100分LSDで16.1km完走。レディネス4と心拍137bpmが示した、二重閾値翌日の「距離を減らす正解」

100分LSDで16.1km完走。レディネス4と心拍137bpmが示した、二重閾値翌日の「距離を減らす正解」

2026年7月19日、今日のランをひと言で言うなら、「30kmを捨てて、100分だけ距離を稼いだ日」だ。昨日の二重閾値走の負荷を受け、レディネス4の朝にAdistar 4で16.10km・6:16/kmを完走した。数値は軽い走りのはずだ。それでも心拍137bpm——昨日の代償が、静かに残っていた。

📌 この記事の結論
  • メニュー変更——日曜30km走を100分LSD(16.1km)に切り替えた判断は、二重閾値翌日として正しかった
  • 強度——平均6:16/km・心拍137bpmは、Eペース(5:00/km)より1分16秒遅く、LTHR 179bpmから42bpm下の完全有酸素域
  • 心拍ドリフト——1km目108bpm→中盤146bpmへ+38bpm。気温28℃と疲労蓄積の合算効果
  • 体感と数値——「動きは悪くない」という主観は正しかった。レディネス4でもフォームは崩れなかった
  • 次週——1週間の積み上げ完了。明日から新しい週の110km設計へ移行する
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
E Pace5:00/km
走行距離16.10 km
シューズAdistar 4
目次

📊 Condition:レディネス4の朝、HRVだけは83

項目数値
睡眠スコア66
トレーニングレディネス4
HRVステータス83

Garminは「走るな」と言っている。レディネス4は、過去にインターバル翌日の10kmリカバリーを走った日と同じ水準だ。睡眠66は中程度。HRV 83だけが、回復の兆候を示している。

走る前の体感は「二重閾値走の影響で疲れはあった」。数値と一致する。ただし、午後練習から半日しか経っていないにもかかわらず、スタート直後の動きは悪くない印象だった。レディネス4=「重い・動けない」とは限らない。疲労の種類——筋肉痛ではなく、中枢神経系の未回復——が、Garminの総合スコアと体感のズレを生んでいる可能性がある。

🎯 Intention:100分LSDで距離だけ稼ぐ

昨日は二重閾値走——午前1km×5(3:52/km)+午後5km閾値(4:02/km)。通常の週間設計では日曜は30kmロング走だ(週110kmの積み上げロジック参照)。だが、高強度翌日に30kmを入れるのは、回復コストが大きすぎる。

今日の目的は明確だった。100分LSD——時間で区切り、強度は抑え、距離だけ稼ぐ。 検証したかったのは、脚の動きが保たれる下限ペースと、翌週の積み上げに足りる最低限のボリュームだ。シューズはAdistar 4。LSD専用モデルとして、高強度翌日のリカバリー走にクッションと安定性を優先して選んだ。

🏃 Data Result:16.10km、6:16/km、心拍137bpm

項目数値
走行距離16.10 km
タイム1:40:56
平均ペース6:16 /km
平均心拍数137 bpm
最大心拍数165 bpm
平均ピッチ171 spm
平均ストライド0.92 m
平均気温28.8 ℃

狙いどおりの結果だ。6:16/kmは私のEペース(5:00/km)より1分16秒遅い。LTHR 179bpmに対し、平均心拍137bpm——42bpmの余裕がある。100分走って165bpmまで上がったのは9km目(max 165bpm)の一瞬だけだ。ペースのレンジは5:54/km(4km目)〜6:34/km(10km目)。16km通して大きな乱高下はない。LSDとしての安定性は確保できた。

🔬 Analysis:6:16/kmなのに心拍が上がる理由

🗺️ 要点
  • 心拍ドリフト+38bpm——気温28℃×昨日の代償
  • レディネス4でも16km——ペース6:16/kmが回復条件
  • 30km→100分LSD——最初から軽く組む設計

心拍ドリフト+38bpm——気温28℃と昨日の代償

Fact:1km目の心拍108bpm。中盤12〜13km目で平均146bpmまで上昇。ドリフト幅は+38bpm。気温は28〜30℃。

Qualia:走っている最中、「動きは悪くない」という印象が続いた。ペースを追い込む感覚はなかった。

Analysis:6:16/kmで心拍146bpmは、真のEペース域(5:00/km・HR130台)と比べると高い。原因は二つ。第一に、気温28℃超による心拍上昇。第二に、昨日の二重閾値走によるグリコーゲン・中枢疲労の残存。GAP 6:18/kmと実ペース6:16/kmがほぼ一致しているので、地形要因ではない。身体が「軽いペースでも、内部では回復モードで動いている」状態だ。

