10.51km Eペース走を5:17/kmで完走。レディネス34と心拍149bpmが示した、暑熱下の「低強度」の境界線

10.51km Eペース走を5:17/kmで完走。レディネス34と心拍149bpmが示した、暑熱下の「低強度」の境界線

今日の走りは、距離を積む日ではない。昨日のポイント練で溜まった疲労を、心拍150bpm前後に抑えて解消する10.51kmだった。結果、平均5:17/km・HR149——数値は「Eペースの形」を保ったが、体感の暑さは低強度の境界を何度も試した。

📌 この記事の結論
  • 目的は疲労解消——昨日のポイント練翌日、強度を上げずEペース走で回復ラインを確保した
  • 心拍149bpmは設計どおり——150bpm前後を意識した結果、LTHR179に対し83%台。低強度の上限付近で走り切った
  • 体感の暑さが主役——外気25℃より「体の温度」が先に上がり、ペースを上げる判断は自ら封じた
  • EVO SLは軽快だが回復専用ではない——ふくらはぎの張りを抱えた状態でも脚は動いた。明日以降はEペース継続で土日へ配線する
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離10.51 km
本日の平均ペース5:17/km
本日のシューズadidas ADIZERO EVO SL
目次

📊 Condition:睡眠79・レディネス34——数値と体感のズレ

項目数値
睡眠スコア79
トレーニングレディネス34
HRVステータス79

睡眠79・HRV79は「回復済み」と読める数字だ。だがレディネス34は低い。昨日のポイント練の代償がGarmin上に残っている。

走る前の体感は、睡眠スコアの良さとは裏腹に体が重い感覚があった。ふくらはぎに張りもあった。数値は「走れる」、体感は「重い」——この乖離は、ポイント練翌日によく見るパターンだ。6/5の疲労抜きジョグ(レディネス24・5:37/km)と同型の位相にある。

木曜は週間スケジュール上、リカバリー日だ。週110kmの設計どおり、今日は距離より強度の抑制が主目的だった。

🎯 Intention:ポイント練翌日、Eペースで疲労を解消する

今日のメニューはEペース走(約10km)。狙いは一点——昨日のポイント練で蓄積した疲労を、低強度の有酸素走で解消することだ。

私のEペース基準はおおむね5:00/km(LTHR179・LT Pace3:57/kmに対する有酸素域)。今日は「ペースを追う」のではなく、心拍150bpm前後を上限に置いた。理由は走りながら明確になった——体の温度が外気より先に上がり、ペースを上げれば「低強度」ではなくなると判断したからだ。

サブ3プロジェクトのフェーズは「42kmで使い切る」期間。土曜MP走20km・日曜ロング30kmに向け、木曜は回復の配線日だ。距離10kmは、週110kmの中で「質を落とさず回復する」に必要十分な距離だ。

🏃 Data Result:5:17/km・HR149——形は保ったが、余裕は薄い

項目数値
走行距離10.51 km
タイム55:34
平均ペース5:17/km
GAP5:18/km
平均心拍数149 bpm
最大心拍数167 bpm
平均ピッチ177 spm
平均ストライド1.05 m
平均パワー256 W(4.45 W/kg)
平均気温25.1 ℃
総上昇/下降64 m / 61 m

平均ペース5:17/kmは、Eペース基準5:00/kmより17秒/km遅い。意図的な抑制だ。平均心拍149bpmは、走前に設定した150bpm目標にほぼ一致している。

ただし、6/7のEペースジョグ(5:15/km・HR139)と比べると、同程度のペースで心拍が10bpm高い。疲労・暑熱・ふくらはぎの張り——いずれか、あるいは複合要因が心拍応答を押し上げたと読める。LTHR179の83%台は、リカバリー走としては上限付近だ。

🔬 Analysis:暑熱下で心拍150bpmを守り切った10km

🗺️ 要点
  • 1km目5:29/km・HR125——ウォームアップで脚を起こし、2km目以降145bpm台へ
  • ラップ2〜10:心拍145→156bpmのドリフト——ペースは安定、体温調節が主因
  • ふくらはぎの張りは走行中も意識——ペース乱れなし、回復は「中間地点」に到達

ラップ1の5:29/km——ウォームアップで脚を起こす

Fact:1km目は5:29/km・HR125bpm。2km目以降は5:01〜5:24/kmに収束し、心拍は145〜167bpmのレンジで推移した。

Qualia:1km目は脚が重く、ふくらはぎの張りを意識しながら入った。2km目からリズムが乗り、体の温度が上がってくる感覚が強くなった。

Analysis:ウォームアップ1kmで心拍125bpmに抑えたのは正解だ。2km目以降の心拍145bpm台は、Eペース5:00/kmより遅いペースでもすぐに到達した。脚の重さより、体温調節のコストが先に心拍を押し上げた可能性が高い。

心拍145→156bpmのドリフト——「低強度」の境界線

Fact:ラップ2〜10の心拍推移:145→152→151→153→146→152→154→156→154bpm。9km目で最大167bpm。ペースは5:01〜5:24/kmで安定。

