10kmリカバリーを5:28/kmで完走。レディネス30とAdistar 4が示した「後半に軽くなる」回復の位相

10kmリカバリーを5:28/kmで完走。レディネス30とAdistar 4が示した「後半に軽くなる」回復の位相

日曜30kmの翌々日、朝は足が重かった。それでも10kmを5:28/km・心拍131bpmで刻んだ。序盤の重さはデータにも出ていたが、後半5kmは18秒速く、ラスト1kmは5:14/kmまで落とせた。今週のポイント練習へ向けた「回復の配線」として、十分に機能した走りだった。

📌 この記事の結論
  • レディネス30は「走れない」ではなく「強度を絞れ」——睡眠62・HRV72と並べると、完全停止ではなくE以下の10kmが妥当な選択だった
  • 後半の軽さは感覚だけではない——前半5km 27:27に対し後半5km 27:09。ラスト1km 5:14/kmは当日最速
  • 心拍131bpmはLT179から50bpm近く離れた回復域——5:28/kmはEペース(5:00/km)よりさらに抑えた設計で正解
  • Adistar 4は「重い朝」を守るシューズ——LSD/リカバリー専用枠として、火曜のメニュー書き換えを支えた
  • 次の一手はレディネスと脚感の再確認——ポイント練習は数値が追いついてから。焦って強度を上げない
エンティティ
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離10.02 km
本日の平均ペース5:28/km
本日のシューズadidas Adistar 4
目次

📊 Condition:レディネス30、それでもHRV72

項目数値
睡眠スコア62
トレーニングレディネス30
HRVステータス72

睡眠62は「壊れている」ほどではない。一方レディネス30は、日曜30km走と月曜完全休養を経た火曜朝として、筋肉内の疲労残存を正直に示している数値だ。

HRV72はレディネス30と並べると、自律神経の回復は途中段階にあると読める。走る前の「足の重さ」は、この乖離と一致した。数値は「まだ余裕がある」とも「もう動ける」とも言い切れない。体が重いと感じた主観の方が、今日の判断材料として信頼できる。

🎯 Intention:日曜30kmの翌々日、火曜をリカバリーに書き換えた理由

本来の火曜メニューはペース走かインターバルだ。だが日曜に30kmを消化し、月曜はオフ。朝起きて足の重さを確認した時点で、今日の目的は「速度」ではなく「今週のポイント練習に配線を通すこと」に切り替わった。

検証したかったのは3点。①30km翌々日に脚がどこまで動くか、②Eペースよりさらに抑えた強度で心拍が暴れないか、③その状態で週後半の質の高い練習に繋がるか。シューズはAdistar 4——ロング走・LSD専用枠で、長距離走後の「足への負担最小化」が設計思想だ。速さより守り。今日の意図と一致する。

🏃 Data Result:10.02kmを54:42、平均心拍131bpm

項目数値
走行距離10.02 km
タイム54:42
平均ペース5:28/km
GAP5:30/km
平均心拍数131 bpm
最大心拍数147 bpm
平均ピッチ175 spm
平均ストライド1.03 m
平均パワー246 W(4.28 W/kg)
総上昇/下降40 m / 39 m

平均5:28/kmはLTペース3:57/kmから91秒/km遅い。完全な回復域だ。心拍131bpmはLTHR179bpmの73%程度に収まり、強度過多の兆候はない。30km翌々日としては、理想的な回復走の数値だ。

🔬 Analysis:序盤の重さは消えたのか——ラップが示した回復曲線

🗺️ 要点
  • 前半5km:心拍126.6bpm・27:27——序盤の足の重さと一致
  • 後半5km:27:09(18秒短縮)・ラスト1km 5:14/km——軽さはデータと一致
  • 火曜メニュー書き換え——週後半のポイント練習への投資

前半5km——心拍126bpm台と「足の重さ」の共鳴

Fact:1km目心拍117bpm、4km目5:42/kmで当日最遅ペース帯。前半5km平均心拍126.6bpm、タイム27:27(平均5:29/km)。

Qualia:走り始めは足が鉛のように感じた。ペースを抑えているはずなのに、地面を蹴るたびに前に進む抵抗がある。典型的な「翌々日の朝」の感覚だ。

Analysis:117bpmから始まる心拍は、当日のコンディションを如実に反映している。レディネス30の朝、筋肉の血流と神経系がまだ「本番モード」に入っていない。4km目の5:42/kmは、無理に速くしなかった結果であり、判断ミスではない。

後半5km——18秒短縮とラスト1km 5:14/km

Fact:後半5kmタイム27:09(平均5:27/km)。前半より18秒速い。10km目5:14/kmは当日最速。後半平均心拍135.2bpmと上昇しているが、ペースも上がっている。

