30km走・前半20kmを柳島しおさい公園で初クロカン。心拍130bpmなのにEペース20km並みのしんどさ——反発ゼロが暴いた「ロードの楽さ」

30km走・前半20kmを柳島しおさい公園で初クロカン。心拍130bpmなのにEペース20km並みのしんどさ——反発ゼロが暴いた「ロードの楽さ」

2026年8月16日のランをひと言で言うと、「心拍130bpmなのに、平坦Eペース20kmと同じしんどさを請求してきた初クロカン20km」である。柳島しおさい公園——ロードのような反発はなく、地面に沈む感覚。スピードが勝手に上がることが一切なかった。平坦走の「楽さ」を、地形が教えてくれた日だった。

📌 この記事の結論
  • 初クロカン20kmを柳島しおさい公園で完走——20.01km・1:54:55・平均5:45/km。上昇366m・下降383mをAdistar 4で刻んだ
  • 心拍は「楽」、脚は「重い」——平均HR130bpm・最大143bpm。 cardiovascular 負荷はEペース域だが、離心負荷は平坦Eペース20kmと同程度のしんどさ
  • 反発ゼロが暴いた「ロードの楽さ」——地面に沈む感覚。スピードが自然に上がることが一切なかった。ロードの反発は「無料の推進力」だ
  • 15km以降にフォーム崩れ——17〜19km目が5:55〜6:01/km。接地259ms・歩幅0.95mへ低下。初クロカンの距離の壁は後半5kmに来た
  • 30kmは分割設計——午前クロカン20km完走。午後平坦10kmで合計30kmを完遂する予定
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日(午前)距離20.01 km
本日のシューズadidas Adistar 4
コース柳島しおさい公園(クロカン)
目次

📊 Condition:睡眠66・レディネス4——Garminは赤、体は違和感なし

項目数値
睡眠スコア66
トレーニングレディネス4
HRVステータス70

Garminは「走るな」と言っている。レディネス4——8月のDaily Logでも繰り返し登場する数字だ。睡眠66は高くはないが、HRV70は許容域。数値上は「抑制」、体感上は「特に違和感なし」。

先日に合計30kmを走っているが、内側広筋の張りも踵の違和感もなかった。脚は走れる状態だった。問題はコンディションではなく、メニューの中身——30km走の前半20kmを、初めてのクロカンスケールで実施するという設計だった。

🎯 Intention:30km分割走——午前クロカン20km+午後平坦10km

日曜の30km走は、週110kmの設計において最重要メニューだ。今回は分割型に切り替えた。午前:柳島しおさい公園でクロカン20km。午後:平坦10km——合計30kmで週間設計の日曜ロングを完遂する。

前半20kmで地形刺激と離心負荷を入れ、後半10kmでロードの反発と脚遣いを取り戻す。2段構えの30kmだ。検証したかったのは3点。初の20kmクロカンを完走できるか。先日30km走後の脚残りで地形走20kmを消化できるか。Adistar 4がクロカンのクッションと安定感をどう働かせるか——これらが今日の意図だった。

🏃 Data Result:20.01km・5:45/km——標高差749mの初クロカン

項目数値
走行距離20.01 km
タイム1:54:55
平均ペース5:45/km
GAP(勾配調整後)5:43/km
平均心拍数130 bpm
最大心拍数143 bpm
平均ピッチ174 spm
平均ストライド0.99 m
総上昇366 m
総下降383 m
平均パワー241 W(4.19 W/kg)
平均接地時間254 ms

平坦Eペース(5:00/km)より45秒/km遅い。だがGAP5:43/km——勾配を除けばほぼEペース相当。地形のせいで時計は遅く見えるが、努力量はE走に近い。

心拍130bpmはLTHR(179bpm)から49bpmも余裕がある。最大143bpmもLTHRの80%未満。 cardiovascular 的には「楽勝」の域。矛盾はここにある——心拍は楽なのに、脚はかなり疲れた。366m上昇・383m下降の離心収縮が、心拍では拾えない筋疲労を生んでいる。

