20km早めのEペース走を5:03/kmで完走。レディネス71と胃腸炎残滓が描いた「4:40→5:56/km」への配線判断

20km早めのEペース走を5:03/kmで完走。レディネス71と胃腸炎残滓が描いた「4:40→5:56/km」への配線判断

2026年9月18日、EVO SLで20km早めのEペース走を実施した。平均5:03/km、心拍149bpm。前半4:40台は維持できたが、18〜19kmで5:56/kmまで落ちた。数値は走らせ、胃と暑さが速度を引き戻した実験だった。

📌 この記事の結論
  • レディネス71は「走れる」だが、胃腸炎残滓は数値に出ない——睡眠63・HRV94と矛盾なく走前は軽かった。走中の胃の重さが心拍149bpmの背景にあった
  • 前半4:40台は成立、後半5:56/kmは撤退ではなく配線——16kmで4:06/km(心拍172bpm)の後、脚より内臓と暑さが先に限界を示した
  • 湘南海沿い28℃の直射日光——1km目気温28.0℃、後半の心拍ドリフトに効いている
  • 金曜20kmは週間設計の上書き——本来はZ1リカバリー12〜15km。早めのEペース走に組み替えた結果、土日メニューの調整が必要になる
  • EVO SLは「上げる日」の相性は良い——4:40台で推進力は問題なし。体調不良時はSuperblast 3に寄せる判断軸が浮かび上がった
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
E Pace(設計)4:50〜5:15/km
本日の距離20.00 km
本日のシューズadidas ADIZERO EVO SL
目次

📊 Condition:レディネス71、走前は軽かった

項目数値
睡眠スコア63
トレーニングレディネス71
HRVステータス94

Garminは「走ってよい日」と示していた。睡眠63は満点ではないが、HRV94がカバーしている。走前の体は違和感なし、調子は良い——主観とレディネス71は一致していた。

ただし、胃腸炎の余波は数値に載らない。レディネスは内臓の不快感を拾えない。走って初めて「胃が重い」が表面化した。数値が良い日ほど、走前の自己申告だけを信じない方が安全だ。

🎯 Intention:Eより速い配速で脚の反応を確かめる

金曜の定番はZ1リカバリー12〜15km(5:30〜6:15/km)。今日は意図的に上書きし、早めのEペース走を選んだ。狙いは2つ——①Eペース帯の上限(4:40〜4:50/km)で脚が回るか確認、②土日のセット練習(土:MP走20km+夕方10km/日:ロング30〜35km)に向けた起動テスト。

シューズはADIZERO EVO SL。高強度インターバル用だが、4:40〜5:00/kmの配速走なら推進力と軽さのバランスが合う。週135〜148km設計の中で、金曜に「上げる」選択はリスクがある。それでも走前の体感が良かったので、実験として走った。

🏃 Data Result:20km・5:03/km、心拍149bpm

項目数値
走行距離20.00 km
タイム1:41:00
平均ペース5:03 /km
GAP5:05 /km
平均心拍数149 bpm
最大心拍数176 bpm
平均ピッチ179 spm
平均ストライド1.09 m
標高差+63m / -60m
気温23.6℃(1km目28.0℃)

平均5:03/kmは、私のEペース帯(4:50〜5:15/km)の中腹。LT Pace(3:57/km)から見れば十分に余裕があるはずだ。それでも平均心拍149bpmは、LTHR179bpmの約83%。E走としては高い。1〜5kmは4:47〜4:51/km、16kmで4:06/kmのスパイク、18〜19kmで5:56/km・5:51/kmと落ちた——ラップの推移が全てを語る。

🔬 Analysis:心拍ドリフトの正体は「脚」ではなく「胃と暑さ」

🗺️ 要点
  • 前半4:40台——EVO SLは配速を守った
  • 16km 4:06/km——最後の踏み込みが後半崩れの引き金
  • 18〜19km 5:56/km——ペースは落ちたが心拍は下がらない

前半4:40台——EVO SLは配速を守った

Fact:1〜5kmは4:47〜4:51/km。2km目が4:40.9/kmで最速ゾーン。ピッチ176〜180spm、歩幅1.12〜1.18m。パワー269〜306W。

Qualia:脚は軽い。EVO SLの地面反力がそのまま前に出る。胃の違和感はまだ背景に留まっていた。

Analysis:4:40台はMペース(4:10/km)より遅く、LT(3:57/km)より1分近く遅い。「早めのE〜Mの間」だ。この強度なら心拍130台後半が妥当。問題は、ペースを維持しようとしたときに心拍だけが先行したことだ。

16kmの4:06/km——最後の踏み込みが後半崩れの引き金

Fact:16km目だけ4:06.3/km。心拍172bpm(最大176bpm)、パワー324W、歩幅1.30m、接地211ms。前後のkmは5:00〜5:16/km。

Qualia:平坦が続いたので、つい踏んだ。一瞬、脚は応えた。だが胃が重くなる感覚とセットで、体のどこかが「もう無理」と信号を出した。

Analysis:16km時点で累積1時間18分、既に胃腸の負担が蓄積していた。ここでLT近い強度を1kmだけ叩き込んだのが、18〜19kmの失速を加速した。脚力不足ではない。内臓と中枢が「速度より生存」を選んだ。海沿い27℃で後半が落ちた9月8日のログにも、類似の配線判断がある。

