「一足で全ての練習を完結させるスーパーシューズの頂点」——これが、私がADIZERO EVO SLを1000km以上走った後の結論だ。
週110km、サブ3を目指す33歳ランナーとして、このシューズは私のトレーニングライフを変えた。プレートがないのに、これほどの推進力と反発性を実現するシューズは他にない。
- EVO SLは「一足で全ての練習を完結させるスーパーシューズの頂点」——プレートがないのに推進力が高い
- LT走(3:57/km)でも十分使える反発性——Adios Pro 4の練習用として最適
- 350km過ぎからクッション性が落ちる——見た目の耐久性以上にクッションが減る
- 薄いヒールカップで踵への痛みゼロ——Takumi Sen 11で痛んだ経験から、この点は重要
- 5分/kmで走れる人には全員おすすめ——サブ4を目指す人にとっては超メインシューズ
📊 Specification:ADIZERO EVO SLの基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 発売日 | 2024年11月22日 |
| 定価 | ¥19,800(税込) |
| 重量 | 212g(25.5cm) |
| ドロップ | 6.5mm |
| スタック高 | 38.5mm(ヒール) |
| ミッドソール | LIGHTSTRIKE PRO(フルレングス搭載) |
| プレート | なし |
| ヒールカップ | 薄い設計(柔軟性重視) |
EVO SLの最大の特徴は、プレートがないのにLIGHTSTRIKE PROがフルレングスで搭載されていることだ。これにより、レーシングシューズに近い反発性を実現しながら、プレートによる硬さや疲労を感じさせない。

👟 First Impression:初めて履いた瞬間の衝撃
EVO SLを初めて履いた瞬間、私は「これは違う」と確信した。
評判が良く、売り切れ続出だったため、なかなか手に入らなかった。だからこそ、購入時には「どうせ履くだろう」と思い、2足確保した。その予感は的中した。
第一印象は、「とにかく軽くて、足が前に進む」という感覚だ。適度な反発力と適度なクッション性が絶妙なバランスで、スピードが出しやすい。履き心地も良く、走り始めた瞬間から「これは毎日履きたい」と思った。
LightStrike Proの効果は、履いた瞬間から体感できる。プレートがないのに、これほどの推進力があるシューズは他にない。
🏃 LT走での実走感:3:57/kmペースでの体感
私のLT Paceは3:57/km。このペースでEVO SLを履いた時の感覚は、一言で言えば「反発力があればLT走でも全然使える」だ。
Adios Pro 4との比較
当然、Adios Pro 4と比べると、推進力や軽さではPro 4の方が上回っている。これは当然の話で、Pro 4はレース用、EVO SLはトレーニング用としてAdidasも差別化している。
だが、Pro 4の練習用としてEVO SLを使うという感覚が、私には合っている。Pro 4とは明らかに推進力では差があるが、それでもPro4の練習・LT走をこなすためにEVO SLを履く分には、全然問題ない。
むしろ、Pro 4に近い感覚を練習で味わえるという点で、EVO SLはPro 4の練習用シューズとして最適だ。
Superblast 2との比較
Superblast 2との比較では、クッション性の違いが明確だ。Superblast 2の方がクッションが約8mm多いため、クッション性自体はSuperblast 2の方が上だ。
だが、履いている時に前に進まされる感じは、EVO SLの方が強い。ロング走をしていてすごく楽なのはSuperblast 2だが、LT走やMP走など、ちょっと早めのジョグに関してはEVO SLを履く。
私の使い分けはこうだ:
- LT走・MP走:EVO SLまたはタクミセン11
- 日曜日のロング走(30km):Superblast 2
- MP走をメインでやるトレーニング:EVO SL
Superblast 2でもMP走を行うが、MP走をメインでやるというトレーニングメニューだった場合はEVO SLを履く。30kmの超高強度のロング走をする時は当然Pro 4を履くし、10kmのタイムトライアルをする時にはタクミセン11やPro 4を履く。だが、毎週毎週そんなことをしているわけではない。そういう時のためにEVO SLを使っている。
⏱️ Durability:350kmの壁と見えない劣化
EVO SLを500km以上使った私の経験から言えることは、見た目の耐久性以上にクッションが減るということだ。
