LT2000m×4を3:50から4:00へ切り替えて完走。レディネス34の水曜ポイントが示した「スピードの残り」とレガシーハーフ前の損切り

LT2000m×4を3:50から4:00へ切り替えて完走。レディネス34の水曜ポイントが示した「スピードの残り」とレガシーハーフ前の損切り

2026年10月7日。今日の練習を一言で言えば、計画より弱い日に、計画より賢く強度を下げた水曜ポイントだ。LT2000m×4はすべて走り切ったが、それはLT Pace(3:57/km)を4本連続で刻む日ではなかった。

📌 この記事の結論
  • レディネス34——Garminは追い込み不向きと示していた。1本目後の体感の重さと一致し、3:50/km固定は捨てた
  • ペースの段階的後退——2000m平均は3:51→3:54→3:58→4:03/km。後半2本は目標4:00/kmに寄せたクルーズ寄りの刺激だった
  • 心拍はLTHR未満で収束——ワーク最大178bpm。VO2maxを削る日ではなく、レガシーハーフ前の最後のLT系メニューとして妥当な負荷
  • EVO SL——ペースを落としてもピッチ185〜190spm台は維持でき、スピード感の確認には足りた
  • Next——来週1週間はテーパー。強度を落とし、余計な疲労を足さないことがレース前の正解
エンティティ値
VO2max61
LTHR179 bpm
LT Pace3:57/km
本日の距離12.21 km
ワーク4本(2000m)3:51 / 3:54 / 3:58 / 4:03 per km
本日のシューズadidas ADIZERO EVO SL
目次

Condition:睡眠74・レディネス34——数値が先に3:50/km固定を否定していた

項目数値
睡眠スコア74
トレーニングレディネス34
HRVステータス116

走る前に痛みや明確な違和感はなかった。だがレディネス34は、私の運用では水曜のフル強度LTを黙認しないラインだ。過去に同じ34前後でメニューが相転移した日もある(20km「MP予定」が脚のしびれと暑さで相転移した。レディネス34とEvo SLで完走した「MPではない20km」の価値)。

睡眠74は壊れているほどではない。それでも回復余力は薄い。1本目の2000m直後に体の重さを感じた報告は、主観とGarminの方向が揃った信号だ。テーパー期に入っている自覚もあり、ここで3:50/kmに固執する合理性はなかった。

Intention:レガシーハーフ前、最後のLT系——クルーズ4本でスピード感だけ確保する

水曜ポイントのLT2000m×4(90秒ジョグ)。当初のペース目標は3:50/km——LT Pace 3:57/kmより速いゾーンだ。来週1週間はテーパーで強度を落とす前提で、これがLT強度に近い最後の練習になる可能性が高い。もう一つの狙いは、テーパーで鈍りがちなスピード感の再確認だ。VO2max 61のフェーズは「もっと強く」より42kmで負けない側にシフトしている(強くなる練習から「負けない練習」へ。VO2max 61のポテンシャルを結果に変換するサブスリーPJの全貌)。

シューズはADIZERO EVO SL。2km前後の高強度用として、水曜インターバルと相性を取る定番だ。

Data Result:12.21km・56:31——ワーク4本は完走、平均4:38/kmは全体を見ると嘘になる

項目数値
走行距離12.21 km
タイム56:31
平均ペース4:38 /km
平均心拍数151 bpm
最大心拍数178 bpm
平均ピッチ177 spm
平均ストライド1.19 m
本距離タイムペース平均心拍最大心拍平均W/kg
12.00 km7:413:51/km1661746.02
22.00 km7:483:54/km1691785.95
32.00 km7:563:58/km1611735.92
42.00 km8:064:03/km1661755.75

W/U約3kmと回復ジョグ・C/Dを含めた平均4:38/kmは、インターバルの質を評価する指標としては無意味だ。1〜2本目は3:50/km目標に近く、3本目以降は4:00/km前後へ意図的に切り替えた結果とデータが一致している。

Analysis:3:50を捨てた瞬間と、心拍が示した追い込み上限

1本目3:51/kmの直後——重さは失敗ではなく変更トリガー

Fact:1本目2000mは3:51/km(km分割3:48/3:53)。心拍166bpm、最大174bpm。2本目は3:54/km(3:55/3:53)、心拍169bpm、最大178bpm——セッション最大心拍。

Qualia:1本目終了時点で体の重さを感じた。いつものLTクルーズインターバルほど楽に回せる状態ではなかった。

Analysis:2本目のペースは1本目よりわずかに落ちているが、心拍は上がっている。同じ速さでもコストが増え始めた典型だ。テーパー期の重さは強度の損切りが先のことが多い(テーパリング期の身体の重さをどう捉えるか?5km LT走で見えたサブ3への現在地)。3:50固定を続ければ3本目以降で代償が出ていた。重さを感じた時点で4:00/kmへ切り替えた判断はデータと整合する。