Qualia:走りながら「外気より体の方が暑い」と感じた。ペースを上げれば低強度ではなくなる——その判断で、150bpm前後を上限に走り続けた。

Analysis:ペースは乱れなかった。乱れたのは心拍だ。25℃の外気でも、走行中の体感温度はそれ以上だった。心拍ドリフトはグリコーゲン枯渇ではなく、暑熱ストレス+昨日の疲労残の合算と見るのが妥当だ。5/28のクルーズIV完走(レディネス34・気温24℃)でも「冬の感覚の限界」が露わになった——今日はその続きで、体感温度が強度設計の主変数になった。

ふくらはぎの張りと5:17/kmの安定——回復は「拾えた」か

Fact:全11ラップ、ペースレンジ5:01〜5:29/km。GAP平均5:18/km。上下動8.6cm・ピッチ177spm——フォーム指標に大きな崩れはない。

Qualia:走前のふくらはぎの張りは、走行中も意識していたが、ペースを乱すほどではなかった。走り終えて、疲労解消は「ある程度拾えた」感覚がある。

Analysis:ペース・フォームの安定は、回復走として最低限の条件を満たした。ただし心拍149bpmは、真のEペース(HR130〜140台)より高い。6/5の10km疲労抜き(5:37/km・レディネス24)のように、もう一段ペースを落とす余地はあったかもしれない。今日の判断は「150bpm上限で走り切る」——結果としてその設計どおりだ。回復は完全ではないが、土日に向けた中間地点には到達した。

👟 Gear Choice:EVO SL——軽さは得たが、回復専用ではない

今日はADIZERO EVO SLを選択した。週間設計ではDaily/EペースはSuperblast 3、RecoveryはGel Nimbus 28が主役だ。EVO SLはSpeed/VO2用だが、10kmのEペース走で履いた理由は軽快さ——ふくらはぎの張りを抱えた状態で、重いシューズの負担を避けたかった。

実走感は、推進力とダイレクトな接地感が残る。5:17/kmでは問題なく刻めた。ただし、Gel Nimbus 28のような「アライメント補正」は期待できない。回復走にEVO SLを使うのは、あくまで距離が短く、強度を抑える日の選択だ。

EVO SLレビューで書いた通り、一足で全練習を完結できる万能性がある。今日はその「軽さ」が、重い体感に対する対症療法として機能した。次回EVO SLを使う条件:10km以下・心拍150bpm上限・ふくらはぎなど軽度の張りがある日。20km以上や真のリカバリー日はSuperblast 3かGel Nimbus 28に戻す。

🎯 Next Strategy:明日もEペース、土日MP・ロングへ配線

  • 7/10(金)もEペース継続——レディネスが50以上に回復するまで、ペース5:15/km前後・心拍145bpm以下を目安に8〜10km
  • ふくらはぎの張りを監視——走行中にペースが5:30/km以下に落ちる、または張りが増幅する場合は距離短縮
  • 7/12(土)MP走20km——心拍160bpm以下・4:42/km(フルPBペース)を上限に。レディネス40未満なら距離短縮を検討
  • 7/13(日)ロング30km——最重要セッション。前日MP走の反応を見て、Eペース5:00/km前後で完走を優先
  • 暑熱対策——木陰コース優先、早朝スタート。体感温度が外気を上回る日は心拍上限を5bpm下げる

❓ FAQ

レディネス34なのに走ったのはなぜ?

木曜はリカバリー日として走る設計だ。34は低いが、昨日のポイント練翌日としては想定内の数字だ。強度をEペース・心拍150bpm以下に限定し、距離も10kmに抑えた。完全休養ではなく「走る回復」を選んだ。

心拍149bpmは低強度と言えるの?

LTHR179の83%台——厳密なリカバリー域(70〜75%)よりは高い。今日は「150bpm上限」という自己設定で走った。ペース5:17/kmとセットで見れば、低強度の上限付近で走り切った、という評価が妥当だ。

EVO SLは回復走に向いている?

回復専用ではない。軽量でダイレクトなので、短距離・低強度の日には使える。ただしGel Nimbus 28のような安定性・クッションはない。10km以下・心拍抑制が前提の日に限る。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:29.25:29.21.005:295:44125144302374.122955.131712481.018.48.44:56184
25:05.510:351.005:065:02145150682684.663375.861792391.108.88.04:43184
35:01.415:361.005:014:58152160852764.803536.141792381.118.87.94:19184
45:12.520:491.005:125:16151158562584.493015.231782431.068.78.24:54184
55:16.326:051.005:165:13153160992604.523546.161792431.068.68.24:56184
65:21.331:261.005:215:26146162532504.353305.741772441.038.58.24:59184
75:17.236:431.005:175:16152159772594.503305.741792431.058.68.24:31182
85:20.542:041.005:215:21154161662534.402885.011792441.048.58.25:00184
95:23.947:281.005:245:18156167772584.493686.401782451.058.78.34:35184
105:23.752:521.005:245:26154163532504.353215.581792451.028.58.35:07183
112:42.655:340.515:225:27150161462464.282915.061742451.068.68.24:46182
概要55:3455:3410.515:175:1814916764612564.453686.401772431.058.68.24:19184
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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