18〜19kmの5:56/km——ペースは落ちたが心拍は下がらない

Fact:18km:5:56/km、心拍148bpm、ピッチ171spm、歩幅0.95m。19km:5:51/km、心拍149bpm、ピッチ169spm。1km目気温28.0℃から18km目22.0℃まで下がっているが、海沿いの直射日光は継続。

Qualia:胃が重い。速度を落としても楽にならない。心拍は高いまま。暑さと内臓の不快感が重なった。

Analysis:典型的な「ペース低下+心拍維持」パターン。グリコーゲン枯渇というより、消化管の血流確保熱ストレスの複合だと見る。歩幅0.95m、ピッチ171spmは、脚が止まったのではなくストライドを短くして回転で凌いだ形跡。5:56/kmまで落としたのは敗北ではなく、土日のMP走・ロング走を守るための配線判断だった。

👟 Gear Choice:EVO SLは4:40台の推進力は問題なし

EVO SLを選んだ理由は明確だ。4:40〜5:00/kmの配速走なら、VO2系インターバル用シューズの推進力が活きる。実際、前半4:47/km平均でパワー306W(5.24 W/kg)を出せた。

走行中の感触——接地感はダイレクト、沈み込みは少ない。4:40台では「押せる」。後半5:56/kmに落ちたときも、シューズが原因ではなかった。脚の反応は最後まで残っていた。

今日の相性評価——体調100%ならEVO SLで20km配速走はアリ。胃腸炎残滓がある日は、クッション寄りのSuperblast 3の方が内臓への振動が少ない。ADIZERO EVO SLレビューで整理した通り、「上げる日=EVO SL、配線・回復=SB3」の境界が、今日は体調側が先に線を引いた。

🎯 Next Strategy:土日メニューを調整する

  • 土曜(9/19):MP走20km+夕方10kmの2部練は、レディネスと胃の状態を見て縮小。レディネス65未満、または走前に胃の重さが残る場合は、朝20kmをEペース5:10/km以下に落とすか、10km+E10kmの分割に変更する
  • 日曜(9/20):ロング30〜35kmは距離優先。30km連続が厳しければ、朝クロカン20km+夕MP10kmに組み替える
  • 回復の判断基準:レディネス75以上+睡眠スコア70以上+胃の違和感ゼロ、の3条件が揃うまで、4:40台の配速走は再開しない
  • 金曜の位置づけ再確認:週間設計上、金曜はZ1リカバリー日。週110kmを維持する方法で論じた設計の金曜枠を、次回から守る

❓ FAQ

レディネス71なのに、なぜ心拍149bpmも高かったのか?

レディネスは自律神経の回復度を示すが、胃腸炎の残滓は反映されない。149bpmはLTHR179の83%で、E走としては高い。胃の重さ+海沿い28℃の熱ストレスが、ペース5:03/kmに対して心拍だけを押し上げた。

16kmで4:06/kmを出したのは失敗か?

失敗ではなく、判断ミスに近い。平坦で踏み込めると分かっていながら、胃の状態を無視して強度を上げた。1kmのスパイクが、18〜19kmの5:56/kmを加速させた。走れるときほど、踏まない勇気が必要だった。

土日のセット練習は全部中止すべきか?

中止ではなく縮小・組み替え。今日20km走った時点で、金曜リカバリーの役割は果たしていない。レディネス75以上+胃の違和感ゼロを確認してから、MP走・ロング走の距離と強度を決める。走ることより、走るべき強度を守ることが優先だ。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
14:47.24:47.21.004:474:411301461213065.243846.571762331.168.97.73:50184
24:40.99:28.21.004:414:47142150142935.013305.651792311.188.97.64:25184
34:47.314:151.004:474:51147152142694.603055.221792331.158.87.74:32186
44:46.519:021.004:474:53142147252664.553075.251782311.158.77.64:38188
54:51.023:531.004:514:54148154202874.913345.711802321.128.57.64:32188
65:06.829:001.005:075:00150159672784.764006.841842341.078.37.94:38203
74:59.433:591.004:595:05146155002664.552995.121802361.088.47.84:38187
85:04.239:041.005:045:05148155102664.553135.361832361.078.47.84:35189
95:09.244:131.005:095:11148153462614.473175.421822381.068.47.94:35186
104:49.649:021.004:504:50154161302784.763385.781832331.128.67.74:37186
114:58.254:001.004:584:58151167202874.913475.941782331.118.57.73:49194
125:10.659:111.005:115:15151155472704.623065.241812391.058.48.04:24186
135:09.41:04:201.005:095:18148153432594.433155.391782391.068.48.04:47184
145:02.01:09:221.005:025:04154157422704.622854.881832351.088.47.84:57186
155:00.81:14:231.005:015:01156159022664.552864.891822361.098.57.84:47186
164:06.31:18:301.004:064:04172176103245.543526.021882111.308.86.83:54192
175:16.41:23:461.005:165:21157174112744.693475.941792411.048.48.14:30186
185:56.41:29:421.005:565:58148157302514.293065.241712500.958.18.65:18184
195:50.71:35:331.005:515:53149175962484.243846.571692530.978.48.65:09181
205:24.61:40:581.005:255:361481582112484.243616.181722461.038.58.34:34182
210:02.21:41:000.007:527:40151151001923.281933.301672800.828.310.17:19167
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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