東京レガシーハーフ1:25:54でPB更新。前半10kmの余裕と、Maurten後の胃もたれが示した湘南国際サブ3への最大課題

東京レガシーハーフ1:25:54でPB更新。前半10kmの余裕と、Maurten後の胃もたれが示した湘南国際サブ3への最大課題

2026年10月18日、東京レガシーハーフ。ネットタイムは1:25:54で、ハーフPBを1分16秒更新した。崩れたのは脚ではない。10km過ぎに入れたMaurtenのあと、胃が重くなった。

📌 この記事の結論
  • ネット1:25:54でハーフPB更新——1月のTT(1:27:10)から1分16秒短縮。アップダウンがあり気温16〜20℃という、1月より悪い条件での記録だ
  • 前半10kmは「抑えて」3:55/km——10km通過39:58。心拍168〜177bpmで、LTHR179bpmに届いていない
  • 後半の失速は坂だけでは説明できない——15km以降、GAPでも約10秒/km落ちた。パワーは約4%低下し、心拍は179〜181bpmで張り付いた
  • Maurtenで胃が崩れたのは2回目——3月の板橋に続く再現。湘南国際でサブ3を取りにいくうえで、最大の課題は補給になった
  • MetaSpeed Edge Tokyoでも痛みは出なかった——内側広筋・踵の痛みはゼロ。残ったのは筋肉痛だけだ
エンティティ値
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
ハーフPB(更新後)1:25:54(4:02/km)
ネット / Garmin(21.0975km)1:25:54 / 1:25:13
本日のシューズMetaSpeed Edge Tokyo
次のレース横浜マラソン(10/25)→ 湘南国際マラソン(サブ3本命)
目次

📊 Condition:レディネス63、体は好調。体感の気温は実測より低かった

項目数値
睡眠スコア63
トレーニングレディネス63
HRVステータス117

数値は「平均点」の帯だ。前週の調整ログでは、レディネス10〜50台の日が並んでいた。それと比べれば、レース当日の63は調整がようやく回復側に振れた結果と読める。体の感覚も一致していた。走る前から調子が良く、踵や内転筋の違和感はなかった。

ズレていたのは気温の感じ方だ。当日は16℃から20℃近くまで上がっていた。それでも走っている間、20℃だという感覚は一度もなかった。ずっと16℃くらい——涼しくはないが、少し肌寒いくらい——と感じていた。暑さはパフォーマンスを削る変数に入っていない、と判断している。

🎯 Intention:PBは「あわよくば」。最低ラインは90分切り

狙いはPB更新だった。ただ、自信はなかった。前回のハーフPB(1:27:10)は、2026年1月に完全フラットなジョギングコースで走ったTTの記録だ。気候も冬の好条件だった。東京レガシーハーフはアップダウンがあり、後半に坂が控えている。条件は明らかに前回より悪い。

だから目標を二段にした。理想はPB。崩れても90分は切る。想定ペースは4:08〜4:10/kmで、後半の坂に脚を残すため前半は抑える——これが作戦だった。詳細は1月ハーフTT(1:27:10)の記録がベースラインになる。

🏃 Data Result:ハーフ距離Garmin 1:25:13、平均4:02/km

項目数値
ネットタイム(公式)1:25:54
Garmin(21.0975km時点)1:25:13(4:02/km)
10km通過39:58
平均心拍/最大心拍174bpm/190bpm
平均パワー335W(5.78W/kg)
平均ピッチ/平均歩幅188spm/1.30m
獲得標高/下降+71m/−66m

想定の4:08〜4:10/kmより6秒/km以上速い。ネットとGarmin(21.0975km按分)の差41秒は、Garminの計測距離(21.28km)が長く出たぶんだ。記事上のPBは公式の1:25:54で扱う。

🔬 Analysis:前半の余裕と、後半の「胃」を分けて考える

区間実ペースGAP平均心拍平均パワー
2〜14km3:56/km3:59/km174bpm342W
15〜21km4:10/km4:09/km179bpm327W
差分+14秒/km+10秒/km+5bpm−4.4%

