【2足比較レビュー】adidas ハイパーブーストエッジ vs ラン:重さ・サイズ感・違いを週110kmランナーが実走検証

【実走レビュー】2足比較adidas ハイパーブーストエッジ vs ラン:実測5g差・スタック7mm差が週110kmの練習をどう分けたか

「重さは5g差、走り味は別物——1足だけならエッジ、Eペース走ならラン」——これが、ハイパーブーストエッジ(実測230g)とハイパーブーストラン(235g)を45km走らせた2足比較レビューの結論だ。

週110km、サブ3を目指す33歳ランナーとして、私はこの2足を「どちらかを選ぶ関係」だと思っていた。実際に履き分けた結果は違った。エッジは日曜30kmのロング走とLT走、ランは平日Eペースの普段使い。同じHYPERBOOST PRO FOAMを積みながら、7mmのスタック差が練習の役割そのものを分けた。この記事では、重さ・サイズ感・違い・普段使い・フルマラソン向きか——検索で多い問いに、実走データと体感で答える。

📌 この記事の結論
  • 1足だけならエッジ——Eペースからインターバル・フルマラソンまで対応する万能性がある。ランは「万能」を求めない方がいい
  • 重さは公称と逆転、体感はスタックで決まる——26.0cm実測でエッジ230g・ラン235g。7mm厚いエッジの方が5g軽いが、走り味の差は45mm vs 38mmから生まれる
  • サイズ感は2足で同じ26.0cmでOK——フィット・幅・ヒールカップに差はほぼない。履き替えの違和感はゼロ
  • 普段使い(Eペースジョグ)ならラン——スピードが上がりすぎない。自分の脚で走る感覚を残せる点で、平日の主力になる
  • フルマラソン・30kmロングならエッジ——45mmの脚持ちと反発で距離を食う。ランは15km超でクッションの余裕が薄れる
目次

⚖️ Difference:ハイパーブーストエッジとランの5つの違い【早見表】

比較項目HYPERBOOST EDGEHYPERBOOST RUN私の結論
スタック高45mm / 39mm38mm / 32mm7mm差が走り味の分岐点
実測重量(26.0cm)230g235g公称序列と逆転。体感は重量ではなくスタック
反発の量ポムポム感が強い同系統・量は控えめ同じEペースでもエッジの方が前に進む
普段使い(Eペース)速くなりすぎる設定ペースを守りやすいジョグはラン
フルマラソン・ロング走30kmでも脚持ち◎15km超で余裕が薄れる距離はエッジ
定価(税込)¥24,200¥19,800差¥4,400=万能性の対価
ハイパーブーストエッジ vs ラン——違いの早見表(2026年8月時点・各20〜25km実走)

「ハイパーブーストラン エッジ 違い」で検索する人が知りたいのは、上の表の6行だ。フォームは同じHYPERBOOST PRO FOAM、プレートは両方なし、ドロップも6mm。違いは厚み・反発量・向く距離・向くペースに集約される。以下、各項目を実走データで深掘りする。

📊 Specification:重さ・スタック・価格——スペックで見る違い

項目HYPERBOOST EDGEHYPERBOOST RUN
発売2026年3月2026年8月1日
定価(税込)¥24,200¥19,800
公称重量255g(27.0cm)247g(27.0cm)
実測重量(26.0cm)230g235g
ヒールスタック45mm38mm
前足部スタック39mm32mm
ドロップ6mm6mm
ミッドソールHYPERBOOST PRO FOAMHYPERBOOST PRO FOAM
プレートなしなし
アウトソールLIGHTTRAXIONLIGHTTRAXION+前足部Continentalラバー
アッパーPRIMEWEAVEPRIMEWEAVE+部分メッシュ
エネルギーリターン73.6%ヒール71.6% / 前足部72.8%
販路一般流通アルペン・スポーツデポ/adidas公式(発売時点の限定展開)
私の走行距離20km(2回着用)25km(2回着用)
HYPERBOOST EDGE と RUN のスペック比較(エネルギーリターンはRunRepeatのASTM F1976計測値)

HYPER BOOST Edge

¥24,200
ミッドソールのクッションとカーボンプレートの反発が抜群で、踏み込むたびに勝手に足が前へ押し出される感覚。後半脚が重くなってきてからもしっかりスピードを維持して走りをアシストしてくれます。
日々のビルドアップ走や30km走、本番のレースで「もう一段上のペース」を狙いたい時に絶対的な自信を与えてくれる、頼れる勝負靴です!

