10kmレースペース走を4:11/kmで完走。レディネス53と心拍162bpmが描いた、レガシーハーフ前の「巡行」ライン

10kmレースペース走を4:11/kmで完走。レディネス53と心拍162bpmが描いた、レガシーハーフ前の「巡行」ライン

2026年10月3日。10kmのレースペース走を、平均4:11/km・心拍162bpmで走り切った。走前の疲労感はゼロだった。それでもペース維持のコストと心拍の高さだけが、東京レガシーハーフ前の調整期——出力を上げすぎない「巡行」の輪郭をはっきり示した。

📌 この記事の結論
  • 10.01kmを41:56——平均4:11/km(GAP 4:12/km)。最大心拍182bpm
  • 主観とデータのズレ——疲労感なしでも「キツい」は、心拍162bpm(LTHR比約91%)として表に出た
  • ペース解釈——サブ3想定MP 4:15/kmより4秒速い帯。レースペース走としては成立、巡行よりやや前
  • フェーズ——レガシーハーフに向けた調整期。出力を上げすぎず週の配線を優先する
  • ギア——アディオスプロ4。MP帯10kmの推進とリズムは問題なし。次は距離を伸ばす前に心拍の落ち着きを見る
目次

📊 Condition:睡眠62・レディネス53——数値は中庸、身体は蓄積を自覚

項目数値
睡眠スコア62
トレーニングレディネス53
HRVステータス99

走前、疲労感の自覚はなかった。睡眠62・レディネス53は、直近のログと同じ「走れるが余裕は薄い」帯だ。HRV 99は回復側のシグナルだが、走り始めると心拍がすぐ乗った。数値は「今日は普通に走れる」と言い、体感は「思ったよりペースを保つのにコストがかかる」と言った。一致していないのではなく、レディネスが拾えない距離・強度の蓄積が、走の途中で心拍として表面化したと解釈する。

🎯 Intention:10kmでレースペースの維持コストを確認する

目的はレースペース走。サブ3プロジェクトの文脈では、マラソンペース(目安4:15/km前後)の感覚と、10km区間での心拍応答を見る日だった。VO2max 61、LT Pace 3:57/kmからすれば10km自体は短い。調整期に入る今、問うべきは速さではなく、同じペースをどれだけ楽に維持できるかである。

シューズにアディオスプロ4を選んだのは、レース本番に近い推進をMP帯で再現するためだ。日常のE走用スーパーブラスト3ではなく、出力の質を見る日の選択である。

🏃 Data Result:4:11/kmは通った——心拍はMP走として高め

項目数値
走行距離10.01 km
タイム41:56
平均ペース4:11 /km
GAP4:12 /km
平均心拍数162 bpm
最大心拍数182 bpm
平均ピッチ187 spm
平均ストライド1.27 m
平均パワー330 W(5.65 W/kg)
平均接地213 ms
平均気温21.3 ℃

1kmラップは4:07〜4:15の帯に収まり、最遅5km目4:15/km以外に大きな崩れはない。一方、心拍は2km目以降おおむね164〜170bpm、10km目は170bpm(max 182bpm)。平均162bpmはLTHR 179bpmに対して約91%。10kmのレースペース走として、ペースは狙い通り、代謝コストは想定より1段階上だった。

🔬 Analysis:ペースの安定と心拍の高止まり

観点データ読み
ペース帯4:07〜4:15/kmレースペースとして整列
心拍avg 162 / max 182LTHR比約91%、維持コスト高
対MP4:11 vs 4:15/km算術MPより4秒速い

ラップは整っているのに、なぜ「キツい」が残るのか

Fact:1km 4:07/km・150bpmから10km 4:13/km・170bpm(max 182bpm)。ペース振幅は約8秒/km。パワー330W前後、W/kg 5.65付近で横ばい。5km目だけ4:15/km、6km目は心拍158bpmに一度落ちるが7km目以降再び167bpm台。

Qualia:走前は軽さがあった。中盤から「思ったよりペースを維持するのがキツい」。心拍が高い感覚が強かった。疲労の蓄積がある、という自覚が走後に残った。

Analysis:主観の「疲労感なし」と客観の「高心拍」は矛盾しない。レディネス53の日に4:11/kmを10km続けると、グリコーゲン切れ以前の段階で閾値付近の心拍応答が出る。8km目だけ心拍150bpmに落ちるラップがあるが、トレンドは上向きのままだ。きつさの正体はペースの乱れより、同じペースに対する心拍コストの増大に近い。