500km走行後でもアウトソールのラバーは残っている。だが、350kmを過ぎたあたりから、LightStrike Pro特有の「パチン」という弾ける感覚が、「グニャ」という沈み込みに変わる。
私はEVO SLを3足持っていて、最近EVO SLの新品を買った。500km履いたEVO SLと新品のEVO SLを履き比べてみたら、やっぱりクッション性は明らかに違った。
見た目は全然使えるのに、クッション性がない——これがEVO SLの特徴だ。EVO SLは見た目の耐久性以上にクッションがすぐにすり減るような作りになっている。
30km走での脚持ちに関しても、別にそこまで足が持たないということはない。だが、ロング走に適しているのはSuperblast 2だと思っているので、私はSuperblast 2を30kmのロング走で履いている。
3月開催の板橋Cityマラソンに向けた最終調整(30km走)で、この「ヘタったEVO SL」を使ったところ、後半25km以降で明らかにふくらはぎへのダメージが増した。本番用レースシューズ(Adios Pro 4)の温存用としては優秀だが、レース本番で「使い古したEVO SL」を使うのはリスキーだ。

⚖️ Comparison:他モデルとの徹底比較
私が実際に使用したシューズとの比較を、実走データと感覚の両面から分析する。
結論:スピード練習もこなしたいならEVO SL、30km以上の脚持ちを優先するならSuperblast 2を選べば間違いない。
| EVO SL | Adios Pro4 | Superblast2 | Novablast5 | ボストン13 | スーパーノヴァライズ2 | Takumisen11 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 重量(g) | 213 | 179 | 230 | 234 | 240 | 250 | 180 |
| プレート | なし | あり | なし | なし | なし | なし | あり |
| 推進力 | 高い | 最上級 | 中程度 | 中程度 | 中程度 | 適度 | 高い |
| クッション性 | 適度 | 適度 | 高い(+8mm) | 高い | 適度 | 中程度 | 低い |
| 用途 | EP・MP・LT | レース | ロング走 | EP・リカバリー | ロング走 | EP・リカバリー | ハーフ・LT・インターバル |
| EVO SLとの比較 | – | 推進力で上回るが、練習用としてEVO SLが最適 | クッション性は上だが、前に進まされる感覚はEVO SLが上 | 走り心地は良いが、推進力・軽さ・反発性ではEVO SLが上 | プレートがあるので疲れていてもバックアップ。EVO SLは脚力と比例 | EVO SLの方が軽く、反発性も上 | 軽さは上だが、ヒールカップが厚く踵が痛む |
| 価格 | 19,800円 | 28,600円 | 24,200円 | 16,500円 | 18,700円 | 15,400円 | 24,200円 |
| 購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する |
Novablast 5との比較:推進力の決定的な差
Novablast 5とEVO SLを比較すると、一番違うのは推進力が全然違うことだ。
正直、走り心地に関してはNovablast 5も捨てがたい。EVO SLと同等もしくは少し上ぐらいのNovablast 5の走り心地の良さはある。だが、反発性だったり、何にでも使えるスーパーシューズというカテゴリーの中で、EVO SLはナンバーワンだと思っている。
EVO SLとNovablast 5に関しては、ちょっとEVO SLの方が反発性とか軽さとか推進力という面でいい。
ボストン13との比較:プレートの有無が生む違い
EVO SLとボストン13の違いは、決定的だ。
どちらもスーパーシューズ的な立ち位置になるが、ボストン13にはプレートが入っているという点で、EVO SLと全然違った分類のシューズになる。ただ、EVO SLの方が軽いし、やっぱり反発性というのはプレートがある分ボストン13の方があるのかなと思いつつ、EVO SLの方があるような気はしている。
決定的な違いは、EVO SLの方が軽いので走りやすいというところが大きく違うところだ。
さらに言うと、私の場合、ボストン13のかなりタイトな設計が使用をためらわせている。ボストン13は指を圧迫されて痛めるということがあったので、今はボストン13は履いていない。