HYPER BOOST RUN

¥19,800
EVOSLと同等の反発力とクッション性を感じる独自ミッドソールが、接地からのエネルギーロスを最小限に抑え、爆発的な推進力を生み出します。軽量かつ通気性に優れたアッパーが足に吸い付くようにフィットし、長距離でも快適性を維持できる一足。

重さ:公称ではランが8g軽いのに、実測ではエッジが5g軽い

「ハイパーブーストエッジ 重さ」「ハイパーブーストラン 重さ」——この2つの問いへの答えを先に書く。26.0cm片足で計測した結果、エッジ230g、ラン235gだった。公称重量では27.0cm基準でラン247g・エッジ255g——ランの方が8g軽いはずだ。実物では逆転している。

HyperBoostEdgeをデジタルスケールで計量した実測値230g(26.0cm)

原因は推測だが、ランがコンチネンタルラバーと部分メッシュを追加した分を、削った7mm分のフォームで取り戻しきれなかったと考えている。重要なのは、5gの差は走行中に知覚できないという事実だ。それでも2足の走り味は明確に違った。体感を決めているのは重量ではなく、45mmと38mmという足元の高さそのものだ。

👟 First Impression:サイズ感は同一、履いた瞬間は別物

「ハイパーブーストエッジ サイズ感」で検索する人への答え——2足とも26.0cmで問題ない。足入れの感触、幅、甲の当たり、ヒールカップの形状——いずれも2足でほぼ同一だった。別モデルを履いたという違和感はない。

参考までに、ヒールカップの差という意味では、シリーズ内の2足よりも匠戦11で踵が痛んだときの足型分析で扱ったような、モデル間の構造差の方がはるかに大きい。エッジとランのヒールは、同じ設計思想の中にある。

一方で、立った瞬間の印象は完全に別物だ。45mmのエッジから38mmのランに履き替えると、ランが薄底に感じられる。逆にランからエッジに移ると、明らかに背が高くなる。フィット感は同じで、目線と接地の高さだけが違う——これが2足を並べたときの正確な描写である。

なお、私はどちらも黒を買っている。アディダスのカラーリングと黒の相性がよく、単純にかっこいい。シューズを選ぶ基準は「走っていて気持ちがよいか」と「色」の2つしかないので、この点では2足とも満点だ。

🏃 普段使い比較:Eペースジョグで心拍は同じ、「ポムポム」の量だけが違う

走行日シューズ距離平均ペース平均心拍
8月2日ラン10.02km5:05/km146bpm
8月4日ラン15.02km5:05/km146bpm
8月6日エッジ10.11km5:08/km145bpm
Eペース域(普段使い)での実走比較(気温条件は各日で異なるため厳密な統制比較ではない)

「ハイパーブースト エッジ 普段使い」「ハイパーブースト ラン」——普段使いのランニングシューズとしてどちらが向いているか。Eペース域(5:00/km前後)での答えは、心拍上の差は出なかった、だ。5:05〜5:08/kmで平均心拍145〜146bpm。LTHR 179bpmに対して81%前後、完全な有酸素域である。

ただし、これは気温条件を統制した比較ではない。8月2日は31℃、8月4日は比較的涼しい朝だった。1bpmの差を語る精度はここにはない。言えるのは、「どちらもEペースを心拍で管理できるシューズだ」という水準の結論までである。

「ポムポム」は2足に共通する。量が違うだけだ

海外レビューがHYPERBOOST PRO FOAMを「ポムポム」と表現する点には同意する。そしてこの感触は、エッジとランの両方に共通していた。柔らかすぎず、硬すぎない、絶妙な弾力——これがシリーズの共通言語だ。

一方、「トランポリン」という評は2足のどちらにも当たらない。トランポリンとは一度深く沈んでから跳ね返る構造のことで、私のローテーションでそれをやるのはSuperblast 3である。ハイパーブーストは沈まない。踏んだ瞬間に張りが返ってくる。各モデルの単体レビューは記事末尾のリンクから参照できる。

そのうえで、同じEペースで走り比べるとポムポム感が強いのはエッジだ。フォームの量が7mm分多いのだから当然だが、体感差は「わずかに」ではなく「明らかに」のレベルで出る。ランでも反発は十分にもらえる。ただし、フォームの厚みが生む反発の総量では、エッジが上回る。

