レディネス11の土曜LSD。心拍133→157bpmのドリフトが語る「低強度の境界線」と明日30km走への布石

レディネス11の土曜LSD。心拍133→157bpmのドリフトが語る「低強度の境界線」と明日30km走への布石

今日のLSDは「走れるかどうか」ではなく「どれだけ温存できるか」の実験だった。レディネス11というGarminの「休息推奨」サインを横目に、20kmを5:20/kmで淡々と消化した。データは疲弊を示し、体は動く——この乖離が今日のすべてを語っている。

📌 この記事の結論
  • レディネス11でもLSDは完走可能——ただし心拍ドリフト+24bpmが蓄積疲労の痕跡を静かに残す
  • 心拍133→157bpmは有酸素域内——LTHR 179bpmから見れば適切な低強度走。「一定に走れた感覚」はフォームの安定が演出していた
  • ゲルニンバス28は回復LSDの正解——脚へのダメージを最小化し、翌日の30km走にAdios Pro 4を温存する戦略的選択
  • 今日の20kmは消耗ではなく準備だった——有酸素ベースを積み上げ、明日の最重要練習に繋げる
目次

Condition:レディネス11——データは疲弊、体は動く

項目数値
睡眠スコア70
トレーニングレディネス11
HRVステータス74

トレーニングレディネス11は、Garminスケールで「回復不足・トレーニング推奨なし」に相当する。週110kmを積み上げてきた蓄積が、正直にこの数値に出ている。

だが体の感覚は別の話だった。違和感ゼロ、脚も重くない。データと感覚の乖離は珍しいことではないが、今日はその差が特に大きかった。睡眠スコア70・HRV74は及第点。レディネスだけが突出して低い状態——「蓄積疲労はあるが、急性の疲労感は薄い」という解釈が妥当だ。このケースは「走るな」ではなく「強度を選べ」のサインだ。

Intention:低強度20kmで有酸素ベースを積む——明日30km走への温存走

目的は一つ。低強度で20kmを走り切り、翌日の最重要練習「日曜30km走」に向けて体力を温存することだ。

レディネス11という状況での選択肢は限られる。インターバル・テンポ走は論外。MP走も避けるべき強度だ。選べるのはEペース以下のLSDだけ——ならば有酸素ベースの底上げを目的に、心拍をコントロールしながら淡々と距離を踏む。それがこの20kmの存在意義だった。

Data Result:5:20/km・148bpm——有酸素域のど真ん中を20km走破

項目数値
走行距離20.17 km
タイム1:47:31
平均ペース5:20 /km
平均心拍数148 bpm
最大心拍数174 bpm
平均ピッチ178 spm
平均歩幅1.05 m

平均5:20/kmはEペース(5:00/km)より20秒遅い。完全な有酸素域での走行で、LTHR 179bpmに対して平均148bpmは約82%——低強度の定義を満たしている。狙い通りだ。

一点記録しておく。最大心拍174bpm。LTHRの97%近くへの瞬間的到達だ。地形の起伏(総上昇44m)への対応か。この数値の正体はAnalysisで掘り下げる。

Analysis:感覚「一定」、データ「+24bpm」——心拍ドリフトと疲労の痕跡

心拍ドリフト+24bpmの正体

Fact:Lap1の心拍133bpmからLap20の157bpmまで、20km間で24bpm上昇した。序盤から終盤にかけての緩やかな右肩上がりが継続した。

Qualia:「心拍の上りはほとんどなく、一定のペースで自然に走れた」という感覚だった。息が上がる感覚もなく、リズムも安定していた。

Analysis:感覚と数値の乖離がここにある。実際の心拍は133→157bpmと着実に上昇しているが、「一定」に感じられた理由は二つある。一つは、LTHRまでの余裕が常に20bpm以上あったため、苦しさの閾値を一度も超えなかったこと。もう一つは、ピッチ(178spm)と歩幅(1.05m)がほぼ固定されていたため、身体的リズムに変化がなく「走り感」が一定に保たれたこと。心拍が上がっていても、フォームが崩れなければ感覚は安定する。今日はそれが証明された20kmだった。

