20kmクロカン走を5:21/kmで完走。レディネス27と419m標高差が語る「スピードが出ない」の正体

20kmクロカン走を5:21/kmで完走。レディネス27と419m標高差が語る「スピードが出ない」の正体

2026年8月23日、日曜。本来は30kmロング走の枠だ。今日は距離走+足づくりのためにクロカン20kmを選んだ。平均5:21/km、標高差419m——数字は遅く見えるが、GAP5:18/kmが示す通り、地形の代償を差し引けばEペース域の負荷だった。

📌 この記事の結論
  • クロカン20km完走——レディネス27でも、違和感なく1:47:11で走り切った。距離走+足づくりの目的は達成
  • 5:21/kmは遅くない——419m上昇・431m下降を含む地形。GAP5:18/kmはEペース(5:00/km)から21秒遅いだけ
  • 「スピードが出ない」は正しい感覚——反発のない地面では推進効率が落ちる。心拍143bpmが、その代償を正直に記録している
  • Adistar 4はクロカン距離走向き——長距離のクッションと安定感が、20kmの標高変化を吸収した
  • 来週への布石——低レディネス週末を越えて走り切った。月曜リカバリーで回復確認が次の一手
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日距離20.01 km
本日のシューズadidas Adistar 4
コースクロカン(上昇419m・下降431m)
目次

📊 Condition:レディネス27、睡眠66——数値は低いが体は嘘をつかなかった

項目数値
睡眠スコア66
トレーニングレディネス27
HRVステータス77

Garminは「今日は走るな」とは言わないが、27という数字は間違いなく低い。8月18日の20km Eペース走(レディネス27・5:11/km)と同じ水準だ。前日8月21日も20km Eペースリカバリー(レディネス28)をこなしており、週末に入る前から身体は十分使われていた。

それでも走前の体に違和感はなかった。睡眠66は理想値ではないが、8月20日のレディネス5・16km切り上げよりはマシな状態だ。HRV77は中程度——極端な自律神経の乱れはない。数値と体感的には、今回は一致していた。「重い」とは感じなかったが、「万全」でもない。だから30kmロングではなく20kmクロカンという選択が合理的だった。

🎯 Intention:距離走+足づくり——ロードの反発に頼らない脚を作る

今日の目的は二つ。一つ目は距離走——42km走り切る脚筋力の維持。二つ目は足づくり——クロカン地形で、反発のない地面から推進力を生み出す能力を鍛える。サブ3達成後のフェーズは「42kmで使い切る」がテーマだ。ロードの平坦な舗装だけでは、レース後半の地形変化や疲労時のフォーム崩れに対応できない。

8月16日の柳島しおさい公園クロカン(30km・前半20km)で初めて「反発ゼロのしんどさ」を体感して以降、足づくり走を意図的に組み込むようになった。日曜30kmロング走の枠を、今日は20kmクロカンに差し替えた。距離は10km削るが、標高差419mという追加負荷で足づくり効果を狙う。ペースは追わない——地形が決める。シューズはAdistar 4。LSD・ロング走専用だが、長距離のクッションと安定感がクロカン20kmに向いていると判断した。

🏃 Data Result:20.01km・5:21/km——見かけのペースに惑わされない

項目数値
走行距離20.01 km
タイム1:47:11
平均ペース5:21/km
GAP(勾配調整後)5:18/km
平均心拍数143 bpm
最大心拍数161 bpm
平均ピッチ175 spm
平均ストライド1.06 m
総上昇量419 m
総下降量431 m
平均パワー257 W(4.47 W/kg)
気温29℃

20kmを1:47:11——平均5:21/km。ロードのEペース(5:00/km)より21秒遅い。一見、失速したように見える。しかしGAPは5:18/km。勾配を補正すると、実質3秒しか差がない。419mの上昇と431mの下降——1kmあたり平均21mの標高変化がある。これでは5:21/kmは「遅い」のではなく「地形のせい」だ。

心拍143bpmは、LTHR179bpmの約80%。有酸素域の上限付近だが、20km走としては妥当な強度。最大161bpmはラップ20の登りで記録——平坦なら出ない数字だ。29℃の暑さも無視できない。8月21日の20km Eペースリカバリー(29℃・後半5:52/km)の翌々日。暑さによる心拍上昇は、標高差と相まって見かけのペースをさらに遅く見せた。

🔬 Analysis:クロカン地形が暴いた三つの真実

🗺️ 要点
  • GAP5:18/km vs ペース5:21/km——「スピードが出ない」は感覚と一致
  • 心拍143bpm——レディネス27でも20km完走できた理由
  • ラップ19〜20の5:36/km——終盤標高36m×2の代償