3〜4本目の4:00/km台——LT Paceを超えたのではなく触れた刺激

Fact:3本目3:58/km(心拍161/163)、4本目4:03/km(4:01/4:04、心拍161/170)。4本目は歩幅1.30m(1〜3本目1.34〜1.38m)、接地209ms。パワーは352W/kg付近から332W/kg(5.75 W/kg)へ。

Qualia:いつも通りのクルーズインターバルにはならなかった部分は認める。それでも4本走り切れ、スピード感はある程度取り戻せた。

Analysis:4:03/kmはLT Paceより6秒/km遅い。閾値上で4本×2kmを凌ぐ日ではないが、LTHR179に対しワーク最大178bpm——閾値心拍には届いていない。今日はLTHR 179bpm、LT Pace 3:57/kmを活かす:閾値走の実践的活用法【サブ3達成への戦略】で言う閾値直叩きより、閾値より少し遅いクルーズの確認に格下げされたセッションだ。

回復90秒——心拍は落ちるが、足は完全には戻らない

Fact:回復ラップはいずれも約1:30。表示ペース8:04〜9:20/km。心拍152〜156bpm。ピッチは104〜138spmまで落ちる区間あり。

Qualia:クルーズ感は本数とともに薄れた——走後の総括と整合する。

Analysis:90秒ジョグで心拍は下がっているが、レディネス34の日は回復の深さが足りないことが多い。3本目以降にペース目標を4:00へ寄せたのは、回復不足を数値で無視しないための操作だ。完走できたのは根性より、目標ペースのリアルタイム再見積もりの成果に近い。

Gear Choice:EVO SL——ペースを落としても速い足の配線は残った

高強度インターバル日の定番としてEVO SLを選択した。強度を一段落とす日でも、軽量・ダイレクトな接地感はピッチ185〜190spm台に保つのに効く。4本目で歩幅と接地がわずかに崩れたのは、シューズ限界というより脚の残り筋力の問題だ。使い分けの根拠はADIZERO EVO SL レビューに整理している。

Next Strategy:来週はテーパー——走力を使わない週に入る

  • 来週1週間:テーパーとしてインターバル・LT直叩きは原則入れない。E〜Mペース中心、NPと心拍上限を下げる
  • レディネス50前後まで戻るまで、3:50/km台のワークは計画に載せない。34の日に3:50を置いたが、1本目で答えが出た
  • レガシーハーフ:今日は最後のLT系として4本完走+強度調整で十分。右内転筋・左踵のストレッチは省略しない

❓ FAQ

レディネス34なのに、なぜ水曜ポイントをゼロにしなかったのか?

完全休止ではなく、短い高品質の刺激を残す判断だ。2000m×4は距離12km台で済み、心拍178bpm止まり——深追いしていない。ペースを下げてリスクを抑えた中間解を選んだ。

3:50/kmと4:00/km、どちらを基準に評価すべきか?

途中で基準が変わった。1〜2本目は3:50/km、3〜4本目は4:00/kmで見る。Garmin上の4本平均は3:51→3:54→3:58→4:03/km——意図的な段階調整と一致する。

LT Pace 3:57/kmより遅い4:03/kmは意味があるか?

テーパー前週ならある。LTHR未満で2kmを連続できれば、神経系と脚の回転は維持される。意味が薄いのは、レディネスが高い日に4:03で満足すること——今日は該当しない。

📊 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)最高ペース最高ピッチ
15:29.75:29.71.005:305:38117131122504.282904.96170248—1.048.78.45:07180
25:15.910:461.005:165:14133136102664.552925.00178243—1.078.78.15:10181
35:25.016:111.005:255:31126135002534.332904.96175246—1.038.68.35:10181
40:10.616:210.036:547:26132133001783.052814.81114243—1.058.58.15:18179
53:48.320:091.003:483:50161170003485.954527.73186200—1.388.96.43:23196
63:53.124:031.003:533:55171174003576.113926.71190204—1.358.86.53:50194
71:30.025:330.198:047:40156175011562.673425.85138260—0.867.58.93:50190
83:55.429:281.003:553:58164171013516.013916.69189206—1.348.86.63:37192
93:52.533:211.003:533:56174178003455.903796.48188206—1.358.96.63:36194
101:30.034:510.179:028:46152178001252.143616.18108304—0.857.69.23:48183
113:58.138:491.003:584:01159170003455.904277.31185207—1.348.96.63:32194
123:58.142:471.003:584:00163173003465.924016.86185207—1.359.06.63:45192
131:30.044:170.169:208:38153172001232.103776.45104253—0.877.18.63:59189
144:01.348:181.004:014:07161172003345.713786.47189209—1.298.76.83:37237
154:04.252:221.004:044:04170175013385.783896.66188208—1.318.76.73:43194
164:08.656:310.676:126:03143174002263.873465.92173254—0.948.28.84:06190
概要56:3156:3112.214:384:39151178252945.034527.73177224—1.198.77.43:23237
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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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