レディネス27のEペース10km。体の重さと28℃が露わにした、ロング走前日の「刻むだけ」の走り

レディネス27のEペース10km。体の重さと28℃が露わにした、ロング走前日の「刻むだけ」の走り

今日の10kmは、速さの問題ではなかった。体が重い。気温28℃が重さを増幅した。それでも走ったのは、明日の30kmに向けて脚を起こすためだ。平均4:55/km、心拍151bpm——数字は「Eペース」より一段速いが、レディネス27の身体が許した上限だった。

📌 この記事の結論
  • レディネス27は走るなと言っていた——睡眠53・レディネス27の組み合わせは、週110kmサイクルの中でも明確な「低コンディション」帯。HRV80は一見良好だが、主観の重さと数値の乖離が今日のテーマだった
  • 平均4:55/kmはEペース(5:00/km)より5秒速い——意図より速く、特に2〜6km目(4:21〜4:50/km)で心拍149〜158bpmまで上がった。回復ジョグのつもりが、閾値域に食い込んでいた
  • 7〜9kmで5:17〜5:28/kmに落ちたのは正解——体の重さと暑さが限界を示し、ペースを落とした区間こそが今日の「本当のEペース走」だった
  • EVO SLは軽さで脚を起こすが、Eペース専用ではない——今日は「走らせる」役割に徹した。明日の30kmはAdistar 4に切り替える
  • Next Action——今日は刺激を取りに行かない。睡眠とレディネスが回復するまで、明日の30kmは距離優先・強度抑制で設計する
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離10.14 km
本日の平均ペース4:55/km
本日のシューズadidas ADIZERO EVO SL
目次

📊 Condition:睡眠53とレディネス27が示した「重い朝」

項目数値
睡眠スコア53
トレーニングレディネス27
HRVステータス80

GarminはHRV80と出していた。自律神経の回復シグナルは残っている。だが睡眠53・レディネス27は、週110kmの文脈では明確に低い帯だ。レディネス24で5:37/km疲労抜きジョグを完走した6月5日と同じ「走れるが、走りたくない」ゾーンに入っていた。

走る前から体は重かった。睡眠の質が悪い朝は、Garminの数値以上に足が鉛のように感じる。HRV80という数字に救われる必要はない。主観の重さこそが、今日の判断基準だった。

🎯 Intention:Eペース10kmで明日の30kmへ脚を起こす

今日のメニューはEペースジョグ10km。目的は単純だ——明日の日曜30kmロング走に向けて、脚を動かし、血流を促す。強度を取りに行く日ではない。

週110kmの設計では、土曜はMP走20km、日曜はロング走30kmが基本だ。今日8月1日(土)にEペース10kmを挟んだのは、MP走ではなく回復寄りの調整として位置づけた走りだ。サブ3プロジェクトの「42kmで使い切る」フェーズにおいて、ロング走前日に余計な刺激を入れない——それが今日の意図だった。

🏃 Data Result:4:55/km・心拍151bpm——Eペースの上限を超えた走り

項目数値
走行距離10.14 km
タイム49:46
平均ペース4:55/km
GAP5:02/km
平均心拍数151 bpm
最大心拍数182 bpm
平均ピッチ176 spm
平均ストライド1.11 m
平均気温28.2 ℃
平均パワー267 W(4.64 W/kg)
総上昇/下降47 m / 45 m

私のEペース基準は5:00/km。平均4:55/kmは5秒速い。LTHR179bpmに対し、平均心拍151bpmは約84%——完全なE走(70〜75%)ではなく、閾値域の下端に食い込んでいた。

1km目は5:17/km・心拍123bpmと理想的な立ち上がりだった。2〜6km目で4:21〜4:50/kmに加速し、心拍149〜158bpmまで上昇。7〜9km目で5:17〜5:28/kmに落ち、10km目で再び4:37/km。U字カーブの走り方だ。

🔬 Analysis:体の重さと28℃が描いた「加速→減速」の正体

🗺️ 要点
  • 2〜6km:4:21〜4:50/km——EVO SLの軽さが招いた「つい速くなる」罠
  • 7〜9km:5:17〜5:28/km——体が下した「本当のEペース」
  • レディネス27でも完走——明日30kmへの「刻むだけ」の投資

2〜6kmの加速——EVO SLの軽さが招いた「つい速くなる」罠

Fact:2km目4:24/km(HR149)、3km目4:21/km(HR150)、5km目4:46/km(HR158)と、前半6kmはすべてEペース5:00/kmを下回った。ピッチは183spmまで上がり、ストライド1.22mと伸びていた。

Qualia:走り始めると、スタート前より重さを強く感じた。足は重いのに、EVO SLの軽さで自然とペースが上がる。暑さ28℃が重さを増幅していた。

Analysis:EVO SLは173g級の軽量シューズだ。Eペースの「抑える」走りには不向きで、足を置くだけでペースが上がる。レディネス27の身体が「遅く走れ」と言っているのに、ギアが「速く走らせる」構造だった。2〜6kmの加速は意志の弱さではなく、シューズ特性と暑さの合わせ技だ。

