ハーフTT完遂:準備過程と結果の整合性——1:27:09とパワーが支えた判断

📌 この記事の結論
  • 1月31日ハーフTTの結果は1:27:09(平均4:08/km)——準備記事で設定した「最大目標1:27台」を達成し、第一目標の90分切りも余裕でクリアした。
  • 「結果より前の過程」を公開していたアドバンテージ——事前にペース・戦略・検証したい3点を明文化していたため、本番後の検証が「後付け」ではなく「計画と結果の突き合わせ」になる。
  • ラップパワーが一定だったことがメンタルを支えた——途中「厳しいかも」と感じた瞬間も、パワーが崩れていないデータを見て「足が残っている」と判断し、最後1kmを上げる余裕につながった。
  • サブ3を狙えるスタートラインに立っている——ハーフ1:27:09は理論上サブ3圏内の目安と整合し、3月・板橋シティマラソン本番の設定ペース検証材料として有効なデータが得られた。
  • 次は30kmマラソンペース走で「42kmで使い切る」検証——ハーフTTで強度とペース感は確認済み。本番前にもう一度質の高いデータが取れるのは30km MP走である。

1月31日、ハーフマラソンのタイムトライアル(TT)を実施した。結果は1時間27分9秒、平均ペース4分8秒/kmである。

この記事は、1月28日に公開した「1月31日ハーフTTの準備過程」の続報である。準備記事では、設定ペース4分10秒/km、第一目標90分切り、最大目標1時間27分台と書き、検証したいこととして「サブ3の適正が現時点であるか」「内側広筋の張りが出ないか」「寒い時期に設定ペースで21km走る時の体調変化」の3点を挙げていた。結果が出るに思考を記録していたからこそ、本稿では「後付けの解釈」ではなく「計画と結果の整合性」を論じられる。RuncerLABとして、その差をはっきりと残す。

目次

📊 Fact:準備記事との対応と結果サマリ

項目準備記事(1月28日時点)本日結果(1月31日)
設定ペース4:10/km実績 4:08/km
第一目標90分切り(4:15/km)達成(約3分余裕)
最大目標1:27台1:27:09 達成
ペース戦略イーブン、ラスト2〜3kmでやや上げるイーブン維持、ラスト1km 4:04で上げた
検証① サブ3適正切り分けの指標とする1:27:09 でスタートラインに立っていると判断
検証② 内側広筋張りが出ないか確認問題なし
検証③ 寒期・体調設定ペースでの反応を見る途中厳しさはあったがパワー一定で乗り切った

準備記事で「100%更新可能」と書いていたハーフPB(1:32:06)は、約5分短縮の1:27:09で更新した。土曜MP走16kmを4:07/kmでこなしていることから4:10/kmを設定したが、本番では平均4:08/kmまで出せた。計画と結果が一致している。

📈 Analysis:ラップデータとパワー・心拍の検証

🗺️ 要点
  • 全21kmでペースは4:04〜4:12に収まり、後半のドリフトはほぼない。
  • 平均心拍172bpm、LTHR 179bpmを超えず強度コントロールができている。
  • ラップパワー320〜338Wで安定。感覚の揺れがあってもデータが判断材料になった。

Garminから取得したラップデータを要約する。走行距離21.12km、総時間1:27:19(ハーフ標準距離21.0975km換算で1:27:09)、平均ペース4:08/kmである。

ペース:1kmラップは最速4:04.1(21km目)、最遅4:11.7(16km目)の幅に収まっている。前半5kmと後半5kmの平均を比べても大きなブレはなく、準備記事で想定した「イーブンで刻み、ラストで上げる」がそのまま実行できた。最後の1kmを4:04で切れたのは、後半まで余力を残せていた証拠である。

心拍:1km目は154bpm、2km目で165bpm、3km目以降は170〜177bpmで安定している。私のLTHRは179bpmである(心拍ゾーンに基づいた強度設定の基準)。本番では一度も179を超えず、閾値手前でペースを維持する走りができた。強度設定が「外れていない」ことがデータで確認できる。

パワー:ラップごとの平均パワーは320W〜338Wの範囲にあり、全体平均は328W(5.70W/kg)である。ラップによって「ここだけ落ちた」という区間はない。この一貫性が、後述する「感覚よりも足が残っている」という判断の根拠になった。

💬 Qualia:本番の感覚とパワーが支えた判断

前半から後半まで、終始ペースコントロールに余裕があった。最後の1kmを上げる余力も残せた。

途中、体調的に「厳しいかも」と感じる瞬間はあった。そのとき、ラップパワーが一定で出せていることに気づいた。感覚だけなら「もう限界に近い」と切り上げたかもしれない。しかしデータでは出力が落ちていない。足が残っているのかもしれない、と気持ちの面で余裕が出てきた。結果として、その判断は正しかった。

これまでパワーを意識して走ることはほとんどなかった。最近、パワーも見るようにしたことが今回のTTで功を奏した。心拍とペースに加え、パワーが「感覚の揺れ」を補正する指標として機能した。データを信じる——という姿勢が、まさに本番の不安を切り抜ける材料になった。

🎯 Strategy:準備記事で語った戦略と実際の一致

準備記事では「ペースが崩れたら即切り上げる。ハーフTTが目的ではない」と書いていた。本番では崩れなかった。設定4:10/kmに対し実績4:08/km、最大目標1:27台を1:27:09で達成した。シューズはMetaSpeed Edge Tokyoのまま、本番と同等の条件で走った。

週110kmを維持しながらのテーパリングは最小限にした、という準備方針も実行どおりである。TTを目標に練習しているわけではなく、あくまで3月・板橋シティマラソンでサブ3を取るための検証の一環だった。その前提が、結果と計画の両方に貫かれている。