Lap17-19の微細なペースダウン——地形か、疲労か

Fact:Lap17-19で5:27-5:30/kmと若干ペースが落ち、Lap20で5:17/kmと持ち直した。上昇量はLap18で+3m、Lap19で+4m。

Qualia:意識的にペースを変えた記憶はない。ルートの起伏に自然に対応していたイメージだ。

Analysis:ペースダウンは意図的な「手抜き」ではなく、地形対応の自然な調整だ。LSD中に心拍を一定に保とうとした結果として、上り区間でペースを落としたとも解釈できる。疲労による失速ではなく、有酸素域を維持するための適切なセルフコントロールだった。今日のLSDの質は高い。

Gear Choice:ゲルニンバス28——回復LSDの正解

ゲルニンバス28を選ぶ判断基準は単純だ。「今日は脚を守る日か、鍛える日か」——今日は前者だった。

レディネス11の状態で走るなら、シューズの仕事はクッションによる脚へのダメージ最小化だ。ゲルニンバス28の厚底クッションは、20km・低強度という条件で本来の役割を発揮した。実走中も足裏への衝撃は柔らかく、後半も違和感は一切なかった。

翌日の30km走にAdios Pro 4を温存するという意味でも、今日ニンバスを選んだことは正解だ。カーボンプレート系を連投するリスクは取らない。それがシューズローテーションの論理だ。

Next Strategy:今日は積んだ。明日は使い切る

  • 今日の20kmはあくまで「蓄積」——翌日30km走で本当の負荷をかける
  • 走行前にレディネスを確認し、心拍上限を設定してから30km走に臨む
  • 30km走のシューズはAdizero Adistar 4——ロング走での脚筋力への投資を優先
  • 後半20km以降のペース維持が今週の最大テーマ——ラスト5kmのGAP値を評価する

❓ FAQ

レディネス11でも走っていいのか?

目的と強度次第だ。高強度練習を突っ込むのはリスクが高い。しかしLSD(低強度・有酸素域)であれば、血流促進・疲労排出の効果がある。今日の選択はレディネス11に対して適切な強度設定だった。

心拍ドリフト+24bpmはLSDとして正常か?

正常だ。同一ペースを維持した場合、時間経過で心拍が上昇するのは生理学的前提(心拍ドリフト)。LTHR 179bpmへの余裕が終始20bpm以上あったため、有酸素域から一度も外れていない。問題なし。

翌日30km走を控える日にLSDを入れる意味は?

有酸素ベースの積み上げだ。完全休養では体が止まるリスクがある(週110km維持中は特に)。今日のLSDは体を「動かし続ける」ための最低限の刺激であり、消耗走ではない。シューズ選択もこの意図に沿っている。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:39.45:391.005:395:301331441002554.433135.441732521.028.78.65:15179
25:31.211:111.005:315:34137144132474.302764.801772481.028.68.45:12180
35:31.716:421.005:325:35137148252364.102634.571782471.008.48.45:21182
45:21.422:041.005:215:23139147062444.242654.611782441.058.68.25:10183
55:09.227:131.005:095:09145151202684.662874.991782421.088.78.14:59181
65:25.532:381.005:255:25143151132514.372794.851772461.048.78.44:59179
75:17.137:551.005:175:17147152002564.452654.611792431.058.68.25:07186
85:18.043:141.005:185:20149156012534.402744.771802421.048.58.15:02186
95:08.648:221.005:095:09149152132624.562834.921792411.088.78.14:51181
105:14.653:371.005:155:13149155202594.503115.411792431.068.78.14:59183
115:22.558:591.005:235:21150157342544.423095.371782451.048.68.34:50185
125:03.71:04:031.005:045:05151155022624.562814.891792401.108.88.04:54181
135:07.61:09:111.005:085:07153161312634.572955.131792411.088.78.14:55181
145:22.71:14:331.005:235:20153159102504.352734.751782441.048.68.34:59181
155:09.91:19:431.005:105:14154158002534.402684.661792421.078.78.14:59181
165:11.81:24:551.005:125:12155159112544.422754.781782421.078.78.14:59181
175:27.71:30:231.005:285:29152158122454.262764.801772471.038.68.45:03181
185:28.41:35:511.005:285:27153162302544.422895.031742461.048.68.35:12181
195:30.21:41:211.005:305:31154165452484.313596.241752501.038.88.54:49179
205:16.51:46:381.005:175:181571746102534.403415.931762461.078.98.35:03180
210:53.01:47:310.175:055:12149153002674.642754.781762431.098.98.25:04178
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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