EVO SLとボストン13は結構似ていて、よく比較されがちなシューズになるが、重さの違いというのがめちゃめちゃでかい。推進力というところで言うと、プレートがあるので、足が疲れていても優しくバックアップしてくれる構造になっているのがボストン13だが、EVO SLは自分の脚力と比例して反発していくというような感覚がある。
逆に言うと、疲れてくれば疲れてくるほど反発性は落ちてくる。反発ができなくなっていくというようなイメージだ。だが、ボストン13に関してはプレートがあるので、一定の力を込めていれば一定の返しが来るという形になる。最後まで足が残るのはボストン13だと思う。
なので、EVO SLとボストン13は、本格的なロング走で使うときにはボストン13の方がいいのかなという形だ。足型があってさえいれば、Superblast 2の代わりにボストン13を履いているということも全然あり得たかなと思っている。
ヒールカップの設計:踵への痛みゼロ
Takumi Sen 11を履いていて踵が痛くなった経験がある私にとって、EVO SLのヒールカップが薄い設計は重要だ。
EVO SLではヒールカップが薄いので、全く痛くなく使うことができる。安心して使える足型というのがEVO SLにはある。その点でもEVO SLを履いていてよかったと思っている。
Adios Pro 4やEVO SLは「長距離での快適性」を優先し、薄く柔軟なヒールカップを選択している。私の場合、Adios Pro 4とEVO SLでは一切痛みを感じない。30km以上走っても問題ない。だが、Takumi Sen 11とVomero 18では、同じ踵に痛みが発生する。


💪 Pros & Cons:メリット・デメリットの徹底分析
| メリット | デメリット |
|---|---|
| プレートがないのに推進力が高い 軽量性(213g) 薄いヒールカップで踵への痛みゼロ LT走でも使える反発性 毎日履ける快適性 一足で全ての練習を完結 | 値段が一定であり値下げがされない |
メリット
デメリット・気になる点
EVO SLは超お気に入りのシューズになるので、デメリットや気になる点は正直ない。
当然、EVO SLでトップスピードを出せるかと言われると出せないので、それがデメリットと呼べてしまうかもしれない。ただし、別にEVO SLはトップスピードを出すためのシューズというわけでもないので、そこがデメリットとは考えない。
一応、完璧ではない部分というところで言うと、EVO SLは値下げがされないというところが一つある。いつ何度買っても定価で買うしかないというところが完璧ではない部分の一つかなというところで、逆に欠点は見当たらない。
EVO SLを別の人が履いた時に合わないとかっていう風に言う人はいるので、その人にとっては気になる点はあるのかもしれないが、私の走り方だったり感覚というところで言うと、デメリットや気になる点はない。
🎯 Recommendation:誰におすすめ?誰にはおすすめしない?
このシューズは、ある程度5分/kmとかで走るのが習慣になっている人には全員におすすめしたい。それ以上の人にも当然おすすめできる。
サブ4を目指す人にとっては、このシューズが超メインになる。一足で全ての練習を完結させるスーパーシューズの頂点だからだ。
ランニング初心者にはおすすめしない
EVO SLの一番いいところは、プレートがないのにめちゃくちゃ推進力があるというところが一番のメリットであり、一番の特徴で、私が一番好きなところになる。だが、初心者の方でちょっとフィットネスみたいな形でランニングをしてみたいなって思う人には、勝手に進まされるという感覚がむちゃくちゃあるというところは注意が必要だ。
それがいい人に関しては全くデメリットにはならないが、そんな気ないのに走らされてしまうというようなランニング初心者の方にはおすすめしない。EVO SLがすごく人気だった時に大手のスポーツショップに行った時に、ランニング初心者の方に店員さんがEVO SLを勧めていたところを見たが、やっぱり初心者の方はそのシューズを履いた時に「このシューズはちょっと…」って言って、その人も買っていなかった。その人は確かボメロ18を買っていた。なので、初心者の方は分かるのかもしれないが、やっぱり中級者好みのシューズなのかなと思っている。
📏 Fitting:サイズ選びとフィッティングの注意点
フィッティングして走ってみないとわからないというところだ。走らされる感覚があるというのは、実際に走ってみないとわからないので、フィッティングとかサイズだけでは、なかなか判断が難しいところだ。
実際に履いてみるときは、手に取って履いてみて、できれば走ってみてほしい。EVO SLの「勝手に進まされる感覚」は、走ってみないと体感できない。
❓ FAQ:よくある質問
- EVO SLはレースで使えますか?