🏁 フルマラソン・ロング走:30kmを任せるのはエッジ一択

「ハイパーブースト エッジ フルマラソン」——42.195kmを走るならどちらか。現時点(エッジ20km・ラン25km)の答えはエッジ一択だ。理由は脚持ちと反発の持続性にある。

15km以上走ったのはランだが、脚持ちという意味ではエッジの方が持つはずだと考えている。45mmのフォーム量が、30km以降の着地衝撃を吸収し続ける。ランの38mmは15kmまでは問題なかったが、距離が伸びるほどクッションの余裕が薄れる。週110kmの設計で日曜30kmを固定している以上、ロング走の主軸はエッジに置く。

フルマラソン本番用としては、私はAdios Pro 4を使う。エッジの位置づけは「フルマラソンに向けたロング走の練習靴」だ。42kmを走り切る脚を作るのは45mmの反発と安定感の方が向いている。ランはフルマラソン向きではない——距離ではなく、反発がEペースを壊すリスクの方が大きい。

⚡ 高強度域の比較:LT・インターバルでエッジを選ぶ理由

本数ペースピッチ接地時間パワー
1本目3:52/km187spm207ms345W
2本目3:56/km186spm209ms338W
3本目3:56/km183spm211ms336W
4本目4:02/km174spm214ms312W
5本目4:04/km173spm216ms300W
8月8日・1km×5本(エッジ着用/気温28℃)。5本平均3:58/km

LT Pace付近で使うならエッジ一択だ。理由は接地時間にある。私のLT Paceは3:57/km。8月8日、二重閾値走の午前パートとして1km×5本をエッジで走った結果が上の表——5本平均3:58/kmで、ほぼLT Pace上での実走だ。全ラップの詳細は8月8日のDaily Logに記録している。

注目したいのは接地時間だ。1本目207ms、5本目216ms。ペースが3:52/kmから4:04/kmへ12秒落ちても、接地は9msしか伸びていない。パワーは345W→300Wと13%低下しているにもかかわらず、である。出力は落ちたが、接地の質は保たれた。後半の失速は28℃という気温によるものであって、シューズがフォームを崩したわけではない。

体感としては「足を守りながらスピードに乗れる」感覚が強かった。45mmのフォームが着地衝撃を吸収しつつ、反発でペースを維持してくれる。プレートで無理やり進ませるのではなく、フォームの弾力で押し出される。LT走やインターバルでエッジを選ぶ理由は、この一点に尽きる。

対してランは、まだ4:00/km台の入口までしか試していない。8月2日の10kmで、ラスト2kmを4:35→4:02/kmまで引き上げた。破綻はしなかった。走れる。だが「走れる」と「その靴を選ぶ理由がある」は別だ。同じ強度をエッジで走れる以上、ランを高強度に持ち出す動機が私にはない。

🛡️ Control:ランの本当の価値は「速くならないこと」にある

🗺️ 要点
  • 反発が強い=良い、ではない。Eペース走では反発が「設定ペースを壊す要因」になる
  • エッジは前に進みすぎる。狙った心拍を超える速度が勝手に出る
  • ランは自分の脚で走る感覚が残る。だからEペース走の主力になる

ここが、この記事で最も伝えたい部分だ。反発力が高いシューズは、あらゆる場面で優れているわけではない。

エッジには前に進む力がある。その結果、Eペースで走ろうとしても狙った心拍以上のスピードが勝手に出る。週110kmの中で平日Eペースが担っているのは「有酸素の土台を積むこと」であって、「気持ちよく速く走ること」ではない。ペースが勝手に上がるのは、私の設計にとって欠陥として作用する。

ランはここで機能する。38mmという控えめなスタックは、反発を残しながらも過剰な推進を与えない。スピードコントロールが効き、自分の脚で走っている感覚が保たれる。「速くならないこと」がランの機能である。カタログには絶対に書かれない性能だ。

安定感は「どちらが上」と言い切れない

安定感については、正直に書く。2足とも安定感は非常に高い。接地面が広く、フォームが柔らかすぎない。厚底にありがちな腰高の不安がない点は共通している。

高強度での安定感はエッジが上だと感じた。1km×5本で接地がブレなかったのがその根拠だ。一方で、純粋に足元の低さという意味では、38mmのランの方が地面に近く、構造的には安定しているとも言える。ここは優劣ではなく好みの領域だと考えている。厚みの上に乗る安定を取るか、低さから来る安定を取るか。それだけの話だ。