🔬 Analysis:反発ゼロの20km——心拍130bpmとEペース並みのしんどさ

🗺️ 要点
  • 反発なし・沈む接地——スピードが自然に上がらない
  • 体感しんどさ=平坦Eペース20km、心拍は20bpm以上低い
  • 15km以降:接地259ms・歩幅0.95m——距離の壁

柳島しおさい公園——ロードとは別世界の接地感

Fact:9km目から地形が変化——上昇24m・下降29m。12〜14km目は上昇26〜38m、下降28〜39m。パワー254W(12km)まで上昇。心拍は133〜134bpm——140bpm未満を維持。GAP5:19/km(12km)と勾配除去後は速い。

Qualia:柳島しおさい公園のクロカンは、ロードとは別世界だった。反発がない。地面に沈む感覚。ロードなら自然とスピードが乗る区間でも、今日はスピードが勝手に上がることが一切なかった。平坦Eペース20km(心拍151bpm前後)と体感的なしんどさは同じくらいだった。心拍は20bpm以上低いのに。

Analysis:ロードの反発は「無料の推進力」だ。クロカンではすべてを筋肉で払う。だから「ロードがいかに楽か」が初めて体感として理解できた。5/14の短距離初クロカンでもGAP補正が示した地形と心拍の乖離が、20kmスケールで再現された。数値(GAP5:43/km)だけ見ればEペース相当。だが体感はEペース20kmと同格——これが今回の最大の学びだ。

15km以降の失速——接地259msが語る距離の壁

Fact:15km:5:51/km。17〜19km:5:55→5:59→6:01/kmと連続失速。心拍127〜138bpm——まだ140bpm台。接地時間:251ms(14km)→256ms(15km)→259ms(18〜20km)。歩幅:1.01m(14km)→0.95m(18km)。

Qualia:15km以降、「足がかなり疲れた」という体感がデータと一致する。登りで力み、下りでブレーキ——繰り返しの結果、下腿が重くなる。ペースを落としても心拍は上がらない。脚 alone が止めろと言っている。

Analysis:初クロカン20kmの壁は15km以降に来た。平坦30km走(5:01/km・HR155)と比較すると、心拍49bpm低いのに失速している。原因は cardiovascular 限界ではなく下腿・足裏の離心疲労だ。クロカンでは「心拍が低い=余裕」という判断は危険。接地時間と歩幅を見ないと、平坦走の感覚で距離を積みすぎる。

レディネス4でも完走——睡眠66とHRV70の底力

Fact:レディネス4・睡眠66・HRV70。先日30km走後、違和感なし。完走20.01km、後半最大HR143bpm。

Qualia:走る前は体が軽かった。走り終えた後は脚の疲労はあるが、「来週も頑張る」という前向きさが残った。ロードの楽さを知った上での疲労だ。

Analysis:レディネス4は「高強度を控えろ」という信号だ。今回のクロカン20kmは、強度(心拍)ではなく地形(離心負荷)が主役だった。睡眠66・HRV70が回復基盤を維持し、先日30kmの蓄積が脚に残っていなかった——この2点が完走を支えた。午後の平坦10kmで、反発のある地面に戻る第2実験が待っている。

👟 Gear Choice:Adistar 4——クロカン20kmで「重さ」が安定装置になった

Adistar4

¥12,835
週110kmを完遂する「サブ3達成PJ」において、最も重要なのは「脚を壊さず、止めないこと」。そのための不可欠な相棒がアディスター4。 私にとって、この重厚なクッションと安定感は、平日のZ1ジョグやリカバリーにおいて「脚を温存する」ための生命線。特筆すべきはロッカー構造が生むスムーズな重心移動で、日ごろのリカバリーを支えてくれている。

Adistar 4を選んだ理由は明確だ。LSD・ロング走専用。Adistar 4レビューで語った「重さが武器になる」特性は、クロカンでも機能した。20km・標高差749mの地形で、足裏への衝撃は平坦走の比ではない。厚いミッドソールが下りの接地衝撃を吸収し、登りでの安定感を担保した。

スピードシューズ(EVO SL等)では、初クロカン20kmの離心負荷はリスクが高い。Adistar 4は推進力ではなく「守り」のシューズ——15km以降の失速は、シューズの限界ではなく脚の限界だった。次回Adistar 4でクロカンに行く条件:15km以内、またはレディネス20以上

