レディネス2の日に30kmを「設計変更」で完走。平均4:54/kmと27・29ラップの崩れが示した、M後のLT耐性の穴

レディネス2の日に30kmを「設計変更」で完走。平均4:54/kmと27・29ラップの崩れが示した、M後のLT耐性の穴

2026年4月12日(日)。今日は数値上は最悪域に近いトレーニングレディネスだったが、メニューを組み替えて距離の契約だけは守った日だ。脚の重さは早い段階から来たが、データは即撤退までは示していなかった。

📌 この記事の結論
  • レディネス2は「走るな」とは言わない——睡眠61・HRV76と並べると、当日の主観「そこまで悪くない」とのズレが説明可能になる。
  • 8km付近の脚の重さはシグナルだが、30km維持は可能域だった——以降も平均心拍152・最大187の範囲で完走している。
  • 当日の勝ち筋は「15E+5M+10ファートレ」への降格——気温と体調を見て、当初の「後半10M+5LT付近」を無理に守らなかった判断が主役だ。
  • 30〜31km相当のラップでペースが5:57・6:08まで落ちた——「いつ脚が切れるか」の恐怖がデータになって現れた区間だ。
  • 次の課題は明確——Mペース直後からLT付近を確実にこなす連続性が、まだ商品になっていない。
エンティティ値(本記事での参照)
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日平均ペース4:54/km
本日平均心拍152 bpm
本日のシューズSUPERBLAST 3
目次

📊 Condition:睡眠61・レディネス2・HRV76の読み方

項目数値
睡眠スコア61
トレーニングレディネス2
HRVステータス76

レディネス2でも走れたのか。睡眠61とHRV76が残る一方で、低レディネスは負荷耐性の画面で警告を点けている、と読むのが妥当だ。

レディネス2は、過去に同帯で走ったログと並べると語彙が増える。久しぶりに痛みのない30km走:レディネス2からの逆襲は、低レディネスと30kmの関係を別角度から扱っている。当日の私は「指標ほど身体が死んでいる実感はない」と感じた。これは傲慢ではなく、睡眠とHRVが完全に崩壊しているわけではない、という裏取りの余地を意味する。ただしレディネス2を「無視した勝利」にしないことが重要だ。数値は保守的に振る舞う。主観は楽観バイアスを抱えやすい。両方をログに残すのが研究者の作法だ。

🎯 Intention:日曜30kmの契約と、当日の設計変更

当初の型は、日曜恒例の30kmで「前半15km E」「続く10km M」「残り5km LT付近」だった。出発前に気温と体調を見て、無理に型を守るより距離と刺激のバランスを守る方が合理的だと判断した。結果として「前半15km E」「5km M」「残り10kmをファートレック」とした。前週日曜とほぼ同型とのことなので、週次の比較軸もそのまま生きている。

🏃 Data Result:30.13kmが示した平均と山場

項目数値
走行距離30.13 km
タイム2:27:24
平均ペース4:54 /km
平均心拍数152 bpm
最大心拍数187 bpm
平均ピッチ179 spm
平均ストライド1.13 m

全体平均4:54/kmは、自身のLT Pace(3:57/km前後)から見れば有酸素〜テンポ寄りの帯に分布したセッションとして整合する。問題は平均ではなく分散だ。特に27ラップ目5:57/km、29ラップ目6:08/kmは、主観の「30〜31kmで身体が異様に重い」と一致する。ここが当日の物語のクライマックスだ。

🔬 Analysis:脚の重さは8kmで来た。なぜ30kmは持ったのか

ブロックラップ範囲主なペース帯心拍の印象
15km E1〜15おおむね4:46〜5:27/km131〜154bpmで推移
5km M16〜204:08〜4:23/km155〜165bpm台に乗る
10km ファートレ21〜303:38相当の速いキロから6:08まで振れ終盤で一時的に心拍が落ちるキロも混在

分散の正体は何か。一言でいえば、設計変更後も「距離の契約」は守ったが、「各キロの契約」はファートレックとして意図的に緩めた、という読みがつく。

ブロック設計(15E/5M/10F)がラップにどう刻まれたか

Fact:1〜15ラップは主に5:00前後の帯に分布し、心拍はおおむね131〜154bpmで推移した。16〜20ラップは4:08〜4:23/kmに寄り、心拍は160〜165bpm台に乗った。21〜30ラップは5:31から速いキロまで幅があり、意図した変化走の形になっている。

Qualia:走る前から「今日はキツそう」だった。8km付近で脚が重くなったが、「30kmは持つ」と判断して継続した。

Analysis:重さの早期出現は、前日までの積み上げか、気温ストレスか、あるいは睡眠の中位でも回復が追いついていない可能性がある。だが心拍とペースの関係が破綻していない区間が長く、撤退より設計変更が妥当だった可能性が高い。

30〜31kmの「崩れラップ」はメンタルか代償か

Fact:27ラップは5:57/km・心拍145bpm、29ラップは6:08/km・心拍154bpmと、ペースは落ちるが心拍が暴れ切ってはいない。周辺では4:09〜4:11/kmが再び出ている。

Qualia:終始「いつ脚が持たなくなるか」を意識していた。30〜31km地点だけが特に重かった、という感覚と一致する。

Analysis:心拍だけ見ると「完全にエンジンが切れた」タイプではない。脚の剛性・推進の効率が落ち、同じ主観的努力でもペースが落ちた、という解釈がつく。ファートレックの中の緩みが、恐怖とリンクしてさらに緩んだ可能性もある。恐れはデータに出る。

