1km×4本クルーズIVを4:00→4:22/kmで完走。レディネス34と湿度が描いた「LT底上げ」の手応え

1km×4本クルーズIVを4:00→4:22/kmで完走。レディネス34と湿度が描いた「LT底上げ」の手応え

2026年9月9日の1km×4本クルーズインターバルは、ペースは下げたが、心拍は上げ切った練習だ。前半2セットはLT付近の4:00/km、後半2セットは4:20/kmへ意図的に落とした。レディネス34の朝だったが、心拍174bpmまで上がった事実は、土日のセット練習に向けた追い込みとして十分機能した。

📌 この記事の結論
  • メニュー——1km×4本クルーズインターバル(LT底上げ)。EVO SL使用
  • ペース推移——1–2本目:3:59〜4:05/km → 3–4本目:4:20〜4:23/kmへ意図的調整
  • 心拍——最大174bpm。LTHR 179bpmに近い追い込みは達成
  • 環境要因——気温30℃・高湿度。涼しくなり始めた体感と数値のズレがペース判断を左右
  • Next Action——木・金は調整走。土日のセット練習(MP20km+ロング30km)へ配線
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離10.74 km
本日のシューズADIZERO EVO SL
目次

📊 Condition:レディネス34、HRV89——Garminは黄、体は問題なし

項目数値
睡眠スコア59
トレーニングレディネス34
HRVステータス89

Garminは「今日は攻めない日」と示している。レディネス34は、過去に2km×4本クルーズIVを完走した日(24℃・dailylog-0528)と同じ水準だ。一方、HRV89は比較的良好。睡眠59は「十分ではないが致命的でもない」帯。

走る前の体に違和感はなかった。数値は黄、体感は白——この乖離は、私のログで繰り返し現れるパターンだ。今日は「数値に従って中止」ではなく、「数値を見ながら強度を設計変更する」側を選んだ。

🎯 Intention:LT底上げ——閾値付近で心拍を押し上げる

水曜は週間メニューの【質】平日メインポイント。今日は1km×4本クルーズインターバルでLTの底上げを狙った。目的は明確だ。LT Pace 3:57/km付近で走り、LTHR 179bpmに近い心拍ゾーンに身体を慣らすこと。サブ3達成後のサブ2:30射程では、42kmで能力を使い切るフェーズにいる。閾値付近での心拍耐性は、MP走やロング後半の支えになる。

シューズはEVO SL。インターバル・VO2系の高強度練習専用枠だ。軽量性とダイレクトな接地感で、スピードを上げた瞬間のフィードバックが早い。クルーズIVのような「速いがレースほどではない」領域でも、EVO SLは反応の良さが活きる。

🏃 Data Result:10.74km・平均4:52/km——ワーク区間だけ見れば4:00→4:22の階段

項目数値
走行距離10.74 km
タイム52:13
平均ペース4:52 /km
平均心拍数151 bpm
最大心拍数174 bpm
平均ピッチ169 spm
平均ストライド1.18 m
平均気温30.1 ℃

全体平均4:52/kmはウォームアップと回復ジョグを含むため、ワーク区間の評価には使えない。1kmワーク4本の推移が本題だ。1–2セットはLT Pace(3:57/km)から数秒遅い4:00台。3–4セットは意図的に4:20/kmへ落とした。心拍は2セット目で最大174bpmに到達し、以降も160bpm台を維持。ペースを下げても心拍がすぐ下がらない——これが今日のデータの核心だ。

セット1km目2km目セット平均心拍(max)
1本目3:594:024:00/km158→172
2本目4:034:054:04/km162→174
3本目4:214:204:20/km142→169
4本目4:234:214:22/km161→174

🔬 Analysis:湿度が書き換えた「涼しい朝」の正体

🗺️ 要点
  • 1–2セット:4:00/km台で心拍174bpm——LTHR179に5bpm差
  • 3–4セット:4:20/kmへ意図的調整——心拍160bpm台は維持
  • 気温30℃×高湿度——季節感覚よりGarminの数値を優先

前半4:00台——LT付近で心拍が一気に上がった理由

Fact:1本目3:59/km(心拍158bpm)→2本目4:02/km(心拍170bpm)。2セット目では4:03→4:05/kmとペースはほぼ維持したが、心拍maxは174bpmまで上昇。ピッチ188→189spm、歩幅1.33→1.30m、接地208→209ms——フォーム数値は安定している。

Qualia:スピードを上げた瞬間、心拍の上がり方が普段より早い。最近涼しくなってきた体感があったが、走り出してから「暑さと湿度のセット」が来た。疲労感も、冬の同ペースより明確に重かった。

Analysis:気温30℃・高湿度は、Garminの心拍応答をLT走並みに引き上げる。LTHR 179bpmに対し174bpm——ゾーン4の上限付近だ。ペース4:00/kmはLT Pace 3:57/kmから+3秒/km程度。LTHR 179bpmの活用法で整理している通り、夏場のLT走は「ペース」より「心拍」で強度を見るべき局面だった。

後半4:20/kmへの調整——撤退ではなく設計変更

Fact:3セット目以降、ペースを4:20〜4:23/kmへ意図的に落とした。それでも3セット目2km目は心拍159bpm、4セット目は161→167bpm。4:20/kmはLT Paceから+23秒/kmだが、心拍は160bpm台を維持。

