1km×5本を3:58/km平均で完走。28℃とレディネス41が露わにした「後半4:04/km」の正体

1km×5本を3:58/km平均で完走。28℃とレディネス41が露わにした「後半4:04/km」の正体

2026年8月8日、今日の午前走をひと言で言えば、「設計どおり5本完走、だが3:55/kmの目標は28℃に溶けた」である。二重閾値走20kmの前半パート——1kmインターバル5本を、ハイパーブーストエッジで刻んだ。

📌 この記事の結論
  • 5本完走——レディネス41・睡眠63の日でも、1km×5本は最後まで走り切った。中断判断は不要だった
  • ペースは後半崩れ——1本目3:52/kmから5本目4:04/kmへ。5本平均3:58/km。目標3:55/kmには届かず
  • 原因は脚ではなく熱——心拍は174bpm→161bpmと後半で下がる。パワーは345W→300Wと落ちた。心血管限界ではなく、暑さによる出力低下
  • 水曜クルーズIVとの差——2km×4本(8km)より短距離・高強度のはずが、気温差でスピード維持はむしろ難しかった
  • 午後はLT走——午前の刺激を回収しつつ、二重閾値走の後半パートへ移行する
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離(午前)10.04 km
ワーク平均ペース3:58/km(5本)
本日のシューズミズノ ハイパーブーストエッジ
目次

📊 Condition:レディネス41、数値は「走れる」だが「軽くはない」

項目数値
睡眠スコア63
トレーニングレディネス41
HRVステータス88

Garminは「走れるが回復は十分ではない」状態を示している。レディネス41は、6月2日にクルーズIVを2本で中断した日(睡眠50・レディネス41)と同水準だ。

走る前、昨日から続く左肩の張りがあった。ただし走行中にその張りがペースやフォームへ波及した感覚はなかった。数値と主観のズレはここにある——レディネス41の「重さ」は肩ではなく、全身の疲労蓄積として出ていた可能性が高い。

平均気温28.7℃(ラップごと28〜30℃)。7月に確立した「暑さの中では1本にまとめず、二重閾値走で分割する」設計(2026年7月の走行結果)の延長線上にある日だった。

🎯 Intention:二重閾値走20kmの前半——1km×5本で3:55/kmを刻む

今日のメニューは二重閾値走20km。午前パートとして1kmインターバル5本、目標ペース3:55/km前後。LT Pace 3:57/kmよりわずかに速い——1km短距離なら妥当な設定だ。

水曜のクルーズIV(2km×4本・合計8km)と比べ、今日は距離は短いが1本あたりの強度は上がるはずだった。7/18の二重閾値走(午前1km×5+午後5km閾値)でも同じ分割設計を使い、感触はかなり良かった。今日はその再現だ。

シューズはハイパーブーストエッジ。1kmインターバル——短距離・高強度・反応性重視のメニューに合わせた選択だ。午後にはLT走(二重閾値走の後半パート)を予定している。午前は刺激を入れ、回復を挟み、夕方にもう一度閾値に触れる——LTHR 179bpm・LT Pace 3:57/kmを夏仕様に翻訳した設計である。

🏃 Data Result:10.04km・49:57——5本完走、平均3:58/km

項目数値
走行距離10.04 km
タイム49:57
平均ペース4:58/km
平均心拍数152 bpm
最大心拍数188 bpm
平均ピッチ170 spm
平均ストライド1.14 m
平均気温28.7 ℃
本数ペース心拍ピッチパワー
1本目3:52/km172 bpm187 spm345 W
2本目3:56/km174 bpm186 spm338 W
3本目3:56/km162 bpm183 spm336 W
4本目4:02/km164 bpm174 spm312 W
5本目4:04/km161 bpm175 spm300 W

5本平均3:58/km。目標3:55/kmから3秒/km遅い。1本目は3:52/kmでLT Pace 3:57/kmを上回る出力だったが、4・5本目は4:02〜4:04/kmまで落ちた。完走したが、「狙いどおりのペース」ではなかった。

🔬 Analysis:後半失速の正体——心拍より先に落ちたのはパワー

🗺️ 要点
  • 1〜3本目3:52〜3:56/km → 4・5本目4:02〜4:04/km——4本目から「別の走り」
  • パワー345W→300W(-15%)——心拍174→161bpmより先に出力が落ちた
  • レディネス41でも1km×5本なら完走可——ペース目標は28℃で3:58/km前後に修正

ペース劣化のパターン——4本目から「別の走り」になった

Fact:1〜3本目は3:52〜3:56/kmで推移。4本目4:02/km、5本目4:04/km。後半2本で合計12秒/kmの落ち込み。GAPも4本目4:16/km、5本目4:25/kmと拡大し、効率面でも悪化が見える。

Qualia:走れていた。脚が止まる感覚はなかった。ただ、スピードの維持が難しい——体感として最も強かったのは「熱さ」だった。

Analysis6/2のクルーズIV中断とは質が違う。あの日は2本目2km目で4:08/kmに崩れ、3本目に入る前に足が止まる感覚が先に来た。今日は5本すべて完走し、心拍も174bpm→161bpmと後半で下がっている。心血管限界ではなく、暑さによる神経筋出力の低下が主因だと判断する。

パワー345W→300W——数値が語る「熱による出力上限」

Fact:1本目の平均パワー345W(6.00 W/kg)から、5本目300W(5.22 W/kg)へ15%低下。ピッチも187spm→175spm。接地時間は207ms→216msと微増。歩幅1.37m→1.28m。

