2km×4クルーズIVを3:54→4:04/kmで完走。レディネス1と27℃が描いた「脚は4本走れる、ペースは10秒落ちる」

2km×4クルーズIVを3:54→4:04/kmで完走。レディネス1と27℃が描いた「脚は4本走れる、ペースは10秒落ちる

2026年9月2日の走りをひと言で言えば、「レディネス1の警告を感覚で却下し、27℃の中で4本走り切ったクルーズIV」だ。1本目3:54/km、4本目4:04/km。脚は動いた。ペースは10秒落ちた。

📌 この記事の結論
  • 4本完走——2km×4、計8kmのワーク。1本目3:54/km(HR163)、4本目4:04/km(HR166)。LT Pace 3:57/kmを基準に、LT刺激+VO2寄りの位置づけどおりのセッションだった
  • レディネス1の読み方——睡眠62・HRV71は「万全ではない」。だが走前の体感は軽く、疲労感もなし。Garminの赤を感覚で却下し、完走に至った
  • 暑さが露わにしたドリフト——気温27℃・湿度高め。1本目3:54/kmから4本目4:04/kmへ、10秒/kmの漸進的な失速。心拍は3本目でmax185bpm(LTHR 179bpm超)まで到達
  • EVO SLの役割——高強度インターバル専用。ピッチ180〜188spm、接地206〜212ms。軽量性とダイレクト感で、LT帯のキビキビした刻みを維持した
  • Next——今週1回目のポイント練習は完了。土日のセット練習(土:朝20km MP走/夕10km、日:ロング30km)に向け、木・金は回復と配線に徹する
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離11.24 km
本日のシューズADIZERO EVO SL
目次

📊 Condition:睡眠62・レディネス1・体感は軽い

項目数値
睡眠スコア62
トレーニングレディネス1
HRVステータス71

Garminはレディネス1を示した。これは「高強度を避けろ」というシグナルだ。睡眠62は中途半端、HRV71はそこそこ——数値だけ見れば、今日はクルーズIVを入れる日ではない。

だが走る前、体は重くなかった。疲労感も特段なかった。レディネス1でも「走れない」とは感じなかった。このズレは初めてではない。過去、レディネス1でクルーズIVを2本走ったあと3本目0.42kmで失速した日(レディネス1でクルーズインターバル2本——3本目0.42kmの失速が証明した疲労蓄積の閾値)もある。今日はその逆——数値は止めろと言うが、脚は4本すべて動いた。

🎯 Intention:LT刺激とVO2寄りのクルーズIVで、週のポイントを刻む

今日は水曜——週間スケジュールの平日メインポイントだ。メニューは2kmクルーズインターバル×4本。狙いは二つ。第一に、LT Pace(3:57/km)付近での持続力を刺激すること。第二に、VO2寄りの心肺応答を同時に取ること。クルーズIVはテンポ走より短い回復を挟むため、心拍はLT単走より高く乗る。

シューズはADIZERO EVO SL。高強度インターバル専用の軽量モデルだ。平日の質練でスピード帯の反応を取る日は、迷わずこれを選ぶ(背景:【1000km実走レビュー】ADIZERO EVO SL)。

🏃 Data Result:11.24km・4本目まで3:54→4:04/km

項目数値
走行距離11.24 km
タイム52:42
平均ペース4:41/km
平均心拍数155 bpm
最大心拍数185 bpm
平均ピッチ173 spm
平均ストライド1.19 m
平均気温27.5 ℃
本数距離ペース平均心拍最大心拍
1本目2.00 km3:54/km163 bpm172 bpm
2本目2.00 km3:59/km163 bpm180 bpm
3本目2.00 km4:01/km170 bpm185 bpm
4本目2.00 km4:04/km166 bpm178 bpm

1本目3:54/kmはLT Pace 3:57/kmより3秒速い——設計どおりのLT帯だ。4本目4:04/kmは7秒遅い。4本で10秒/kmのドリフト。平均心拍155bpmはLTHR 179bpmの87%——セッション全体としてはLT〜やや上の域に収まった。