M直後からLTを「商品化」できていないという反省

Fact:当日は「M 5kmのあと10kmファートレック」であり、当初想定していた「Mの直後にLT付近を連続で入れる」型ではない。

Qualia:完走の爽快感はある。同時に、MからLTを確実にこなせるようになるまで練習を続けねばならない、という感覚が残った。

Analysis:これは正しい課題設定だ。フルマラソン後半で必要になるのは、閾値下で長く削られたあとの質の維持である。LT系の扱いはLTHR 179bpm、LT Pace 3:57/kmを活かす:閾値走の実践的活用法【サブ3達成への戦略】のような軸で、いつ・どの疲労度で入れるかを設計し直すフェーズに入っている。

👟 Gear Choice:Superblast 3を選んだ理由と、その日の評価

当日はSUPERBLAST 3だ。ロングの距離と、後半に速度変化を入れるなら、レース板ではないが弾みと保護のバランスを取りにいきやすい選択だ。実走の感触としては、重い日の足裏の扱いとリズムの作り直しに寄与したかどうかを、次回同メニュー時に比較ログとして残すべきだ。モデル特性の整理は【実走レビュー】SUPERBLAST 3:SB2の安定感 × NB5の弾む感覚!SB2を700km走ったランナーの結論に委ねる。

🧭 Next Strategy:設計変更で勝った次の一手

  • 低レディネス翌日は「距離の契約」と「強度の契約」を分離して管理する。今日は後者を落とした。明日は回復側の契約を優先する。
  • 「M直後LT」を週プランのどこかに、短距離から再導入する。いきなり5kmM直後5kmLTではなく、2km+2kmのような分割で耐性だけを測る。
  • 27・29ラップ級の失速が出た週は、次の日曜ロングの冒頭Eを長めに取る案を検討する。恐怖で引っ張られたペースより、脚の剛性を戻す方がROIが高い日がある。
  • 踵・内側広筋の経過観察は継続する。異常な偏りがラップ列に出ていないか、次回CSVでも見る。

❓ FAQ

トレーニングレディネス2でも30kmは危険ではなかったか。

危険度は相対だ。当日は気温と主観を見てメニューを降格し、心拍の破綻が限定的なうちに30kmを完走している。「低レディネス=禁」ではなく、「低レディネスでは契約を書き換える」がAZの運用だ。

なぜファートレックに切り替えたのか。

当初の「M10+LT付近5」は、当日のコンディションでは質の保証が落ちる見込みだったからだ。刺激の総量を散らしつつ、脚の学習と距離の学習を両立させる方が合理的だった。

8kmで重いのに続行してよかったのか。

その後のラップで心拍とペースの関係が管理可能域に留まったことが、事後的な正当化になる。次回同じ主観が出たら、「16km時点の心拍」と「20km時点のピッチ」を追加の分岐条件にする。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:26.85:26.81.005:275:22131140752554.433806.611752481.068.88.44:39187
24:54.710:211.004:555:02139146052584.492885.011772361.128.87.84:35185
35:05.215:271.005:055:06141145022574.472844.941792401.108.88.04:47185
45:05.120:321.005:055:04143146122604.522885.011792391.098.88.04:42184
55:21.425:531.005:215:061501601862704.704157.221802431.058.58.24:46199
64:57.030:501.004:574:581491521102654.613335.791792361.148.97.84:41182
75:09.135:591.005:095:11149156312554.433005.221802411.068.68.14:53184
85:15.941:151.005:165:17144152102534.402774.821772411.068.68.14:52184
95:04.246:191.005:045:08147151112744.773155.481762391.118.88.04:52184
104:58.451:181.004:585:01147150062784.832935.101792381.128.97.94:48182
115:03.056:211.005:034:581541631142895.033916.801802391.098.78.04:49184
124:54.71:01:161.004:554:58142153162744.773385.881762351.158.97.84:29182
135:03.21:06:191.005:035:05146152312784.833145.461812391.088.68.04:47185
144:46.21:11:051.004:464:46148152342995.203435.971802331.168.97.74:25184
154:51.31:15:561.004:514:52150154022854.962995.201802341.148.87.74:38184
164:08.41:20:051.004:084:10160170103395.903656.351862151.298.96.94:01190
174:10.11:24:151.004:104:09165171013385.883706.431852151.309.06.93:58188
184:13.11:28:281.004:134:13163166103335.793516.101852171.278.97.04:07190
194:13.01:32:411.004:134:11155158003335.793476.031842171.299.17.04:05188
204:22.91:37:041.004:234:26160182033145.463536.141822231.259.17.34:01187
215:18.31:42:221.005:185:20160183202604.523315.761782461.058.78.34:27187
224:12.51:46:341.004:124:15171187103135.443766.541802171.309.17.03:44188
235:08.11:51:431.005:085:07155185032594.503225.601782411.108.98.14:12184
244:14.81:55:571.004:154:16166170413095.373586.231832201.279.17.23:54188
255:31.22:01:291.005:315:33151170002394.163095.371772491.018.58.54:10184
264:10.72:05:391.004:114:11164169013095.373736.491852151.299.07.03:38192
275:56.62:11:361.005:575:53145167202263.933145.461752550.968.48.84:09184
284:09.42:15:451.004:094:12170183223215.583696.421812161.319.27.03:22194
296:07.52:21:531.006:086:07154180302293.983165.501742600.938.49.14:22182
304:55.32:26:481.004:555:10154171892644.594097.111702381.128.98.04:04226
310:36.22:27:240.134:455:07154157012574.472714.711782391.139.07.94:48181
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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