GAPとペースの3秒差——「スピードが出ない」は感覚と一致していた

Fact:全体GAP5:18/km vs ペース5:21/km——差はわずか3秒。しかしラップ別に見ると、標高の影響は明確だ。ラップ8(上昇27m・下降31m)以降、1kmごとに20〜47mの標高変化が続く。ラップ19はペース5:36/kmに対しGAP5:51/km——36m登りで、見かけより15秒「実質遅い」区間だった。

Qualia:走りながら感じていたのは、「通常の地面よりスピードが出ない」という感覚だけだった。数字を見なくても、足の出力に対して前に進む実感が薄い。登りでは特に顕著——ペースを追う意味がないと悟った。

Analysis:クロカン走で「スピードが出ない」と感じるのは、感覚の錯覚ではない。反発係数が低い地面では、同じパワー(257W平均)を出しても推進速度が落ちる。ラップ12の最速5:07/km(パワー275W・上昇31m)が示すように、下りや緩斜面では速度が出る。登りではパワー398W(ラップ19)まで上がってもペース5:36/km——これが足づくりの本質だ。ロードの反発に頼らず、自らの筋力で前に出す訓練になっている。

心拍143bpm——レディネス27でも20km完走できた理由

Fact:平均心拍143bpm、最大161bpm。ラップ1〜7の序盤は127〜143bpmで推移——立ち上がりは穏やか。中盤ラップ8〜15は142〜150bpm——標高変化が始まっても心拍は急上昇しなかった。終盤ラップ19〜20で152〜153bpm——最も標高差が大きい区間で、やっと150bpm台後半に到達。

Qualia:走前に違和感がなかったのは、データとも整合する。序盤7kmは完全にEペース域の感覚だった。中盤以降、足は重くなったが、心拍が「限界」を示すほどではなかった。20km完走後も、8月20日のような「終わってからきつさが来る」感覚はなかった。

Analysis:レディネス27は低いが、今日の走り方は「賢かった」。ペースを追わず、心拍143bpmに収まった——これは8月18日のEペース20km(レディネス27・心拍148bpm・5:11/km)より5bpm低い。クロカンだからペースは遅く見えるが、 cardiovascular 負荷は同等以下だ。8月19日の400m×15本(レディネス18)と8月20日の16km切り上げ(レディネス5)で週のピーク疲労を消化した後、身体は回復方向に向かっていた。27という数字は「走るな」ではなく「強度を抑えろ」という信号——今日はそれに従った。

ラップ19〜20の5:36/km——終盤の標高36m×2が刻んだ代償

Fact:ラップ19:5:36/km(GAP5:51/km)、心拍152bpm、上昇36m・下降39m。ラップ20:5:34/km(GAP5:22/km)、心拍153bpm、上昇36m・下降34m。20km中で最も遅い2ラップ。それ以前の最遅はラップ2の5:32/km——終盤に18〜21秒の落差が生じた。

Qualia:終盤2kmは、明確に「登っている」と感じた。ペースを上げようとすれば心拍が155bpm台に触れる——今日の上限だと身体が教えてくれた。無理に追わず、刻むだけに徹した。

Analysis:終盤失速の原因は、グリコーゲン枯渇ではなく地形だ。ラップ19のGAP5:51/kmが決定的——同じ努力量なら平坦なら5:15/km程度で走れる区間を、36m登りが5:36/kmに落とした。20km時点での筋疲労もあるが、心拍153bpmはLTHR179bpmの85%——まだ余裕がある。もし平坦20kmなら5:10〜5:15/kmで走れた可能性が高い。クロカン終盤の失速を「走力不足」と解釈するのは誤り——地形代償の問題だ。

👟 Gear Choice:Adistar 4——クロカン20kmの安定感

Adistar4

¥12,835
週110kmを完遂する「サブ3達成PJ」において、最も重要なのは「脚を壊さず、止めないこと」。そのための不可欠な相棒がアディスター4。 私にとって、この重厚なクッションと安定感は、平日のZ1ジョグやリカバリーにおいて「脚を温存する」ための生命線。特筆すべきはロッカー構造が生むスムーズな重心移動で、日ごろのリカバリーを支えてくれている。

Adistar 4を選んだ理由は明確だ。LSD・ロング走専用シューズとして、20kmの距離と419mの標高変化をクッションで吸収する役割を期待した。レース用のAdios Pro 4やスピード系のEVO SLではなく、距離走の定番をクロカンに持ち込んだ。