-
レースで使うことは可能だが、Adios Pro 4の方が推進力は上だ。30kmの超高強度のロング走をする時は当然Pro 4を履くし、10kmのタイムトライアルをする時にはタクミセン11やPro 4を履く。だが、サブ4を目指す人にとっては、EVO SLでも十分レースで使える性能はある。
- EVO SLの耐久性はどのくらいですか?
-
500km使っても見た目は全然使えるが、350km過ぎたあたりからクッション性がめちゃくちゃ落ちる。見た目の耐久性以上にクッションがすぐにすり減るような作りになっている。クッション性を重視するなら、350km程度で買い替えを検討することをおすすめする。
- EVO SLとボストン13、どちらを選ぶべきですか?
-
EVO SLの方が軽く(224g vs 約240g)、走りやすい。反発性もEVO SLの方が強い気がする。だが、ボストン13はプレートがあるので、疲れていても優しくバックアップしてくれる構造になっている。本格的なロング走で使うときにはボストン13の方がいいかもしれない。ただし、ボストン13は足型によってはタイトな構造で痛める可能性があるので、フィッティングは必須だ。
- EVO SLは初心者におすすめですか?
-
いいえ、ランニング初心者にはおすすめしない。EVO SLは勝手に進まされる感覚が強いため、初心者の方には負担が大きい可能性がある。5分/kmで走るのが習慣になっている人には全員におすすめできるが、初心者の方はまずはクッション性の高いシューズ(例:ボメロ18)から始めることをおすすめする。
- EVO SLとSuperblast 2、どちらを選ぶべきですか?
-
用途によって使い分けることをおすすめする。LT走やMP走など、ちょっと早めのジョグにはEVO SLが適している。前に進まされる感覚はEVO SLの方が強い。一方、ロング走(30km)にはSuperblast 2の方が適している。クッション性が約8mm多く、長時間走っても楽だ。私は日曜日のロング走にはSuperblast 2を履いている。
📝 Conclusion:スーパーシューズの頂点
ADIZERO EVO SLを一言で表現すると、「一足で全ての練習を完結させるスーパーシューズの頂点」だ。
各メーカーでスーパーシューズやオールラウンドシューズというようなシューズはたくさんある。だが、EVO SLはその中の頂点に立っていると私は考えている。
プレートがないのに、これほどの推進力と反発性を実現するシューズは他にない。LightStrike Proのフルレングス搭載により、レーシングシューズに近い感覚を練習で味わえる。薄いヒールカップにより、踵への痛みもない。毎日履ける快適性と、LT走でも使える反発性を両立している。
サブ3を目指す33歳ランナーとして、週110kmのトレーニングの中で、EVO SLは欠かせない存在だ。LT走、MP走、日常トレーニング——全ての練習でEVO SLを使える。これが、スーパーシューズの頂点たる所以だ。
5分/kmで走るのが習慣になっている人には、全員におすすめしたい。サブ4を目指す人にとっては、超メインシューズになるだろう。
EVO SLは、私のランニング人生を変えたシューズだ。これからも、このシューズと共に、サブ3達成を目指していく。






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