Qualia:後半2セットは「スピードを下げて凌ぐ」選択だった。失速ではない。走りながら「今日は4:20で回そう」と決めた。スピードを上げた時の疲労感が、判断のトリガーになった。

Analysis:4:20/kmはEペースより速く、LT Paceより遅い——M〜LTの中間だ。ペースを落としても心拍160bpm台が続いたのは、前半2セットでの心拍負荷が残っていた証拠。レディネス34の朝に4:00/km×4km走り切るより、4:20/kmで4km追加し心拍174bpmまで押し上げた方が、今日の目的(LT底上げ・心拍追い込み)には合致していた。これは中止ではなく、強度の再配分だ。

EVO SLと湿度——冬ペース幻想の再確認

Fact:EVO SL使用。ワーク区間のピッチ183〜189spm、歩幅1.22〜1.33m。最高ペース3:41/km、最高ピッチ231spm(2セット目2km目)。接地208〜220ms——EVO SLらしい短接地・大步幅の組み合わせ。

Qualia:EVO SLの軽さは、1–2セット目の4:00台を「楽に」感じさせた。反面、スピードを上げた瞬間の疲労感もダイレクトに返ってきた。湿度のせいで、足元が軽いのに身体が重い——この矛盾が今日の走り全体を支配した。

Analysis:涼しくなり始めた季節感と、30℃・高湿度の現実のズレ。EVO SLは「速い日専用」シューズだが(1000km実走レビュー)、シューズが軽いからこそ、環境負荷との差が体感として露わになる。今日はEVO SLの性能問題ではなく、環境×レディネス34×ペース設計の問題だった。

👟 Gear Choice:EVO SL——インターバル日の正解、ただし湿度には無力

水曜のクルーズIVにEVO SLを選んだ理由は単純だ。Speed/VO2枠のシューズで、LT付近〜やや速いペースの反応確認に向いている。Superblast 3(Daily/E)やAdios Pro 4(Race/MP)では、この強度帯の「ダイレクト感」が足りない。

実走中、1–2セット目の4:00台では推進力と接地の鋭さが活きた。3–4セット目の4:20/kmでは、クッション不足ではなく、心肺側のボトルネックが先に来た。EVO SLの問題ではない。

次回EVO SLを使う条件:レディネス40以上 + 気温28℃以下 + 1km IVで4:00/km狙い。今日のようなレディネス34×30℃×高湿度なら、ペース目標を4:15/kmからスタートする設計が合理的だ。

🎯 Next Strategy:木・金で調整、土日セット練習へ

  • 木曜(9/10)——20km Eペース(4:50〜5:15/km)。今日のIV残り疲労を流す。心拍140bpm台を維持できれば合格
  • 金曜(9/11)——12〜15kmリカバリージョグ(5:30〜6:15/km・Z1)。レディネスが40以上に回復していれば、土日へ進む
  • 土曜——朝20km MP走(4:10/km or BU)+夕10kmリカバリー/Eジョグ、計30km
  • 日曜——ロング30〜35km(連続30km or 朝クロカン20km/夕MP10km)
  • 判断基準——右内転筋・左踵のストレッチを継続。IV翌日に心拍が異常に高いE走になったら、金曜距離を12kmに短縮

❓ FAQ

レディネス34なのに、なぜインターバルを完走したのか?

走る前に違和感がなく、HRV89も良好だった。レディネス34は「4:00/km×4本フル」ではなく「心拍追い込みあり・ペース調整あり」の設計変更を意味する。実際、後半2セットは4:20/kmへ落として完走した。中止基準(体の痛み・異常な違和感)には該当しなかった。

3–4セット目の4:20/kmは、逃げたペースダウンではないのか?

違う。1–2セット目で心拍174bpmまで上げた時点で、LT底上げの「心拍刺激」は達成していた。3–4セット目は、同じ心拍帯(160bpm台)を維持しながら距離を積むための意図的なペース設定だ。Garmin上も、4セット目2km目で167bpmまで上がっている。

涼しくなってきたのに、なぜ30℃・高湿度で走ることになったのか?

湘南の朝は、前日の気温感覚と当日の湿度が一致しないことがある。Garminの気温30.1℃・心拍174bpmが、体感の「最近涼しい」と矛盾する事実を突きつけた。9月以降も、季節感覚よりGarminの気温・心拍を優先する。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
WU 15:125:121.005:125:12128138332594.503145.461732412411.098.88.14:54181
WU 25:1910:311.005:195:22132138222584.493275.691772432431.048.58.24:49184
IV1-13:5914:531.003:594:01158168003445.983866.711882072071.338.86.73:49194
IV1-24:0218:551.004:024:06170172333355.833946.851892092091.318.86.73:57192
IV2-14:0325:481.004:034:06162173123255.654117.151862102101.308.86.83:51192
IV2-24:0529:541.004:054:07163174323305.744227.341842092091.308.76.83:41231
IV3-14:2136:381.004:214:33142163213035.274297.461762182181.258.77.03:51192
IV3-24:2040:581.004:204:22159169113175.513666.371852182181.248.77.13:51190
IV4-14:2347:191.004:234:29161170022985.183846.681832202201.228.77.14:02189
IV4-24:2151:401.004:214:22167174113185.534097.111832182181.238.77.14:02225
概要52:1352:1310.744:524:5415117419202734.754297.461692222221.188.47.33:41231
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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