実走感は期待通りだった。反発のないクロカン地面では、クッションの「沈み込み→戻り」が推進力の代わりになる。20km終盤も足裏の疲労感は限定的——8月16日の柳島クロカンで感じた底のない疲労感より、Adistar 4は安定していた。29℃の暑さもあったが、長距離クッションが接地衝撃を抑え、248msのGCT(接地時間)を安定させた。ピッチ175spmは、クロカン地形でも大きく崩れなかった。次回Adistar 4をクロカンに使う条件——20km前後の距離走+足づくり目的。30km以上やレースペース要素が入るなら、別の選択肢を検討する。

🎯 Next Strategy:月曜リカバリーで回復確認、来週の週110kmへ

  • 月曜(8/24):リカバリー8〜10km。レディネスが40以上に回復しているか確認してから距離・強度を決める
  • 左足踵・内側広筋の経過観察:今日違和感なしだが、クロカン後24〜48時間で症状が出ることもある。痛みがあれば距離を半減
  • 来週の日曜ロング走:今日30kmを20kmクロカンに差し替えた分、来週は平坦30kmロング走で距離走の帳尻を合わせる(週110kmの設計
  • ペース判断基準:クロカン走ではGAPを見る。ペース5:30/kmでもGAP5:15/kmならEペース域——数字に惑わされない
  • レディネス27以下の走行:今日のように「ペースを追わない+心拍150bpm以下」を死守する。8月20日の教訓(レディネス5で切り上げ)を忘れない

❓ FAQ

レディネス27で20kmクロカンは走りすぎでは?

走りすぎではない。心拍143bpm・GAP5:18/km——強度はEペース域に収まっている。レディネス27は「強度を抑えろ」という信号であって、「寝ろ」ではない。ペースを追わず、心拍上限150bpm以下を守れば、距離走は可能だ。8月18日のEペース20km(同レディネス27)と同じ判断軸だ。

クロカン走で5:21/kmは遅くないか?

419m上昇・431m下降を含む。GAP5:18/kmが実力値で、平坦換算なら5:15〜5:18/km——Eペース(5:00/km)から15〜18秒遅い程度だ。足づくり目的なら、このペース差は投資と捉えるべきだ。

日曜30kmロングを20kmクロカンに差し替えてよいのか?

週110kmの設計上、日曜30kmは最重要枠だ。ただし低レディネス+標高差419mなら、距離10km削って足づくりに振るのは合理的なトレードオフだ。来週の平坦30kmで距離走の帳尻を合わせる。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:24.35:24.31.005:245:31127142002464.282915.061682501.079.18.54:59178
25:32.010:561.005:325:33130135112444.242564.451752521.038.88.65:22178
35:15.216:121.005:155:16135143102574.472864.971772451.078.88.34:50180
45:14.321:261.005:145:13138141112594.502814.891762451.088.98.24:56179
55:20.126:461.005:205:21138141012554.432714.711752481.068.98.45:13178
65:18.832:051.005:195:23140148002534.402834.921722471.089.08.35:02179
75:20.837:261.005:215:24143148002514.372724.731762481.058.88.45:08179
85:12.442:381.005:125:1114715027312654.614107.131762451.099.08.25:03179
95:21.848:001.005:225:2214514947452594.503676.381762471.058.88.45:13179
105:25.153:251.005:255:1514214921272494.333445.981722491.058.98.45:11178
115:14.358:391.005:145:1714314840402664.633886.751762461.088.98.35:00179
125:07.21:03:461.005:075:0615015531292754.784357.571762441.119.18.24:54179
135:25.21:09:111.005:255:2714915222262524.383726.471752491.058.88.45:14178
145:22.51:14:341.005:235:1414215027262624.564377.601742481.068.98.45:10178
155:15.11:19:491.005:155:0314915426332594.503666.371762471.079.08.34:51179
165:23.91:25:131.005:245:0114815133302604.523596.241752491.068.98.45:14178
175:26.01:30:391.005:265:1514415436342554.433936.831732511.048.88.55:04177
185:19.11:35:581.005:195:0515115534322664.633816.631742481.099.18.45:02177
195:35.71:41:341.005:365:5115215736392524.383986.921742531.028.88.75:13178
205:34.01:47:081.005:345:2215316136342554.434107.131742541.038.98.75:23177
210:03.41:47:110.016:405:17154154002263.932273.951702591.039.28.95:38171
概要1:47:111:47:1120.015:215:181431614194312574.474377.601752481.068.98.44:50180
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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