🔬 Analysis:10秒/kmのドリフトと、レディネス1でも完走できた理由

🗺️ 要点
  • 1本目3:54/km→4本目4:04/km——10秒/kmの漸進ドリフト。暑さと累積疲労の複合
  • レディネス1でも4本完走——5月は3本目0.42kmで失速。今日は脚感が軽かった
  • 2km目の4:06/kmが2本目・4本目に共通——1km目は毎回3:53〜4:03/kmで踏めている

1本目3:54/km——LT帯にピタリと乗った初速

Fact:1本目2kmは3:54/km(GAP 3:55)、心拍158→168bpm。1km目3:54、2km目3:54と均一。ピッチ187〜188spm、歩幅1.35m、パワー338〜340W(5.9 W/kg)。

Qualia:走り出してすぐ、脚の反応は悪くなかった。体が重い感覚はなかった。レディネス1という数字を頭の片隅に置きつつも、「今日は走れる」という判断が先に来た。

Analysis:1本目の3:54/kmは、LT Pace 3:57/kmの直上。心拍163bpm平均はLTHR 179bpmの91%——まさにLT刺激のゾーンだ。8月にレディネス4で同じ3:54/kmを刻んだ日(2km×4クルーズIVを3:54/kmで完走。レディネス4と台風前倒し)とペースは一致する。違いはレディネス(4→1)と気温。初速の質は、走力そのものが落ちているわけではないことを示している。

2〜3本目——2km目の4:06と、心拍185bpmのピーク

Fact:2本目は1km目3:53、2km目4:06で平均3:59/km。3本目は4:02→4:01で平均4:01/kmだが、最大心拍185bpm——セッション最高。4本目は4:03→4:06で平均4:04/km。

Qualia:走っている最中、温度と湿度の高さは明確に感じた。ペースを維持するのは少し大変だった。ただ、脚が止まる感覚——6月に2本で中止したときの「足が止まる」感覚(2kmクルーズIVを3:50で2本完走、3本目で中止)とは違った。きついが、動く。

Analysis:2本目以降の失速パターンは「2km目の崩れ」に集約される。2本目2km目4:06、4本目2km目4:06——いずれも1km目より13秒遅い。気温27℃・湿度高めの環境下では、同じ出力を維持するために心拍が先行する。3本目でmax185bpmに達したのは、暑さ+累積疲労の複合だ。ただし185bpmはLTHR 179bpmを6bpmだけ超えた——VO2max刺激としては妥当な範囲であり、破綻ではない。

レディネス1で4本完走——5月の失速との対比

Fact:今日のレディネス1。5月13日もレディネス1でクルーズIVに挑み、2本完走後3本目0.42kmで失速した。今日は4本すべて完走、計8kmのワークを消化。

Qualia:走前は「特に疲れている感覚はなかった」。走後は、今週1回目のポイント練習が終わったという達成感。土日のセット練習に向けて、体調を整えたい——それが今の頭にある。

Analysis:レディネス1は「走るな」のシグナルだが、絶対的な禁止令ではない。差分は走前の体感(今日は軽かった)、週内の疲労蓄積の程度、そして6月以降の走力底上げ。ペースドリフトは環境が示した上限でもある。涼しい日にレディネス61で4本目3:47/kmまで加速できた夏(2km×4をLT 3:55/kmで完走。レディネス61が示した「再現性」)との差は、走力ではなく気象条件の差だ。

👟 Gear Choice:EVO SL——LT帯のキビキビした刻みを返す

選定理由は明快だ。水曜の質練、2kmクルーズIV——スピード帯で反応を取る日はEVO SLを選ぶ。Superblast 3のクッション、Adios Pro 4のレース用反発とは役割が違う。今日必要だったのは、LT付近でピッチと接地感をダイレクトに返してくれる軽量シューズだ。