⚖️ Comparison:エッジ・ラン・競合3モデルの横並び

スクロールできます
HYPERBOOST EDGEHYPERBOOST RUNSuperblast 3ノヴァブラスト6ADIZERO EVO SL
スタック45/39mm38/32mm45mm級ミドル低め
反発の質硬めで張りのあるポムポム同じポムポム・量は控えめ沈んで跳ねるトランポリン軽快な弾みダイレクトで速い
スピードコントロール勝手に上がる脚で制御できるやや上がる制御しやすい上げに行く靴
主用途ロング走・LT・IVEペース走・軽めのジョグロング走・万能デイリースピード練習
私の競合認識エッジと真っ向競合ランと真っ向競合どちらとも競合しない
定価(税込)¥24,200¥19,800¥26,400¥17,600¥24,200
詳細本記事で比較本記事で比較本文で解説レビューを読むレビューを読む
ハイパーブースト2足と、私のローテーション内の競合モデル

この表で言いたいのは1点だけだ。エッジとランは互いに競合していない。競合はシリーズの外にいる。

エッジの競合はSuperblast 3

45mm級のノンプレート・スーパートレーナーで、ロング走を任せる一足。この枠でエッジとSuperblast 3は真っ向からぶつかる。決め手は反発の質だ。SB3は沈んでから跳ねる。エッジは沈まずに張りが返る。SB3の柔らかさが合わない人にこそエッジが刺さるという関係になっている。

ランの競合はノヴァブラスト6

ミドルスタックのデイリートレーナーという枠で、ランとノヴァブラスト6は完全に重なる。どちらもEペースを主戦場にし、必要ならペースを上げられる。この2足を両方持つ理由は、私には見つかっていない。

EVO SLはどちらとも競合しない(私の場合は)

EVO SLはスピード特化型として役割が独立している。私のローテーションでは、エッジ・ランのどちらとも食い合わない。

ただし、これは私の使い方に依存する結論だ。EVO SLを日常のジョグにも使う人であれば、「EVO SLとランのどちらを買うか」で悩む場面はあるだろう。スタック差は約0.5mmしかなく、価格帯も近い。ここは走力と用途で判断が分かれるポイントだと考えている。

💪 Pros & Cons:2足に共通する強みと、共通する弱点

メリットデメリット
柔らかすぎず硬すぎない絶妙な弾力(2足共通)
接地面が広く、厚底でも腰高の不安がない
プレートなしで高い反発を得られる
ウェット路面でも滑らないアウトソール(2足とも差なし)
フィット・サイズ感が揃っており履き替えの違和感がない
黒のカラーリングが単純にかっこいい
通気性は2足とも悪い。夏の湘南で走ると靴内に熱がこもる。エッジとランで差はなく、シリーズ共通の弱点である
エッジは反発が強く、Eペース・リカバリーで設定を超える速度が出やすい
耐久性は未検証。両足とも走行距離20〜25km時点の評価にすぎない

デメリットの筆頭は通気性だ。RunRepeatのラボ計測ではランが54BRとエッジをさらに下回るとされているが、私の体感では2足に差はない。どちらも悪い。夏に走れば靴内に熱と汗がこもる。これはモデルの問題ではなく、PRIMEWEAVEアッパーを採用したシリーズ全体の性質だと理解している。

グリップについては、逆に差が出なかった。ランのみに前足部コンチネンタルラバーが追加されているため優位を期待したが、ウェット路面で滑る要素はどちらにもなかった。エッジのLIGHTTRAXION単体でも十分に良いラバーだというのが実走の結論である。

🎯 Recommendation:1足だけならエッジ、2足持つなら役割を分けろ

STEP
1足で全部やりたいなら、エッジを選ぶ

Eペースからインターバル・フルマラソンまで対応する。¥4,400高いが、その差額は万能性の対価だ。

STEP
練習を強度で分けているなら、2足を持つ

ロング走・高強度=エッジ、Eペース=ラン。役割が完全に分離するので無駄がない。

STEP
既にSB3かノヴァブラスト6を持つなら、競合しない側を買う

SB3所持ならラン、ノヴァブラスト6所持ならエッジ。同じ枠を2足買っても出番が割れるだけだ。

1足だけを選ぶなら、答えは明確にエッジである。万能だからだ。Eペースも走れる、ロングも走れる、LT走もインターバルもこなせる。反発が強すぎてEペースが速くなる問題はあるが、それは「他の靴を持っていない場合」には許容範囲の欠点にすぎない。

