2km×4クルーズIVを3:54/kmで完走。レディネス4と台風前倒しが露わにした「数値は止めろと言うが、脚は動く」

2km×4クルーズIVを3:54/kmで完走。レディネス4と台風前倒しが露わにした「数値は止めろと言うが、脚は動く」

2026年8月11日の走りをひと言で言えば、「レディネス4の警告を無視したのではなく、26℃の条件と脚の反応を信じて前倒ししたクルーズIV」だ。2km×4本、各セット3:51〜3:56/km。4本目までペースは崩れなかった。

📌 この記事の結論
  • 4セット完走——2km×4本を3:51 / 3:56 / 3:55 / 3:54/kmで刻み、LT Pace(3:57/km)付近を4本通して維持した
  • レディネス4の矛盾——Garminは「休め」と言うが、体に違和感はなく、涼しさの中でスピード維持は容易だった
  • 台風前倒しの合理性——明日の悪天候を見て、火曜のインターバルを本日に移した。走れない日に高強度を無理に入れない判断
  • 明日はJOG——刺激は今日で十分。台風の日は距離を削り、回復に振る
  • EVO SLの相性——3:50台の1km連続でもピッチ190spm前後・接地201ms前後。4本目まで反発と軽さを維持した
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離15.04 km
本日のシューズADIZERO EVO SL
目次

📊 Condition:レディネス4、だが体は軽かった

項目数値
睡眠スコア60
トレーニングレディネス4
HRVステータス85

Garminのレディネス4は、通常なら高強度回避を示唆する数字だ。7月19日の100分LSD(レディネス4・心拍137bpm)でも、同じ数字の日に距離を削って走った前例がある。今日も数字だけ見れば、その線に沿うべき日に見える。

だが走前の体感は「特に違和感なし」だった。左足踵の腫れ、内側広筋の張り——いずれもこの日の走前には表に出ていない。睡眠60は満点ではないが、走ることを阻むレベルでもない。HRV 85は比較的余裕がある側の読み方ができる。

数値は「止まれ」と言った。体は「走れる」と言った。この乖離をどう扱うかが、今日のテーマだった。

🎯 Intention:台風前倒しの2km×4クルーズIV

本日の予定は、2km×4本のクルーズインターバルだ。各1kmをLT Pace(3:57/km)付近で刻み、セット間の回復ジョグを挟む。VO2max 61の能力向上フェーズではなく、閾値付近の持続力を確認するメニューである。

本来は別日に入れる予定だったが、明日の台風予報を受けて前倒しした。高強度は天候の取れない日に持ち越さない。走れない日に「本来の火曜メニュー」を無理に実施するより、今日動かせるうちに刺激を入れる——それが今回の判断軸だ。

シューズはADIZERO EVO SL。Speed / VO2系の定番だが、3:50台の1km連続でも破綻しない反発と軽さがある。クルーズIVは「速さを維持し続ける」練習だ。EVO SLはその要件に合致する。

🏃 Data Result:15.04km、ワーク区間は3:54/km前後で安定

項目数値
走行距離15.04 km
タイム1:13:00
平均ペース4:51/km
平均心拍数147 bpm
最大心拍数184 bpm
平均ピッチ176 spm
平均ストライド1.14 m
平均気温26.5 ℃

全体平均4:51/kmはウォームアップ(5:21/km)とクールダウン(5:30/km)を含むため、ワーク区間の質を反映しない。本番は4セットの2kmである。

セット2km平均ペース1km目2km目平均心拍
1本目3:51/km3:483:54163 bpm
2本目3:56/km3:583:53161 bpm
3本目3:55/km3:543:55161 bpm
4本目3:54/km3:543:53163 bpm

4本目で4:14/kmに崩れた7/29の2km×4クルーズIV(レディネス47・28℃)とは対照的だ。今日は最終セット3:54/kmで、1km目・2km目ともに3:53〜3:54/km。後半失速の痕跡がない。

🔬 Analysis:レディネス4でも4本目まで崩れなかった理由

🗺️ 要点
  • 4セット3:51→3:56→3:55→3:54/km——LT Pace(3:57/km)付近を平坦に維持
  • レディネス4でも完走——走前違和感なし・26℃・台風前倒しの条件が揃った
  • 4本目ピッチ186spm・接地201ms——フォーム崩れなく速度を維持

4セットのペース平坦性——LT Paceとの一致

Fact:4セットの2km平均は3:51 → 3:56 → 3:55 → 3:54/km。最大乖離は5秒/km以内。各1kmラップも3:48〜3:58/kmの帯に収まっている。4本目2km目の心拍は174bpm(LTHR 179bpmの5bpm下)。

Qualia:走行中は「涼しさもありスピードの維持はしやすかった」。意識的に押し上げる感覚より、ペースが自然に保たれる感覚に近かった。

Analysis:3:54/kmはLT Pace(3:57/km)とほぼ一致する。クルーズIVの定義どおり、閾値付近を「走り続けられる強度」で維持できた証拠だ。7/29の4:49/km(暑さ28℃)と比べ、今日26℃の環境では1kmあたり55秒/km近い差が出ている。走力の問題ではなく、気温が出力の持続性を規定していたと読める。

レディネス4と完走の矛盾——いつ数字を上書きするか

Fact:レディネス4、睡眠60。過去、レディネス41で2kmクルーズIVを2本完走後に3本目を中止した日がある(6/2 Daily Log)。今日はレディネス4——数値上はより低い——なのに4セット完走した。