前半10km:抑えているのに3:55/kmが出ていた

Fact:1kmは混雑で4:33。2〜10kmは3:51〜3:59/kmで、平均は約3:55/km。心拍168bpmから177bpmへ緩やかに上がり、LTHR179bpmには届いていない。10km通過39:58は、10km PB(39:25)と33秒差だ。

Qualia:めちゃくちゃ調子が良かった。後半の坂に備えてかなり抑えていた。それでも3:50〜55/km台で押せていた。このスピードのまま行けそうだと感じていた。

Analysis:LT Pace3:57/km、LTHR179bpmに対し、LTHR未満の心拍でLT Paceより速いペースが9km続いた。前半は「突っ込み」ではなく、閾値の内側で走れていた。

10km過ぎのジェルから後半へ:坂で4秒、体で10秒

Fact:10km過ぎにMaurtenのカフェイン入りジェルを摂った。11km目は心拍180bpmだがペース3:52/km。14kmまでは3:52〜4:00/kmを維持。15km以降は4:06〜4:17/kmが続いた。落ちた14秒のうち、GAPで説明できるのは約4秒。残り約10秒は坂補正後も消えない。

Qualia:12〜13km付近から胃もたれが始まった。1:25:00ペーサー集団に付いていこうとしたが、胃が重く思うように走れない。最後は胃もたれを抱えたまま走り切った。

Analysis:出力が下がっているのに心拍179〜181bpmで張り付いている——1Wを出すための心拍コストが上がった。症状の時間帯と一致する。坂と胃のどちらが主因かと問われれば、データは胃を指している。

フォーム:弾みは残り、推進力が削れた

Fact:2〜14kmと15〜21kmで、ピッチ189.5→186.3spm、接地時間206→215ms、歩幅1.33→1.28m。上下動8.7〜8.9cmはほぼ不変。

Qualia:脚が止まった感覚はない。胃の重さで、体全体が前に出ていかない感じだった。

Analysis:上下動が変わらず接地時間と歩幅だけが悪化——脚のバネが切れたのではなく、地面を押す時間が長くなり一歩の前進が縮んだ。脚の疲労崩れなら上下動にも変化が出やすい。今回はそうなっていない。

板橋に続いて2回目:Maurtenとレース強度

Fact:3月の板橋CityマラソンでもMaurtenで内臓が崩れた(3:18:44の振り返り)。今回もジェル1本のあと12〜13kmで胃もたれ。練習で同じジェルを摂っても、胃もたれは一度も出ていない。

Qualia:胃もたれがなければ、もっとスピードに乗れていた。もっと良い結果が出せていた、という感覚が強く残っている。走り切った直後は、PB更新できたから一旦良かった——という整理もできた。

Analysis:N=2で同じ条件が再現した。共通点は「Maurten」と「レース強度(心拍175〜180bpm台)」。問題はジェル単体ではなく「高強度×ジェル」の組み合わせにある。フルでは42km分続く。サブ3を阻む最大の変数は、脚ではなく胃に移った。

👟 Gear Choice:MetaSpeed Edge Tokyo——痛みゼロという二値の答え

選んだ理由は実績だ。1月のハーフTT(1:27:10)もこの一足だった。今回は、カーボンシューズが今の脚で内側広筋や踵の痛みを引き起こすかを確かめる検証でもあった。

答えはシンプルだ。痛みは一切出ていない。残ったのは筋肉痛だけ。ピッチ188spmという走りは、Edge Tokyoのピッチ型設計と噛み合っていた。後半のピッチ低下は靴ではなく胃の問題として切り分けられる。ハーフで閾値付近を押す日の使い分けはMetaSpeed Edge Tokyoの実走レビューに整理した。

