおりだ。

🎯 Next Strategy:明日のポイント練習は「データが許可した日だけ」

  • 明日のポイント練習:起床時のレディネスが30以上、かつ走前の違和感ゼロなら実施。24のままなら、Eペース10km以下に切り替える。今日の「気持ちよさ」は、強度復帰の根拠にはしない
  • 心拍管理:夏のEペースはペースではなく心拍140〜150bpmを目安にする。今日の155bpm平均は、25℃超の環境では許容範囲だが、160bpm超が10km続いたら距離短縮
  • 水分・冷却:6〜7月の朝ランは、15km以上なら10km地点で給水。日陰コース優先——週110kmの設計でも、環境適応は「質を1%も落とさない」ための変数だ
  • 左足踵・内側広筋:今日違和感なし。明日走る前に再度チェック。痛み1/10以上ならポイント練習中止

❓ FAQ

レディネス24なのに15km走って大丈夫?

24は「高強度禁止」のサインだ。今日はEペース(5:21/km)で、LTHR179bpmに対し平均155bpm——有酸素域内。6月5日も同じ24で10km完走している。距離と強度を抑えれば、低レディネスでも「動く回復」は成立する。

Eペース5:21/kmなのに心拍155bpmは高すぎない?

冬のEペース基準(5:00/km / 140bpm前後)では高い。だが気温25℃超・湿度高の環境では、同じ代謝コストでも心拍10〜15bpm上振れする。GAP5:25/kmと心拍155bpmの組み合わせは、夏のEペースの正常値として記録しておく。

明日ポイント練習に進んでいい?

今日の走りで脚は問題なかった。だが判断基準は「走れた」ではなく「回復した」だ。明日朝のレディネス30以上+違和感ゼロ——この2条件を満たせば、ポイント練習に復帰する。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:04.65:04.61.005:055:20128165672574.473976.901712421.108.98.14:38184
20:33.55:38.10.105:495:17150152002544.422684.661772441.078.88.34:57179
34:59.410:381.004:595:06150163432634.573456.001742401.118.88.04:40181
45:02.715:401.005:035:001581638102724.733606.261782401.128.98.04:49185
55:10.220:501.005:105:10160165562614.543015.231782421.088.88.14:54181
65:20.226:111.005:205:30158165972484.313365.841712461.058.78.34:50181
75:18.731:291.005:195:18160167552574.473285.701782451.058.78.34:52181
85:29.536:591.005:295:29162167682474.303185.531772481.038.78.44:50181
95:29.342:281.005:295:32166182742494.333345.811752501.028.68.54:31181
105:33.348:011.005:335:48166177382314.022804.871702501.018.68.55:05180
115:36.753:381.005:375:37164178852454.263185.531762511.008.68.65:16180
125:54.859:331.005:556:07155168552243.903075.341712560.958.48.85:02180
135:25.41:04:581.005:255:30137151462484.313365.841752501.038.88.55:07179
145:27.21:10:261.005:275:35150171672474.303476.031722501.048.88.55:10178
155:16.21:15:421.005:165:14153164552594.503015.231752461.089.08.35:04179
164:41.01:20:230.915:085:04155170862714.713345.811762441.119.18.24:49179
概要1:20:231:20:2315.015:215:2515518288922514.373976.901742471.058.78.44:31185
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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