レディネス4でも16km——「走る回復」の条件

Fact:レディネス4、睡眠66、16.10km完走。平均ペース6:16/km、最高心拍165bpm。

Qualia:疲れはあったが、中断や距離短縮の判断は一度も浮かばなかった。1週間の積み上げが完了したので、明日からの積み上げも頑張ろうと思っている。

Analysis:高強度翌日に距離を入れる条件は、ペースをEペースより1分以上落とすことと、心拍上限をLTHRの90%(161bpm)以下に抑えることだ。今日は両方を満たした。30km走(5/31に21kmで切り上げた判断)のような距離短縮と同型で、今回は最初から100分LSDに設計を変更した点が異なる。止めるのではなく、最初から軽く組む——これが二重閾値翌日の正解だ。

1km目6:30/kmから中盤6:00/km台——脚の開き

Fact:1km目6:30/km・HR108bpm。15〜16km目は6:00/km・6:03/km。後半の方が速い。終盤の歩幅0.96〜0.97mは前半0.90mより伸びている。

Qualia:特に意識せず、自然と脚が開いていく感覚はなかった。ただ、終盤は歩幅が伸びているのを体感できた。

Analysis:ウォームアップ不足ではなく、神経系が走り始めから30分かけて「オン」になったパターンだ。二重閾値翌日に後半加速は、疲労回復の兆候とも読める。ただし、16kmで止めたのは正解だ。20km以降に伸ばすと、回収コストが翌週の積み上げに跳ね返るリスクがある。

👟 Gear Choice:Adistar 4——LSD専用の役割通り

二重閾値翌日の100分LSDにAdistar 4を選んだ理由は単純だ。LSD専用。長距離での脚への負担を最小化する設計。高強度走後の「足の保護」が最優先だった。

実走中の感触——推進力を追い求める必要がない日に、Adistar 4の重さとクッションは逆に安心材料になる。接地261ms、上下動8.4cm——フォーム数値に大きな崩れはない。ピッチ171spmはやや低めだが、LSDペースでは許容範囲だ。

次回Adistar 4を使う条件——レディネス10以下のリカバリー走20km以上のLSD高強度翌日の距離稼ぎ。今日は3条件すべてに該当した。

🎯 Next Strategy:1週間完了、明日から新しい110kmへ

  • 月曜——8〜10kmリカバリー。レディネスが15以上に回復するまで強度は入れない
  • 火〜金——通常メニュー(ペース走・ミドルラン・リカバリー)をLTHR基準の強度設計どおり再開
  • 距離判断——レディネス15未満の日は、予定距離の70%を上限とする(今日16km/通常30km=53%は保守的だが、二重閾値翌日としては適切)
  • 左足踵・内側広筋——走行中の違和感報告なし。明日以降も張りの有無を確認する
  • 来週の日曜——30kmロング走をフルで実施する前提。今週の16km LSDは、そのための回復投資

❓ FAQ

レディネス4なのに16kmも走って大丈夫?

ペース6:16/km(Eペースより1分16秒遅い)・平均心拍137bpmという条件を満たせば、距離16kmは回復走の範囲内だ。危険なのは「レディネスが低いのに速いペースで走る」こと。今日は逆だった。

日曜30kmを100分LSDに変えた判断基準は?

前日が二重閾値走であること、レディネス4であること、回復時間が半日未満であること——3条件が重なった。距離より回復を優先した。

心拍が1km目108bpmから中盤146bpmまで上がったのは問題ない?

6:16/kmのLSDで+38bpmのドリフトは、気温28℃と疲労残存を考えれば想定内だ。最大心拍165bpmがLTHR 179bpmを超えなかったことが、強度管理が機能した証拠だ。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
16:30.46:30.41.006:306:41108126452063.582854.961672650.908.39.35:42177
26:05.412:361.006:056:02126133652283.973025.251752580.948.48.95:39178
36:06.818:431.006:076:06131137682243.903015.231742590.948.49.05:40178
45:54.924:381.005:556:00132140462263.932764.801752540.958.38.85:39180
56:16.730:541.006:176:13136144652183.792955.131752590.918.29.05:39179
66:07.237:011.006:076:09139155992233.883355.831742580.928.39.05:19179
76:11.343:131.006:116:09141145662213.842604.521752580.928.39.05:54180
86:26.449:391.006:266:221431521082173.773035.271752620.898.19.26:02180
96:31.856:111.006:326:43142165672043.553245.631692650.878.29.45:51178
106:34.11:02:451.006:346:35141159882083.623415.931702650.888.39.45:45178
116:28.61:09:141.006:296:36139148642083.622674.641712650.888.29.46:03178
126:14.51:15:281.006:146:10145153972243.903275.691732610.928.49.16:00178
136:33.71:22:021.006:346:27146154762153.743115.411722660.898.49.46:04177
146:16.11:28:181.006:166:32140154882063.583215.581642640.918.49.35:39178
156:00.31:34:181.006:006:06138151972253.912814.891682610.968.69.05:03178
166:03.41:40:211.006:036:05145160992283.973646.331672630.978.89.15:18178
170:34.41:40:560.105:475:49149150002364.102434.231722591.029.08.95:41173
概要1:40:561:40:5616.106:166:181371651131082183.793646.331712610.928.49.15:03180
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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