では両方持つ意味はどこにあるか。練習を強度で分類している人にとっては、明確にある。ロング走とポイント練習には反発の高いエッジを使いたい。Eペース走にはスピードが上がりすぎないランを使いたい。この2つの要求は同じシューズでは満たせない。

私のように、練習の用途によって履く靴を変える人間にとって、エッジとランをしっかり分けることには意味がある。逆に「今日は走るぞ」という日にとりあえず1足を掴んで出る人にとっては、2足持つ意味は薄い。ここは走り方の問題であって、シューズの優劣の問題ではない。

📅 Rotation:週110kmの中でどこに配置したか

曜日メニューシューズ
リカバリー(8-10km)Gel Nimbus 28 / Adistar 4
ペース走 or インターバルADIZERO EVO SL / エッジ
ミドルラン(15km)ラン
リカバリー(8-10km)Gel Nimbus 28 / Adistar 4
ペース走 or テンポ走エッジ / EVO SL
MP走(20km)Adios Pro 4 / エッジ
ロング走(30km)エッジ
週110km固定スケジュールにおける現時点の配置

週110kmという固定ボリュームの中で、この2足には明確な定位置を与えた。エッジは日曜のロング走30km。ランは平日のEペース走だ。

ランの守備範囲は、正確に言えば「リカバリーよりは強度が高く、LT・インターバルよりは強度が低い」帯である。月曜・木曜の完全な回復走はGel Nimbus 28やAdistar 4に任せる。ランを使うのは、Eペースで距離を積む水曜のミドルランのような日だ。

エッジは日曜が本籍だが、気分と体調によっては火曜・金曜のポイント練習にも持ち出す。8月8日の1km×5本がその実例だ。本籍はロング走、越境先は高強度——この運用が現時点の最適解になっている。

なお、現在のエッジの走行距離は20km、ランは25kmにすぎない。耐久性については何も語れない。この2足は500km走行時点まで摩耗とクッション変化を追跡する予定であり、どちらも確実にスタメン入りする。結果は今後のDaily Logとこの記事への追記で公開する。

❓ FAQ:ハイパーブーストエッジとランに関するよくある質問

📎 関連レビュー
エッジとラン、1足だけ買うならどちら?

エッジだ。Eペースからインターバル・フルマラソンまで1足で対応できる万能性がある。ランは「Eペース走に特化した靴」であり、高強度まで含めた守備範囲ではエッジが上回る。価格差¥4,400は、その万能性への対価と考えてよい。

ハイパーブーストエッジとランの重さの違いは?

26.0cm実測でエッジ230g、ラン235g——エッジの方が5g軽い。公称重量では逆(エッジ255g vs ラン247g)だが、実物では序列が逆転している。ただし5gの差は走行中に知覚できない。走り味の差は重量ではなく、45mm vs 38mmのスタック高から生まれる。

サイズ感は2足で同じでいい?

問題ない。私はどちらも26.0cmで揃えている。フィット感、幅、甲の当たり、ヒールカップの形状——いずれも2足でほぼ同一だった。スタック高が7mm違うため履いた感覚は別物だが、サイズ選びの基準は共通で構わない。

フルマラソンにはどちらが向いている?

エッジだ。45mmのフォーム量が30km以降の着地衝撃を吸収し続ける。ランは15kmまでは問題ないが、距離が伸びるほどクッションの余裕が薄れる。本番レース用としてはAdios Pro 4を使うが、フルマラソンに向けたロング走の練習靴としてはエッジ一択である。

普段使い(ジョグ)にはどちらが向いている?

ランだ。Eペース(5:00/km前後)で走るとき、エッジは反発が強く狙った心拍以上のスピードが勝手に出る。ランは38mmの控えめなスタックでスピードコントロールが効き、自分の脚で走る感覚が保たれる。平日のEペースジョグの主力はランに置いている。

Hyperboost Run vs Edge(英語表記)の違いは?