Qualia:走前は「特に違和感なし」。走中もスピード維持の容易さを感じた。台風前倒しと明日JOGの方針を頭に置きながら、無理なく走れた。

Analysis:レディネスは前日までの蓄積を反映する遅行指標だ。昨日20km Eペース走(レディネス4)の翌日に、またレディネス4——Garminは「まだ回復していない」と言い続けている。だが走前体感が軽く、26℃で冷却効率が高いなら、数字より体感を優先する余地がある。6/2のように「足が止まる感覚」が来たら、同じレディネス4でも中止が正解になる。

ピッチ190spmと接地201ms——フォームが速度を支えた

Fact:ワーク区間のピッチは182〜192spm、接地時間201〜207ms、歩幅1.32〜1.36m。4本目もピッチ186spm、接地201msを維持。上下動比6.4〜6.7%——速いペースでも上下動は抑制されている。

Qualia:特にフォームを意識した記述はないが、「スピードの維持はしやすかった」という体感と数値は一致する。

Analysis:ペースが平坦なのは、メンタルだけでなくメカニクスが維持されていたからだ。4本目でピッチが落ち、接地が延び、歩幅が縮む——そうなればペースは必ず崩れる。今日はその崩れ方が見えない。クルーズIVの成否は、ラスト1kmのフォームデータで判定できる。今日は合格だ。

👟 Gear Choice:EVO SL——3:50台を「維持」する足

※ IDを指定してください。

EVO SLを選んだ理由は単純だ。3:50台の1km連続で、4セット目まで反発と軽さを失わないかを確認するためだ。

実走結果は明確だ。ワーク区間でピッチ190spm前後、接地201ms前後。4本目も数値は1〜3本目と同等。クルーズIVは「1本目だけ速い」では意味がない。4本目まで同じ足感——EVO SLはその条件を満たした。

EVO SL実走レビューで書いた「一足で全練習を完結させる」という評価は、今日のデータでも裏付けられる。次回EVO SLでクルーズIVを入れる条件は、気温25℃前後・走前違和感なし・体感が軽い日だ。レディネスが低くても、走前の脚感が軽ければ候補に入る。

🎯 Next Strategy:明日はJOG、台風後に平常復帰

  • 8月12日(明日)——台風予報のためJOGでつなぐ。距離10km前後、Eペース(5:00/km付近)。高強度は入れない
  • 刺激の消化——今日4セット完走分の疲労を48時間以内に上乗せしない。レディネス4のままなら、距離より強度を抑える
  • 左足踵・内側広筋の監視——走前違和感なしでも、高強度翌日は張りが出やすい。違和感が出たら即距離短縮
  • 週110kmの維持——台風1日のJOG短縮は週110kmの設計の範囲内で吸収する。無理に距離を取り返さない
  • 次のクルーズIV——レディネス50以上・睡眠65以上・気温28℃以下を目安に再設定。今日の型を安易に再現しない

❓ FAQ

トレーニングレディネス4でもクルーズIVをやっていいのか?

一概には言えない。今日は走前違和感なし、26℃、台風前倒しという条件が揃った。6/2(レディネス41)では3本目で中止している。数字より走前の体感と、走中の「足が止まる感覚」の有無で判断する。今日は後者が来なかったから完走した。

2km×4本のペース3:54/kmは適切か?

LT Paceは3:57/kmだ。今日のワーク区間は3:51〜3:56/km——LT付近で4本維持できた。クルーズIVの目的(閾値持続力の確認)は達成している。7/29の4:49/kmより55秒/km速いが、それは気温差(28℃ vs 26℃)の影響が大きい。

台風前にインターバルを前倒しする判断は正しいか?

高強度は「走れる日」に入れる。台風で外走不可になるなら、刺激を失うより前倒しする方が合理的。ただし前倒しの代償として、翌日はJOGに落とす——今日の方針どおりだ。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:28.95:28.91.005:295:37121137532454.263385.881712501.038.78.45:18182
25:18.810:481.005:195:20132138572554.433445.981762441.068.78.24:49181
35:18.016:061.005:185:15133138442594.503135.441792431.068.68.14:59184
45:17.621:231.005:185:18132141962574.473335.791782421.048.58.14:52185
50:16.921:400.056:006:31118125002033.532344.071562500.978.38.65:44179
63:47.825:281.003:483:54156172103435.974077.081881991.368.76.43:09202
73:53.729:221.003:543:49170175223466.023816.631912021.348.76.53:45195
83:33.332:550.408:538:50127175001282.233706.431212720.827.19.03:48189
93:58.536:541.003:584:01155167553355.833926.821902071.328.76.73:36195
103:53.040:471.003:533:58166177983325.774147.201852041.348.86.63:31198
112:16.843:030.1912:0311:1713717401841.463486.051022420.776.18.23:41192
123:54.046:571.003:544:0014916915273235.624287.441822021.348.76.53:19198
133:55.150:521.003:553:4617417725203476.034157.221922021.338.66.53:43198
143:17.654:100.398:237:3514617614111682.924257.391572690.777.09.63:58194
153:53.958:041.003:543:5716517522213355.834778.301902011.328.56.53:38196
163:53.41:01:571.003:534:001611846113315.764828.381862011.338.66.53:26200
175:55.91:07:531.005:566:0114717515112283.973295.721752490.958.08.64:02186
185:03.61:12:571.005:044:5315115528272754.783746.501832351.078.47.84:32188
190:03.61:13:000.015:525:05151151002273.952334.051772471.048.78.45:15177
概要1:13:001:13:0015.044:514:511471841651642734.754828.381762271.148.47.63:09202
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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