Qualia:水曜のクルーズIV(2km×4本・8km)の方が距離は長い。今日は1km×5本で、1本あたりのペースは上げられるはずだった。それでもスピード維持は難しかった。気温差の影響を再確認した。

Analysis:同じ閾値系メニューでも、気温が変われば結果は変わる。28〜30℃では、ペースを守るために必要なパワーが確保できなくなる。心拍が下がっているのにペースが落ちる——これは「余力があった」ではなく「出力が出ない」状態だ。7月の月間報告で書いた「同じペース=同じ楽さではない」が、インターバル単位でも再現された。

レディネス41——完走できた理由と、ペースが届かなかった理由

Fact:レディネス41・睡眠63・HRV 88。6/2中断日と同じレディネス41だが、今日は5本完走。平均心拍152bpm、ワークラップ最高174bpm——LTHR 179bpmには届いていない。

Qualia:左肩の張りは走行中に影響しなかった。走る前の懸念は、走ると消えた。

Analysis:1km×5本という短い距離設計が、低レディネスでも完走を可能にした。2kmインターバルなら3本目以降で「足が止まる」可能性があった。一方、ペース目標3:55/kmは、28℃・レディネス41の条件下では高すぎた。完走とペース達成は別問題——今日は前者は達成、後者は未達。二重閾値走の設計思想(崩れる前に切る・分割する)どおり、午前は5本で切り上げ、午後のLT走に回収を委ねる。

👟 Gear Choice:ハイパーブーストエッジ——1km IV向きの反応性、暑さ下でも接地は安定

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1km×5本インターバル——短距離・高強度・反応性重視のメニューに、ハイパーブーストエッジは合理的な選択だ。1本目3:52/km時の接地207ms、ピッチ187spm。5本目でも接地216ms——大きなフォーム崩れは見えない。

走っている最中、シューズへの不満はなかった。左肩の張りも走行中は意識しなかった。パワー低下はシューズではなく気温と疲労の問題だ。

次回同じシューズを使う条件——1km IV・気温25℃以下、またはレディネス50以上のとき。28℃超の午前IVには、ペース期待値を3:58/km前後に下げる判断が必要である。

🎯 Next Strategy:午後LT走へ——回収と刺激のバランス

  • 午後LT走を実施——二重閾値走20kmの後半パート。午前の1km×5本(3:58/km平均)を回収したうえで、5km前後の閾値走を入れる
  • 午前のペース目標を修正——28℃超の1km IVでは3:55/kmではなく3:58〜4:00/kmを「成功ライン」に設定する
  • 左肩の張り——走行中に影響なし。午後走前にストレッチ確認。痛みが増す場合は距離短縮
  • レディネス41の扱い——完走できたが、午後走後のレディネス低下に備え、明日以降は強度を上げない(Eペース中心)
  • 気温ログの継続——水曜クルーズIVとの比較を記録し、夏のペース換算表を更新する

❓ FAQ

レディネス41なのに、なぜ6/2は中断して今日は完走できたのか?

メニュー設計の違いだ。6/2は2km×4本(8km)で、2本目2km目に4:08/kmまで崩れ、3本目前に「足が止まる」感覚が来た。今日は1km×5本(5km)と距離が短く、1本ごとに切れる。レディネス41でも短距離分割なら完走可能——ただしペース目標は下げる必要がある。

心拍が174bpm→161bpmに下がったのに、なぜペースも落ちたのか?

心血管限界ではない。28℃環境では、筋肉が要求されるパワー(345W→300W)を出せなくなる。心拍が下がるのは「余力」ではなく、出力自体が落ちているサインだ。暑さの中では心拍よりパワー/W/kgを見る方が判断に近い。

二重閾値走の午後LT走、どんなペースを狙うべきか?

LT Pace 3:57/kmを基準に、28℃なら4:00〜4:05/kmを成功ラインとする。7/18夕方の4:31/km(31℃超・午前IV後)は参考値だ。今日は気温がやや低いが、午前5本の疲労がある。4:02/km前後で5km刻めれば、二重閾値走として十分に機能する。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:47.35:47.31.005:475:59120138342304.003115.411682610.998.99.05:07177
25:20.711:081.005:215:24136148852584.493245.631722501.079.08.54:46179
35:10.716:191.005:115:19139148262594.503325.771712461.119.18.34:23178
45:24.121:431.005:245:23148153652534.403355.831752491.058.98.44:56180
50:05.121:480.0110:337:11141141001983.442003.481732710.828.09.87:05173
63:52.125:401.003:523:55172181013456.003896.771872071.379.16.73:37190
71:0026:400.0911:0110:04167178001182.053626.301232550.786.38.43:59184
83:56.430:361.003:563:59174185003385.884177.251862091.359.06.83:29192
91:0031:360.119:309:00144184101222.123225.601162620.836.78.54:06210
103:56.135:321.003:564:02162185003365.843966.891832111.369.26.83:35196
111:0036:320.0811:529:5917218100961.673496.071042420.866.27.73:39184
124:02.140:351.004:024:16164188003125.434117.151742141.339.16.93:36192
131:0041:350.0812:259:51173186001121.953576.211212530.796.38.33:48186
144:04.345:391.004:044:25161183003005.224117.151752161.288.97.13:38198
154:17.749:570.676:236:45154182452023.514257.391612660.938.49.23:14200
概要49:5749:5710.044:585:0515218824252654.614257.391702361.148.87.93:14210
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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