🎯 Next Strategy:午後平坦10kmで30km完遂、来週も走る

  • 本日午後:平坦10kmを実施予定。クロカン20km後の脚で、ロードの反発がどう感じるかを検証する。ペースE域(5:00/km前後)・HR140以下。Adistar 4継続
  • 午後10kmの見どころ:「沈む地面」→「反発するロード」。同じAdistar 4でも地面との関係が180度変わるはず
  • 月曜(8/17):8〜10kmリカバリー(5:30/km台・HR135以下)。踵・内側広筋のチェックを優先
  • 初クロカンの距離上限:今回のデータから、初回15km以降にフォーム崩れ(接地259ms)。2回目以降は10km刻みで延長
  • 判断基準:クロカンは心拍ではなく接地時間の増加で強度を測る。レディネス4でも「脚に違和感なし」なら低心拍地形走は許容

❓ FAQ

レディネス4の日にクロカン20kmを走って大丈夫だった?

心拍130bpm・最大143bpmと、 cardiovascular 負荷は低かった。睡眠66・HRV70・先日30km後の違和感ゼロが実行の根拠。レディネス4は「高強度禁止」であって「低強度地形走禁止」ではない。ただし踵や内側広筋に違和感があれば、クロカンは選択肢から外す。

心拍130bpmなのに足がかなり疲れるのはなぜ?

クロカンの疲労は離心収縮が主因だ。柳島しおさい公園では反発がなく地面に沈む。下りのブレーキングで大腿四頭筋・下腿前群が損傷し、心拍では拾えない。366m上昇383m下降の20kmは、平坦20km Eペースより脚への負荷が大きい。

クロカン20kmと平坦Eペース20km、どちらがきつい?

今回の体感では同程度だった。平坦Eペース20kmは心拍151bpm前後、クロカン20kmは130bpm——数字だけ見ればクロカンの方が楽。だが反発なし・沈む接地・スピードが乗らない地形が、離心負荷としてEペース20km相当のしんどさを生んだ。心拍では測れない。体感と接地時間(後半259ms)で測る。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:42.65:42.61.005:435:50120136422354.093526.121612561.049.08.74:46176
25:35.011:181.005:355:36127130012444.242624.561752521.028.88.65:27178
35:37.416:551.005:375:38128133112434.232704.701752531.018.78.65:32178
45:36.822:321.005:375:38127130002424.212664.631762511.008.68.65:27179
55:40.128:121.005:405:41128133002424.212985.181752511.018.68.65:22178
65:44.433:561.005:445:46128132112384.142654.611742520.988.58.75:32179
75:46.639:431.005:475:48128132012364.102624.561762530.988.58.75:38179
85:48.345:311.005:485:57125132192324.033235.621722530.988.58.75:13179
95:41.451:131.005:415:4513013624292444.243395.901762520.998.58.65:27179
105:43.356:561.005:435:3213013327262454.263486.051762520.988.58.65:38179
115:43.91:02:401.005:445:4412913422252374.123295.721742520.998.58.65:37179
125:35.71:08:161.005:365:1913013526282544.423956.871762511.018.78.55:21180
135:33.11:13:491.005:335:2813313638392514.373656.351752511.028.78.65:27178
145:37.91:19:271.005:385:2113413933332494.333536.141752511.018.78.65:28179
155:51.41:25:181.005:515:5612713331332374.123405.911742560.978.58.85:40178
165:39.81:30:581.005:405:3613314033332504.353486.051752531.008.78.75:32178
175:55.31:36:531.005:555:5313313732312394.163676.381752560.978.68.85:37178
185:59.31:42:521.005:596:1513013927232314.022955.131712590.958.59.05:41176
196:01.21:48:531.006:016:0213413837402324.033285.701732590.968.69.05:41177
205:58.31:54:521.005:585:4013814327302364.103375.861732590.968.68.95:46176
概要1:54:551:54:5520.015:455:431301433663832414.193956.871742540.998.68.74:46180
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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