7〜9kmの5:27/km——体が下した「本当のEペース」

Fact:7km目5:17/km、8km目5:27/km、9km目5:28/km。心拍153〜155bpmで横ばい。ピッチ167〜175spmに低下、ストライド1.02〜1.06mに縮小。GAPも5:27〜5:41/kmと、勾配補正後も遅い。

Qualia:ここで初めて「Eペースらしい」感覚が戻った。重さは消えないが、ペースを落とすことで呼吸が楽になった。

Analysis:7km以降の減速は、グリコーゲン枯渇ではない(10km走)。疲労蓄積と暑さ28℃による心拍ドリフトの結果だ。LTHR179に対し155bpmは86%——まだ閾値域だが、158bpmの5km目からは改善方向。体が自発的にペースを落とした判断は、明日30kmのために正しかった。

レディネス27なのに走った理由——「走らない」より「刻む」

Fact:レディネス27・睡眠53。過去、レディネス34でEペース20km完走した日より低い。それでも10km完走、平均4:55/km。

Qualia:明日のロング走に備える——それだけが走った理由。速く走る気はなかった。重さを確認しながら、10kmを終わらせた。

Analysis:レディネス27は「休め」と言う数値だ。だが週110kmのサイクルでは、完全休養より「低強度で脚を動かす」方が、翌日の30kmの立ち上がりに有利な場合がある。今日の判断基準は「心拍160bpm超えたら止める」——5km目182bpm(max)が一瞬出たが、平均158bpmで収まり、10km完走に至った。刺激は取りに行かなかった。それが今日の合格点だ。

👟 Gear Choice:EVO SL——軽さで脚を起こす、Eペース専用ではない

EVO SLレビューで書いた通り、このシューズは「高強度インターバル用」が本領だ。今日Eペースジョグに選んだ理由は、ロング走前日に脚を軽く起こすため——Gel Nimbus 28やAdistar 4より、地面感がダイレクトで「動いた感」が出やすいからだ。

実走感は予想通りだった。2〜6kmで自然とペースが上がり、7km以降で抑えにくかった。クッション不足ではなく、軽さが「速く走らせる」方向に働いた。明日30kmのAdistar 4への切り替えは、今日の走りで確信を持った。

次回EVO SLをEペースに使う条件——レディネス40以上、気温25℃以下、距離8km以内。今日の条件(レディネス27・28℃・10km)は、そのすべてを外していた。

🎯 Next Strategy:明日30km——距離優先・強度抑制

  • 明日30kmはAdistar 4で走る——ロング走専用シューズ。EVO SLの軽さではなく、長距離での脚への負担最小化を優先する
  • ペース設計:前半5:00/km、後半MP(4:42/km)移行は20km以降に限定——今日の心拍151bpm averageは、Eペースとして高すぎた。明日は前半心拍140bpm以下を目標にする
  • レディネス回復の判断基準:明日朝、35以上で本番ペース、30未満なら距離短縮(21km切り上げ)——30kmを21kmに切り上げた5月31日の判断基準を踏襲する
  • 左足踵・内側広筋の張り——走行中に悪化しなければ問題なし。明日30km後にアイシングを検討する
  • 睡眠優先——今夜の睡眠スコア60以上を目標にする。今日の53を回復させることが、明日の30kmより重要だ

❓ FAQ

レディネス27なのに、なぜ休まず10km走ったのか?

完全休養より、低強度で脚を動かす方が翌日30kmの立ち上がりに有利な場合がある。今日の判断基準は「心拍160bpm超えたら中止」。平均151bpm、最大182bpm(5km目一瞬)で収まり、10km完走に至った。刺激は取りに行っていない。

平均4:55/kmはEペース(5:00/km)より速い。失敗では?

Eペースの上限5秒オーバーは許容範囲。問題は2〜6kmの4:21〜4:50/km加速だ。EVO SLの軽さと28℃が要因。7km以降5:17〜5:28/kmに落とした判断が、今日の本質だった。

EVO SLをEペースジョグに使うのは適切か?

本領はインターバル・VO2走。EペースにはSuperblast 3かGel Nimbus 28が適切。今日は「脚を起こす」目的でEVO SLを選択したが、レディネス27・28℃・10kmという条件では、次回からはAdistar 4かNimbusに切り替える。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:16.75:16.71.005:175:25123140332514.373265.671742461.068.88.34:23181
24:24.19:40.81.004:244:31149164873025.253786.571832251.218.97.44:00205
34:21.214:021.004:214:31150165352935.103566.191812231.228.97.34:14193
44:36.518:381.004:374:43151172542784.833846.681722281.178.77.54:13188
54:46.023:241.004:464:54158182322764.803205.571812331.128.67.74:10190
64:50.328:151.004:504:50154167012754.783135.441792321.158.77.74:15188
75:16.633:311.005:175:27153166852484.313385.881702441.068.68.24:21184
85:27.438:591.005:275:41153171582344.072985.181672471.038.68.44:52182
95:28.444:271.005:285:30155162852494.333355.831752461.028.58.44:57182
104:36.649:041.004:374:46161182342824.903606.261822301.158.77.63:44192
110:42.649:460.145:095:12173180002574.473616.281762371.088.47.93:44188
概要49:4649:4610.144:555:0215118247452674.643846.681762361.118.77.93:44205
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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