実走感は、1〜2本目で顕著だった。ピッチ187〜188spm、接地206〜207ms、歩幅1.35m——軽く、地面を素早く叩く感覚。3本目以降、ピッチ180spm台、接地209〜212msへわずかに鈍化したが、フォームの崩壊ではない。パワーは1本目339W→4本目314Wへ20W低下。暑さと累積の関数として自然な減衰だ。

次回同じシューズを選ぶ条件は明確だ——水曜・土曜の質練、LT〜VO2帯のインターバル、10km以下のスピード確認。ロング走やEペース20kmには使わない。

🎯 Next Strategy:土日セット練習へ——木・金は配線と回復

  • 木曜——Eランニング20km(4:50〜5:15/km)。今日のクルーズIVの余韻を流し、脚の血流を保つ。強度は上げない
  • 金曜——リカバリージョグ12〜15km(5:30〜6:15/km・Z1)。左踵・内転筋のストレッチと筋膜リリースを入念に
  • 土曜——セット練習。朝20km MP走(4:10/km目安)、夕10kmリカバリー/Eジョグ。今日の4本完走を前提に、MP走の質を確認する
  • 回復の判断基準——レディネス1でも体が軽ければ走れる。ただしペースドリフト10秒/kmは環境の上限サインとして記録に残す
  • 左踵・内転筋——クルーズIV後は念入りにケア。違和感が増えたら土曜MP走の強度を下げる

❓ FAQ

トレーニングレディネス1なのに、なぜクルーズIVを実施したのか?

Garminは「高強度を避けろ」と言う。だが走前の体感は軽く、疲労感もなかった。過去、レディネス1で失速した経験(5月)もあるが、今日は脚感を優先した。結果、4本完走——ただしペースは10秒/km落ちた。数値を無視したのではなく、数値と感覚の両方を見たうえでの判断だ。

1本目3:54/kmから4本目4:04/kmへ落ちたのは、疲労のせいか?

累積疲労もあるが、主因は気温27℃と湿度の高さだ。2km目の崩れ(4:06/km)が2本目・4本目に共通して出ており、1km目は毎回3:53〜4:03/kmで踏めている。暑さの中では同じペースを維持するために心拍が先行し、結果として後半kmが落ちる——7月のクルーズIVでも見たパターンだ。

クルーズIVにEVO SLを選ぶ理由は?

高強度・短距離のスピード帯で、ピッチと接地感をダイレクトに返してくれるからだ。今日のインターバル帯(ピッチ180〜188spm、接地206〜212ms)は、EVO SLの設計思想と一致している。Eペース20kmやロング30kmには向かない——用途を間違えなければ、質練の切れ味は落ちない。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:13.55:13.51.005:135:19121134002504.353365.841712451.088.98.24:27181
25:20.610:341.005:215:20131136102534.403155.481742451.078.88.34:39179
30:02.110:360.008:034:57129129002694.682694.681772401.139.08.04:59177
43:54.114:301.003:543:55158165003385.883896.771872071.359.06.63:37192
53:54.218:251.003:543:55168172003405.913486.051882061.359.06.63:50192
61:31.619:560.1410:339:19153173001172.033365.841222610.806.78.53:53186
73:53.123:491.003:533:58163180003375.864037.011862061.358.96.73:31190
84:05.727:551.004:064:10164180003155.483946.851802101.328.96.83:41190
92:22.430:170.2210:5711:1813616900891.553466.02992440.776.28.34:01188
104:01.934:191.004:024:02173185203315.763686.401872101.318.96.83:44194
114:00.938:201.004:014:08168184103215.583676.381842081.328.86.73:53192
121:31.139:510.1311:4410:5415617501971.693335.791142380.746.08.53:57188
134:03.143:541.004:034:11164177003145.463586.231812121.318.96.83:53192
144:05.748:001.004:064:10168178003155.483826.641792111.318.96.83:47195
154:41.552:420.746:186:29154176002033.533395.901672580.908.19.14:00184
概要52:4252:4211.244:414:44155185412774.824037.011732221.198.67.43:31195
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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