Qualia:6km以降、足が軽くなった感覚があった。速くしようとしたわけではない。同じ努力感で地面から弾みが返ってくる。ラスト1kmは自然とペースが上がった。

Analysis:後半の心拍上昇(+9bpm)は、ペース上昇とセットで見るべきだ。5:28/km台から5:14/kmまで落とせたのに心拍147bpm止まり——効率が改善している。30km走後の48時間以内にこの反応が出るのは、回復走として定石通りの流れだ。

火曜のメニュー書き換え——週110kmにおける「引く」配線

Fact:週間設計上、火曜はペース走またはインターバルの枠。今日は10kmリカバリー5:28/kmに差し替え。日曜30km→月曜オフ→火曜リカバリーの3日構造。

Qualia:「今週のポイント練習もしっかりこなしたい」——走り終えてそう思った。今日速く走らなかったことが、むしろその意欲を支えている。

Analysis:週110kmの中で1日をリカバリーに書き換えるコストは、水曜以降の質で回収する前提の投資だ。レディネス2の朝に10kmリカバリーを選んだ日と同型——低レディネス下では「引く勇気」が週後半の質を守る。レディネス30の朝にインターバルへ突入していたら、週後半を毀損していた可能性が高い。

👟 Gear Choice:Adistar 4——重い朝を「削らずに」走らせた

Adistar 4を選んだ理由は単純だ。ロング走後の足を守りながら距離を確保する——LSD/リカバリー専用という役割定義に、今日のコンディションがぴったり合致した。

実走感は、序盤の重さの中でも足裏への衝撃が抑えられていた。Superblast 3やEVO SLと比べ、推進力より安定感とクッションが前に出る。5:28/kmという遅いペースでも「足が嫌がらない」ことが、10km完走につながった。Adistar 4の実走レビューで書いた通り、重さは弱点ではなく「速度を殺すブレーキ」として機能する。レディネス30の朝に速いシューズを履いていたら、ペースを抑えきれなかった可能性がある。

次回Adistar 4を履く条件:①ロング走または高強度練習の48時間以内、②レディネス40以下、③「足は動くが重い」と感じる朝。

🎯 Next Strategy:ポイント練習は「数値が追いついてから」

  • 水曜ミドルラン(15km)——レディネス35以上、かつ起床時の足の重さが7割以下に軽減していれば、E〜E+で設計。未達なら距離を12kmに短縮
  • 木曜以降のペース走/テンポ——今日の走りで心拍131bpm・後半軽化が確認できたので、木金の強度練習は前倒し可能。ただしレディネス40未満なら1日延期
  • 左足踵の腫れ・内側広筋の張り——走行中に痛みが増幅しなければ現メニュー維持。増幅したら即リカバリーへ切り替え
  • 判断基準の数値化——「レディネス35以上 + 1km目心拍125bpm以下 + 主観の重さ5以下(10段階)」の3条件が揃ったら、ポイント練習へ移行

❓ FAQ

レディネス30でも10km走ってよいのか?

今日のケースでは問題なかった。心拍131bpm・5:28/kmと、強度が十分に抑えられていたからだ。レディネス30は「走るな」ではなく「E以下にしろ」という信号として読む。睡眠62・HRV72が完全停止を示唆していない以上、10kmリカバリーは妥当な選択だった。

なぜスケジュール通りペース走/インターバルにしなかったのか?

日曜30kmの疲労残存と、朝の足の重さが、スケジュールより優先された。週110kmは曜日固定ではなく、週間の総量と質の最適化が目的だ。今日1日をリカバリーに差し替えることで、水曜以降のポイント練習の質を確保する——そのトレードオフを選んだ。

後半に軽くなったのは回復走として正常か?

正常どころか、回復走の成功指標だ。前半5km 27:27→後半5km 27:09の18秒短縮は、血行促進による筋の解消を示唆する。ラスト1km 5:14/kmは、速度を狙った結果ではなく、身体が動ける状態に入った自然な反応だ。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:21.95:21.91.005:225:34117132022384.143125.431692481.048.78.44:38181
25:35.310:571.005:355:42126133332384.142945.111742501.008.58.55:01181
35:22.216:191.005:225:20132137452544.422975.171782451.058.78.35:11182
45:42.122:011.005:425:41128134202384.142694.681782500.988.48.55:26181
55:25.827:271.005:265:39130138242384.142774.821722481.038.78.45:04181
65:28.432:561.005:285:26135140672494.332945.111772471.038.68.45:10182
75:34.438:301.005:345:38132137542414.192834.921772501.018.68.55:16224
85:19.843:501.005:205:18138147662574.473395.901772451.058.78.34:59183
95:32.749:231.005:335:33134144852444.243245.631712521.038.88.55:16180
105:14.154:371.005:145:15137146432594.502955.131752471.079.08.44:41181
概要54:4254:4210.025:285:3013114740392464.283395.901752481.038.78.44:38224
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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