🎯 Next Strategy:湘南国際までに補給の変数を潰す

  • 回復:内側広筋・踵の痛みはないが筋肉痛は強い。今週前半はZ1ジョグに限定し、水曜ポイントは筋肉痛が引いたかで実施を決める
  • 横浜マラソン(10/25):友人と走るLSDとして使う。同時にフル距離でのジェル補給テストを兼ねる。摂取タイミング・本数・水の量・胃の反応を記録する
  • 補給の強度テスト:横浜は強度が低い。「高強度×ジェル」の答えにはならない。土曜MP走(4:10/km)でもレース強度での摂取を再現し、1変数ずつ検証する
  • LT Paceの更新:LTHR未満で3:55/kmが9km続いた。水曜LT2000mの設定を3:45〜3:50/km側に寄せ、閾値を測り直す
  • 湘南国際マラソン:今季サブ3を確実に取りにいく本命レース。脚の準備はできている。残る課題は胃だ

❓ FAQ

ハーフ1:25:54は、サブ3の目安として十分か?

リーゲル換算(指数1.06)ではフル2:59:06相当。1:27:10からの換算は3:01:44だった。計算上は今回初めてサブ3ラインを越えた。ただし補給が機能していることが前提だ。

前半10kmを3:55/kmで入ったのは突っ込みすぎではないか?

2〜10kmの心拍168〜177bpmはLTHR179bpm未満。体感でも抑えていた。後半失速はGAP補正後も約10秒/km落ち、主因は10km過ぎのジェル後の胃もたれと判断している。

レース中のジェルで胃もたれするのはなぜか?

練習で同じMaurtenを摂っても胃もたれは出ない。症状が出たのは2回ともレース強度で摂ったとき。高強度×ジェルの組み合わせが疑われる。横浜マラソンでフル距離の補給をテストし、そのあとMP走で強度を上げて切り分ける。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
14:33.24:33.21.004:334:25143160523165.453876.67186220—1.218.77.23:58192
23:56.78:29.91.003:573:54168172963596.194437.64190205—1.338.86.63:31194
33:51.512:211.003:513:531691766123506.034567.86190203—1.358.86.53:19194
43:56.416:181.003:563:59171172083385.833586.17192203—1.338.66.53:46198
53:55.220:131.003:553:59171173073415.883596.19191204—1.338.76.53:46194
63:58.024:111.003:584:00171175153435.913876.67189206—1.338.86.63:38192
73:56.728:081.003:574:01172175143375.813706.38189207—1.328.86.73:52192
83:58.532:061.003:593:57175177203455.953976.84189206—1.338.86.63:36192
93:55.736:021.003:564:01175178003405.863786.52189207—1.328.86.73:45192
103:56.439:581.003:564:02177179103335.743966.83190209—1.308.76.73:39194
113:52.443:511.003:524:01180182003425.904377.53189207—1.318.76.73:28192
123:55.247:461.003:554:04180182003345.763956.81189209—1.298.76.73:41196
133:55.751:421.003:563:58179180113375.813936.78189206—1.348.96.63:34192
144:00.155:421.004:003:57179182003425.903956.81188207—1.348.96.73:36190
154:07.159:491.004:074:06179186333295.673786.52187212—1.298.86.83:58192
164:06.31:03:551.004:064:06179190513275.643566.14187213—1.298.86.83:58190
174:12.01:08:071.004:124:09178183503255.603435.91187214—1.278.86.94:06190
184:12.61:12:201.004:134:11177180703275.643686.34186216—1.268.87.03:57190
194:17.11:16:371.004:174:101791821433345.764247.31186218—1.258.87.03:54190
204:07.21:20:441.004:074:06180183783265.624217.26186213—1.308.96.93:32190
214:05.81:24:501.004:064:14181186263185.483846.62185216—1.288.97.03:42190
221:07.01:25:570.283:563:56181189103415.884467.69188209—1.358.86.62:51202
概要1:25:571:25:5721.284:024:0317419071663355.784567.86188210—1.308.86.82:51202
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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