4:11/kmは「MP走」か「やや前」の出力か

Fact:サブ3の算術MPは4:15/km。本日平均4:11/kmは4秒/km速い。9km目は最高ペース3:42/km、最高パワー402W(6.88 W/kg)まで一瞬伸び、10km目は心拍170bpm・max 182bpmで締めた。

Qualia:レースペースとして刻めた手応えはある。同時に、調整期に入る身体には「もう一段ギアを上げる余地はない」と感じた。

Analysis:VO2max 61とフル3:17:59の文脈では、能力より42kmでの配分と疲労管理が課題のフェーズである(VO2max 61とフル3:18:44——理論サブ3とのギャップ分解)。10kmで4:11/kmが心拍162bpmまで跳ねるなら、20km MPや30kmロングで同じ出力を重ねる判断は、レガシーハーフ前には慎重になる。ペースを1〜2秒/km落として心拍が5〜8bpm下がるなら、それが調整期の正解になりうる。

👟 Gear Choice:アディオスプロ4——MP帯10kmの推進は問題なし

Adios Pro4

¥28,600
ADIZERO ADIOS PRO 4は、フルマラソンの自己ベスト更新を狙うランナーに向けたadidasの最上位レーシングシューズです。反発力とクッション性を兼ね備えた軽量フォーム「Lightstrike Pro」とカーボン骨格「ENERGYRODS 2.0」を融合し、爆発的な推進力を生み出します。前作から約200g(27cm)へ軽量化され、新開発アッパー「LIGHTLOCK」により高いフィット感と足ブレの抑制を実現しています

10km・4:11/km帯では、アディオスプロ4の推進とピッチ187spm前後のリズムは噛み合った。接地213ms・歩幅1.27mは、このペース帯ではいつも通りの型だ。今日の課題はシューズではなく、身体側の心拍コストだった。レース本番・長めのMP走で同モデルを使う条件は、「レディネス50台前半でも、心拍がLTHRの85%台前半で10kmが回る日」——今日はその基準をわずかに超えた。使い分けの根拠はAdios Pro 4 vs Hyper Warp Pure の42km比較に整理している。

🎯 Next Strategy:レガシーハーフ前は出力を上げすぎない巡行

  • レースペース10kmは完走済み。次の質練習まで、Eペース・リカバリーで心拍をLTHR 75%台に戻す
  • MP帯を走るなら4:15/kmを上限とし、4:10/km前後は心拍150bpm台前半が維持できるときだけに限定する
  • レディネス50未満、またはMP走10km平均心拍160bpm超なら距離を削る(週110kmを維持する方法の延長線上——週の質は数値より配線優先)
  • レガシーハーフに向けた調整期。タレントを出し切る週ではなく、脚と心拍の落ち着きをKPIにする
  • 左踵・内転筋のストレッチは継続。心拍が高止まりした日は、翌日Z1ジョグを厚くする

❓ FAQ

疲労感がないのにキツいのはなぜ?

レディネス53でも、週間ボリュームの蓄積は心拍応答に出る。本日平均162bpm(LTHR比約91%)は、10kmレースペースとしてコストが高い。主観の軽さと代謝負荷のズレとして読む。

4:11/kmはサブ3のMP走として適切?

算術MP 4:15/kmより速い。ペースは維持できたが心拍が高いなら、調整期は4:13〜4:15/kmの巡行に寄せた方が、土日のロング・MP走と両立しやすい。

レディネス53でレースペース走をしてよい?

走前の体調問題がなければ短距離の確認は可。ただし心拍160bpm超で10km完走した日は、翌日以降は強度より距離の配線を下げる。数値より翌日のレディネスで決める。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
14:06.94:06.91.004:074:08150162003375.773786.47183212—1.308.86.83:56190
24:08.98:15.91.004:094:09164168003275.593776.45188212—1.278.76.84:02192
34:12.312:281.004:124:13165168003315.663706.33188214—1.268.76.94:08192
44:08.616:371.004:094:08168172013335.703746.40189211—1.288.76.84:01190
54:14.520:511.004:154:19166170003175.423636.21184215—1.258.76.94:12190
64:10.325:021.004:104:10158167103345.713736.38189212—1.278.76.84:00192
74:13.729:151.004:144:15167170003275.593626.19188214—1.258.66.94:11192
84:13.633:291.004:144:17150168003265.583886.64184215—1.268.76.93:53193
94:10.137:391.004:104:13161170003275.594026.88185213—1.288.86.93:42192
104:13.341:521.004:134:13170182003355.734036.89188214—1.268.76.93:51193
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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