⏭ Next Action:板橋シティマラソンへ向けた次の一手

ハーフTTで「サブ3を狙えるスタートラインに立っている」ことは、データと体感の両方から裏付けられた。本番前にもう一つ、質の高いデータが取れるのは30kmマラソンペース走である。ハーフで強度とペース感は確認済み。次は、42kmを「使い切る」ための脚づくりと、30km付近でのペース・心拍・パワーの反応を検証する。

1月31日のハーフTTは、結果が出るに書いた準備記事と、結果が出たの本記事がセットになる。事前に何を考え、何を検証しようとしていたかが残っているからこそ、事後の報告が「言い訳」ではなく「検証」になる。それがRuncerLABの価値である。

📋 Appendix:全ラップデータ

スクロールできます
ラップタイム累積距離(km)ペースGAP心拍心拍max上昇(m)下降(m)パワー(W)W/kgパワーmax最大W/kgピッチ接地(ms)GCT歩幅(m)上下動(cm)上下動比(%)カロリー気温最高ペース最高ピッチ移動時間移動ペース
14:05.84:05.81.004:064:08154164003385.884057.04184223左 48.8%/右 51.2%1.329.16.65111.03:361884:044:04
24:11.18:16.81.004:114:13165169103205.573676.38187224左 49.0%/右 51.0%1.278.86.7558.04:041894:114:11
34:06.312:231.004:064:05170174003305.743536.14189221左 49.0%/右 51.0%1.308.66.4557.04:021904:064:06
44:04.916:281.004:054:06172175103285.703526.12189221左 49.1%/右 50.9%1.308.66.4556.04:001914:04.94:05
54:10.620:391.004:114:10170175003225.603476.03189222左 49.2%/右 50.8%1.278.66.5566.04:011934:104:10
64:07.024:461.004:074:08171174013295.723586.23189220左 49.0%/右 51.0%1.298.66.5556.04:011914:074:07
74:09.228:551.004:094:10171174003225.603445.98189221左 49.0%/右 51.0%1.288.66.5566.04:061924:09.24:09
84:07.933:031.004:084:08172174003265.673496.07189220左 48.7%/右 51.3%1.288.56.4555.04:031914:074:07
94:04.837:071.004:054:05173177003305.743616.28190218左 48.7%/右 51.3%1.308.66.4555.03:511914:04.84:05
104:07.441:151.004:074:08174177003275.693516.10188219左 48.8%/右 51.2%1.298.86.6565.04:011904:07.44:07
114:05.645:201.004:064:05176179013345.813646.33188217左 48.8%/右 51.3%1.319.06.6565.03:551914:054:05
124:08.649:291.004:094:10174178003255.653726.47188219左 49.1%/右 50.9%1.289.06.7565.04:021934:08.64:09
134:07.753:371.004:084:06174177103335.793536.14188220左 49.2%/右 50.8%1.308.96.6565.04:011914:07.74:08
144:08.357:451.004:084:09174176003295.723556.17187222左 49.4%/右 50.6%1.298.96.7566.04:041904:084:08
154:10.81:01:561.004:114:10174176103255.653496.07187223左 49.2%/右 50.8%1.298.96.7566.04:041884:10.84:11
164:11.71:06:081.004:124:12173176003275.693546.16186222左 49.3%/右 50.7%1.299.16.8566.04:051894:114:11
174:09.11:10:171.004:094:10174177003245.633506.09186221左 49.1%/右 50.9%1.299.16.8566.04:021884:094:09
184:10.01:14:271.004:104:09175181003315.763626.30186220左 49.2%/右 50.8%1.309.16.8566.04:001884:104:10
194:09.51:18:361.004:094:11175178003255.653486.05186220左 49.1%/右 50.9%1.309.16.8566.04:011884:09.54:09
204:08.71:22:451.004:094:10177182003255.653516.10185220左 48.9%/右 51.1%1.309.26.8567.04:021874:08.74:09
214:04.11:26:491.004:044:05177179013355.833626.30185219左 48.9%/右 51.1%1.349.26.6567.03:511874:044:04
220:30.51:27:190.124:094:01177178003355.833786.57181221左 48.2%/右 51.8%1.429.76.677.03:571850:293:56
1:27:1921.124:084:08172182433285.704057.04187221左 49.0%/右 51.0%1.298.96.61,1736.23:361931:27:134:08

❓ FAQ:ハーフTT結果とサブ3準備

ハーフTTで1:27:09はサブ3の目安として十分か?

理論上、サブ3に必要なハーフタイムは1:22〜1:25:30付近とされる。1:27:09はその手前の「サブ3を狙えるスタートラインに立っている」と判断できる水準である。本番の設定ペースや戦略は、30kmマラソンペース走などのデータと合わせて最終調整する。

本番で「厳しいかも」と感じたとき、どう判断すればよいか?

心拍・ペースに加え、パワーが一定かどうかを確認する。今回のTTでは、感覚では厳しさがあってもラップパワーが320〜338Wで安定していたため「足が残っている」と判断し、最後1kmを上げることができた。データが感覚の揺れを補正する材料になる。

結果が出る前に準備記事を書く意義は何か?

結果が出た後に「こう考えていた」と後付けするのは容易だ。一方、事前にペース・目標・検証したいことを明文化しておくと、事後の報告が「言い訳」ではなく「計画と結果の突き合わせ」になる。再現性のある検証として読者に届けられる。

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この記事を書いた人

RuncersLAB運営。フルマラソンでの目標達成に向けて、論理的かつ科学的なアプローチでトレーニングに励む市民ランナー。 現在は「週110km」の走行をベースに、Vo2MAX61を基準とした独自のメニューを追求中。自身の体験とデータに基づき、42.195kmを「使い切る」ための戦略やギアレビューを発信しています。

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