Same HYPERBOOST PRO FOAM, different stack height. EDGE: 45/39mm, 230g measured (26.0cm), best for long runs, LT pace, and intervals. RUN: 38/32mm, 235g measured, best for easy pace jogging where you want speed control. If buying one pair only, choose EDGE for versatility.

ハイパーブーストエッジ・ランはどこで売っている?

エッジは一般流通で、スポーツ量販店やadidas公式で入手できる。ランは発売時点でアルペン・スポーツデポおよびadidas公式の限定展開だった。私はどちらも店頭で試着してから購入している。7mmのスタック差は数値以上に体感が違うため、可能なら2足を履き比べてから決めることを勧める。

耐久性はどうか?

現時点(エッジ20km・ラン25km)では判断できない。参考値としてRunRepeatのラボ計測ではエッジのアウトソール耐久・ヒールパッド耐久ともに「Good」評価で、フルレングスのLIGHTTRAXIONラバーは耐久寄りの設計だ。ランは前足部にコンチネンタルラバーが加わるため、摩耗しやすい蹴り出し部分は有利に働く可能性がある。私は両足とも500km走行時点まで摩耗とクッション変化を追跡し、この記事に追記する。

通気性はランの方が良いのでは?

私の体感では差はない。どちらも悪い。ランは部分メッシュを採用しているが、夏の湘南を走った限りでは靴内の熱と汗のこもり方に有意差を感じなかった。RunRepeatのラボ計測ではランの方が低い数値だが、実走レベルでは「2足とも通気性は期待しない方がいい」が正確な結論だ。

Superblast 3やノヴァブラスト6を持っていても買う価値はある?

枠が競合しない側を選べば価値がある。Superblast 3所持者にはラン、ノヴァブラスト6所持者にはエッジを勧める。私の認識では、エッジはSuperblast 3と、ランはノヴァブラスト6と同じ枠を争う。同じ枠に2足を置くと出番が割れるだけだ。

なぜEペース走に反発の強いエッジを使わない?

狙った心拍以上のスピードが勝手に出るからだ。Eペース走の目的は有酸素の土台を積むことであり、気持ちよく速く走ることではない。エッジの推進力はこの目的に対しては過剰になる。スピードコントロールが効き、自分の脚で走る感覚が残るランの方が、Eペース走という枠には適合する。

📝 Conclusion:同じフォームでも、厚みが役割を決める

「反発が強い方が優れている」は、練習を分類していない人の結論だ——エッジとランを45km分履き分けて得た総括はこれである。

同じHYPERBOOST PRO FOAM、同じドロップ6mm、同じフィット感、実測でわずか5gの重量差。それでも45mmと38mmという厚みの違いが、2足を「ロング走とポイント練習の靴」と「Eペース走の靴」に分けた。フォームの量が反発の量を決め、反発の量がペースの出方を決め、ペースの出方が担当できるメニューを決める。因果は一直線だ。

1足だけ選ぶならエッジ。練習を強度で分けているなら両方。この判断基準は、私の週110kmという設計から導いたものであり、走行距離やトレーニング構造が違えば答えも変わる。まずは自分の練習が何種類あるのかを数えることだ。シューズの数は、そこから逆算される。

次に検証すべきは耐久性である。20kmと25kmでは何も語れない。500kmまで走らせて、フォームのヘタリとアウトソールの摩耗がどちらに先に来るかを記録する。ロング走で酷使されるエッジと、距離を積むランと——負荷の質が違う2足がどう劣化するかは、それ自体が面白い実験になる。

次に読むべきは、この2足の個別レビューだ。エッジ単体の評価は「トランポリンではない——芯の正体」に、ラン単体の評価は「発売日に買った実測235g」にまとめている。

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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 2足レビュー、そして単体レビューの2記事、合計3記事読ませて頂きました。
    今まさにどちらを買おうか悩んでいる途中で出会った記事で、神が教えてくれたんだと感動しております。
    店舗で足入れをしたときはRUN一択(トランポリンよりもポムポムが好み)だったのですが、記事を読むにつれてEDGEを買うべきだと判断できました。
    ハーフも走ったことなく、最長距離は16km。直近で参加する大会も10kmですし、ベストタイムも47分後半。そんな自分には何でもこなせるEDGEが最適だと判断できました。
    良記事ありがとうございます。これからたくさん読ませて頂きます。

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